進撃の巨人という漫画が実におもしろい。巨人に攻撃されているぐるりと城壁に囲まれた人間社会が描かれている。その中で、人間どもは相も変わらずいろんなシガラミで生きている。そして、それを攻めてくるのが、不死身の巨人たちである。実におもしろい。毎日ヒマを見つけては眺めている。シリアスだ。実にこんなこともあるかもしれないという思いである。
で、ふと思った。これって、つまり漫画って、壮大な文芸作品を読んでいるようなもんだなぁって。源氏物語だって、論文の対象にすれば漫画と変わらないではないかって。
そういう作品にどれだけはまったかというだけだ。
つまり、城壁に囲まれてしまった人間社会の中での想像を描いただけに過ぎないと思ったのだ。ふとである。ふとそう思ったのである。
30代の若手研究者の博士論文を見させていただいたからそう思ったのかもしれない。ボキとは違って優秀である。しかし、専門が特殊である。したがって、大学の研究者としては生きられない。ここのところがかわいそうだと思ったのである。
30代だ。これからの人である。まったくこれからの人。
そういう方々を応援していくしかない。ボキのやれることは。良寛のごとく生きるしかない。
できないだろうけど。
ま、いいか。こんなアホなジジイもいるからだ。天は許してくださるだろうかから。
BYE-BYE!