峠という駅は、スイッチバックで有名である。ボキの故郷にある駅である。豪雪地帯で知る人ぞ知る駅である。峠の力もちというのが昔売っていたっけ。煙をもーもーと吐く汽車で行っていたのだから、真っ黒になっていたっけ。
それがである。携帯電話が圏内になるというのだ。びっくりした。もっともあれだ。ボキの若いころは携帯電話なんてなかった。
それにこの峠駅からは良い温泉がたくさんある。滑川温泉とか、姥湯温泉とかである。それぞれ楽しんできたのだ。古くて、情緒がある。滑川温泉なんか冬季休業するのだが、ご主人ともう一人は越冬するのである。間違いない。直接聞いたからである。
それにしても、携帯電話が使えるようになるとはなぁ。隔世の感というのはこういうことだ。
山奥の秘湯につかりながら、世間のちり芥をせせら笑っているのもまた一興でございまするよん。
(ToT)/~~~
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