Japanese Curry Awardsのサイトがオープンしました!&JCAリンク集ですよ


こんばんは。

2014年から立ち上げに参画してきました、Japanese Curry Awardsの公式サイトがオープンしました!
毎年のアワードと同じように、審査員の皆さんとサイトの色や配置など、さまざまな意見を出し合って作っていただきました。
多様性がカレーという料理の特徴だと思いますが、ウェブサイト作りでも皆さんの意見が入っていくのを見て、感じました。
サイトはこちらです!↓
http://japanesecurry.net/


また、JCAも3周年ということで、私の過去記事も今後はこちらにリンクしていきます。
これからも息の長い試みとして、審査員の皆さまたちと続けていきたく思います。
それでは、失礼します。

【過去記事】

Japanese Curry Awards 2019 審査結果発表です(2020.12.30)

Japanese Curry Awards 2019 審査結果発表です(2019.12.31)

Japanese Curry Awards 2018 審査結果発表です(2018.12.28)

Japanese Curry Awards 2018に今年も参加しました(2018.12.22)

Japanese Curry Awards 2016 審査結果発表です(2016.12.28)

Japanese Curry Awards 2016に今年も参加します(2016.12.25)

Japanese Curry Awards 2015 選考について雑感です(2015.12.26)

Japanese Curry Awards 2015 審査結果発表です(2015.12.24)

Japanese Curry Awards 2015に今年も参加します(2015.11.21)

Japanese Curry Awards 2014 審査会を開催しました(2014.12.24)

Japanese Curry Awards 打ち合わせ in ガラムマサラ(2014.12.10)

Japanese Curry Awards始動!(2014.09.25)

【合縁奇縁】水野仁輔さんとお会いしました(2014.09.09)

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Japanese Curry Awards 2016 審査結果発表です


こんばんは。

今年もJapanese Curry Awards 2016の審査会を行いました。
参加者の皆さんからノミネートを募り、そこから受賞店を議論して決定いたしました。
既に紹介しましたが、今年は以下のメンバー14名になりました。

たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700
エスニカンさん(◆毎日カレー◆と★タイ料理★
ノリさん(うまいものは宵に食え
しまじろさん(カレー401
ropefish(カレー細胞)さん(カレー細胞
クンプーさん(タイ料理ライタークン・プーのタイ料理食べ歩きブログ&まいぺんらい
三吉さん(三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~
ひろこさん(東京無責任女の大冒険
ノムコさん(NOMCO CURRY MAP
三嶋達也さん(『口癖はカレー』 主宰)
K1郎さん(うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう!
TAKさん(かれおた -curry maniacx-
みつおさん(Bicycle & Ethnic 2
私(USHIZO)
※順不同


今年もっとも日本のカレー文化に貢献したと思われるお店は以下の13店です!

【メインアワード】
●カルパシ(東京・千歳船橋)
●KALA(福岡・筑豊中間)
●和魂印才たんど〜る(東京・初台)
●香川(大阪北新地)
●ロッダグループ(大阪・九条)
●ピキヌー(東京・駒澤大学)
●渡邊咖喱(大阪・北新地)
●ケララの風Ⅱ(東京・大森)
●スパイス(東京・幡ヶ谷)
●ネパリコ(東京・渋谷)

【新人賞】
◆クヮッチースパイス ユクル(福岡・茶山)
◆Curry & Spice 青い鳥(東京・幡ヶ谷)
新人賞は、今年も東西から1店舗ずつ選出となりました。

【名誉賞】
◆ナイルレストラン(東京・東銀座)


以上です。
昨年は、浅草に間借り営業をしていたカルパシは選から漏れましたが、千歳船橋に店舗を構えた今年は堂々の受賞となりました。
私は訪問できていませんが、訪問した方々からは非常に高い評価を得ています。
過去のガラムマサラ、アサノに続き、小田急線からのアワード選出は非常に嬉しいです。

13店のうち私が訪問したことがあるお店は3店舗のみですが、他の参加者の評価を聞くと納得できました。
昨年に引き続き、訪問していないお店は来年ぜひ訪問したいと思いました。
特に過去にM's Curryがあった笹塚の隣駅の幡ヶ谷には、ここ数年行ってませんが、2店舗受賞の街というのは興味があります。
来年早々に訪問してきたいと思います。


