腰を骨折してから、閉じこもっていた。当然だ。ギブスをしていたからである。それに寝てないとどうしようもなかったからだ。それでなんだかバイトのやる気を失った。鬱に近かったかもしれない。歩きもできなかった。スパにも行けなかった。もっともコロナでやっていなかったが。
やはり歩けないというのが一番堪えた。腰が痛くて前屈みになっちまうからである。もう柔道なんかできるわけもない。体力が基盤だからだ。
情けない。そして、コロナで一番自覚したのが、ボキの心の弱さであった。やる気が起きないからであった。外からの影響というのは、ある。
だったら、外に出かけようと思った。それで昨日はスパに行ってみた。露天風呂に入って、身体を温めて一時間ほどいたわってきた。夕方である。それからバイトの塾に行ったのである。ちょっと風邪をひいてしまったら危ないと思ったが、外に出ないと危険だという危惧の方が優った。精神がである。精神がもたないということである。
幸い、在学している通信制大学でのレポート書きがあったから、精神がもったのであろう。結構な数をこなしていたからである。評価は低かったが。これだもの博士なんかなれる訳がなかったのだよん。
しょうもないボキである。
塾も大学別入試問題を解き始めた。110円で赤本が買えるから一冊買ってみた。私立の医学部のやつを買ってみた。ノートを作って、数学・英語・国語とやっている。これだと思った。それに、塾には見事なまでに赤本が並んでいる。よりどりみどりである。塾で喰っているプロの講師先生がノートを自分のブースに置いてあったので、それを失礼ながら見させていただいて、これだと思ったのである。こういう努力をしているからプロの講師がやれるのである。時間給も高い。当然であろう。
ゼニが欲しくてやっているのではない。あくまでも惚け防止である。さすがに数学は難しい。それでも数列のノートとか取り始めてしまったから、惚け防止の目的というのはかなうのかも知れない。それでいいのだ、それで。
今日の夜も塾に行くけど。
BYE-BYE!