それでは、失礼します。

【過去記事】

Japanese Curry Awards 2016に今年も参加します(2016.12.25)

Japanese Curry Awards 2015 選考について雑感です(2015.12.26)

Japanese Curry Awards 2015 審査結果発表です(2015.12.24)

Japanese Curry Awards 2015に今年も参加します(2015.11.21)

Japanese Curry Awards 2014 審査会を開催しました(2014.12.24)

Japanese Curry Awards 打ち合わせ in ガラムマサラ(2014.12.10)

Japanese Curry Awards始動!(2014.09.25)

【合縁奇縁】水野仁輔さんとお会いしました(2014.09.09)
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Japanese Curry Awards 2016に今年も参加します


こんばんは。

今年もJapanese Curry Awardsの季節がやってまいりました。
2014年からで3度目になります。
※Japanese Curry Awardsとは何ぞや?という方はコチラをご覧ください。
※2014年のAwardsはコチラをご覧ください。
※2015年のAwardsはコチラをご覧ください。


今年のノミネート選出は以下の14名で行いました。

たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700
エスニカンさん(◆毎日カレー◆と★タイ料理★
ノリさん(うまいものは宵に食え
しまじろさん(カレー401
ropefish(カレー細胞)さん(カレー細胞
クンプーさん(タイ料理ライタークン・プーのタイ料理食べ歩きブログ&まいぺんらい
三吉さん(三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~
ひろこさん(東京無責任女の大冒険
ノムコさん(NOMCO CURRY MAP
三嶋達也さん(『口癖はカレー』 主宰)
K1郎さん(うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう!
TAKさん(かれおた -curry maniacx-
みつおさん(Bicycle & Ethnic 2
私(USHIZO)
※順不同

さて、私もお店をノミネートさせてもらいましたので、僭越ながら紹介させてもらいます。
皆さんお店の選出理由は様々ですが、私は昨年に引き続き
●ここでしかいただけないメニューがあるお店
●「○○カレー」のパイオニアであるお店
●基本的にいつでもいただける
(営業時間が誰でも普通に訪問できる時間帯で、特定のお客さんだけを対象にしていない)

という点を重視して選びました。
------------------------------------------------------
【メインアワード】
ボンディボンディ(神保町)
昨年に引き続き選出。
欧風カレーの代表店。カレーと古本の街・神保町において、立地からして書店からそのまま訪問できる造りは、この街の象徴です。
おうちのカレーとはまるで違う、丁寧な仕事っぷりのソースで具材をいただく贅沢さと、食後のエスプレッソコーヒーは格別です。

共栄堂スマトラカレー共栄堂(神保町)
昨年に引き続き選出。
スマトラという名前は2005年の地震まで知りませんでしたが、大正13年創業には驚きです。
その当時海を渡って、カレーのレシピを現地で教わって日本に持ち帰ったというだけで、日本のカレー文化への貢献度は非常に高いと思います。
カレーは独特の味で、他のお店にはないタイプだと思いました。

エチオピアエチオピア(神保町)
昨年に引き続き選出。
辛さを上げても値段が上がらないのは嬉しい、独自のザラッとしたスパイス感のあるカレーがやみつきに。
ジャガイモがお替わり自由なのもうれしいです。
食後のコーヒーのおいしさもまた絶品で、何度でも足を運びたくなってしまいます。

バンタイバンタイ(新宿)
昨年に引き続き選出。
歌舞伎町に古くからあるタイ料理店。政府認定タイ・セレクトにも含まれています。
ここはシェフにお店の味を教えこむのを徹底しています。
そのため、いつ行っても味にブレがなく安心していただけます。
日本におけるタイ料理黎明期から、その歴史を眺めてきたお店は外せませんし、このお店がなければ今日の日本におけるタイ料理店のシェアも違っていたかもしれません。

ナングロナングロ ガル(大久保)
大久保にオープンしたネパール料理店。
ダルバートだけでなく、干し米を使ったメニューやそばがきのようなディロなどのメニューを提供して人気に。
ダルバートの認知度はだいぶ上がってきたと思いますが、その次のステージへとネパール料理の文化を広げてくれるお店だと思います。

たんどーる和魂印才たんどーる(初台)
かつて沼袋にあったお店が店主の塚本氏の体調面で閉店になり、初台で2016年5月に復活。
和の食材を使ったインド料理は、今では珍しくなくなってきましたが、その先駆けとなるのはこちらのお店です。
インドにはない、日本でしか味わえないインド料理を作り出すお店の復活は大変喜ばしいことです。
現在は店主の体調を見ながらの営業なので、営業日が限定されていますが、無理せず長く続けていただきたく思います。

チョウク亜州食堂チョウク(新福島)
大阪で2008年にオープン。
南インドのミールスやマレーシアのぶっかけ飯・ナシカンダールの他に、アジア各国の料理を曜日替わりで提供しています。
大阪は独自の混ぜカレーや甘辛カレーなどがあることで、東京ほど東南アジア系のお店がありませんが、その中でも長く続けていることで大阪でのアジア料理文化を広める役割を担ってきたと思います。

gu-te和印食堂gu-te(新福島)
2016年5月オープン。
近年の大阪スパイスカレーを象徴するような、ガツンとした暴力的なまでのスパイス使いには圧倒されました。
もちろん非常においしかったです。
古民家を改装した店内で、お酒とスパイス料理をおつまみとしてもいただけるのはうれしいです。

cafe nookcafe nook(代々木)
2011年8月オープン。
スリランカカレーを提供しているカフェです。
そのカレーは福岡のツナパハから卸しています。
私は訪問できていませんが、福岡のスリランカカレーは、東京とはまた違う独自の文化となっているようです。
北海道で独自に進化・発展したスープカレー文化が全国にきたように、福岡のスリランカカレー文化も流行してくれたらいいなと思います。
カレーだけでなく、コーヒーやスイーツも充実しています。
また店内禁煙なのも、タバコを吸わないスパイス料理好きとしてはうれしいところです。

茄子おやじ茄子おやじ(下北沢)
1990年オープン。
昨年、カフェのカレーでまめ蔵(吉祥寺)がアワードに選ばれました。
茄子おやじの店主はそのまめ蔵で修行された経験があるそうです。
下北沢がカレーの街として認知されるよりもずっと以前から店を構え、2020年には開店30周年を迎えます。
下北沢のカレー店の歴史を語る上で外せないお店だと思い、ノミネートさせてもらいました。

【新人賞】
beet eatbeet eat(喜多見)
2016年3月オープン。
小田急線の下北沢駅や経堂駅はカレーの街としてすっかり定着しましたが、他の駅はあまり充実していません。
その中で各駅停車しか停車しない喜多見駅にオープンしたこちらのお店は「店主がハンターライセンスを持っていて、自ら狩猟した獣肉をスパイス料理で提供する」という、他にないコンセプトを掲げています。
南インド料理をベースにしながら、ジビエ料理との融合という離れ業をやってのける腕前にはしびれました。
お酒も非常に充実していて、夜の訪問もとても楽しそうです。

また、忘れてはいけないのがbeet eatが成功したことで、他のお店が下北沢駅や経堂駅より下った駅に出店しやすくなったことです。
私は訪問できていませんのでKalpasiはノミネートしませんでしたが、Kalpasiも千歳船橋駅という、ひと昔前はカレー好きに見向きもされないエリアに出店しました。
町田〜下北沢間の小田急線の駅に個性的なカレーのお店がオープンしてくれることは、大歓迎です。

【名誉賞】
ナイルレストランナイルレストラン(東銀座)
昨年に引き続き選出。
日本最古のインド料理店です。
日本とインドの歴史の関わりに非常に関係があり「店員の顔が見えるお店」で「ここでしかいただけない一皿」があるお店です。
すぐ近くの歌舞伎座で練習した歌舞伎役者もよくムルギーランチを食べに来るそうです。
ご年配のお客さんも多く、親子二代で来る人もいるそうです。
誰でも安心していただける味というのもうれしいですね。
------------------------------------------------------
以上です。

今年は新店が非常に多く、かつそのお店が非常にハイレベルで新人賞を選ぶのが悩みました。
ぜひ審査員の皆さまのブログで紹介されるお店もご覧になってください。
全然かぶってなかったりで、楽しめると思います。

それでは、失礼します。
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Japanese Curry Awards presents 『カレー寺』 vol.1 鰹と蜂蜜とニンニクが開催されました

こんばんは。

猛暑の8月21日(日)に大田区へ出掛けました。
目的地はこちらです。

 
池上駅にある本妙院です。
実はこちらで、Japanese Curry Awards(以下JCA)初のカレーイベントが開催されました。


その名もズバリ、カレー寺です。
日本のカレー文化について考え、貢献したお店をカレー好きの面々で議論し、表彰しようということから始まったJCAですが、日本の食材とカレーの可能性について考える機会から、今回のイベントが企画されました。

今回は日本各地の生産者の方々の中から、鰹と蜂蜜とニンニクを提供いただきまして、それを使ったカレーを作ることになります。

鰹はスリランカ料理で使われますし、蜂蜜はバーモントカレーの代名詞、ニンニクはもちろんカレーの使用頻度がとても高い食材です。
どう使われるのか、楽しみです。

今回の企画に賛同して、調理のお願いを快諾してくださったのは、以下のお三方です。

芳谷さん「Spice Bar猫六」(曳舟※Japanese Curry Awards 2014新人賞)
塚本さん「和魂印才たんどーる」(沼袋→初台)
黒澤さん「Kalpasi(カルパシ)」(浅草→千歳船橋に今秋オープン予定)

超豪華コラボです!ヽ(・∀・)ノ
メニューは以下になります(JCA Facebookページより)

・「猫六」芳谷シェフ
生利のプットゥ
黒ニンニク包みコフタ 〜ヨーグルトソース〜
蜂蜜ジンジャーチャイ


・「カルパシ」黒澤シェフ
黒にんにくと黒酢のポークビンダルー
白にんにくと豆もやしのスリランカンアッチャール


・「和魂印才たんどーる」塚本シェフ
大豆とコンニャクの冷やし和ッサムカレー 〜蜂蜜・ニンニク・鰹出汁仕立て〜
白にんにく・鰹節・蜂蜜の海苔佃煮風



名前から味の想像がつかないものが大半です。
楽しみにいただきました。


左上:黒澤さんのビンダルー
右上:芳谷さんのプットゥ
左下:塚本さんの冷やし和ッサムカレー
右下:芳谷さんのコフタです。

まず、ニンニクですが青森県の種子にんにく農園さんご提供の、黒ニンニクが目を引きました。
少し前から健康食材などでブームになっていますね。
今回初めていただきましたが、まるでプルーンのような甘さとねっとりした食感に、驚きました。

これを贅沢に使った黒澤さんのビンダルーは絶品でした!
ガツンとしたスパイスの刺激とビネガーの酸味に、黒ニンニクの甘さが合わさって、柔らかな豚肉がたまりません。
また、猫六の芳谷さんのコフタは肉団子の中に黒にんにくが1粒丸ごと贅沢に使われていて、こちらも驚きました。

訪問機会がないままだった、たんどーるの塚本シェフにお会いできたのも嬉しかったです。
和っさむカレーは、大豆やこんにゃくなどの和の食材がふんだんに使われていて、非常においしかったです。
初台のお店は水木金のランチ+不定期に金曜夜に営業とのことでハードルは高いですが、近々に訪問しなくてはいけませんね。

鰹節は高知県の浜吉ヤさんご提供です。
今回はなまりぶしを使った料理を芳谷さんが提供してくださいました。
元築地の鰹節職人という経歴をお持ちの芳谷さんならではの、鰹節についての知見と調理法は非常に勉強になりました。
なまりぶしは、もともと割いてサラダや和えものに使うそうで、プットゥに使われたとしても、なまりぶしの使い方としては日本料理の本来の使いかたになるそうです。
プットゥはとてもやさしい味でおいしかったです。

蜂蜜は三浦半島・鎌倉の養蜂家の飯倉 剛さんご提供です。
海外産の蜂蜜で、栗や菩提樹などの蜂蜜が好きで買っていましたが、日本の養蜂家について想いを馳せたことはありませんでした。
養蜂についての、とても貴重なお話も聞けました。
蜂蜜は食後のチャイにもたっぷりと使われて、優しい甘さと風味がとてもおいしかったです。


カレーをいただいたのはテーブルのある広間ですが、食後は本堂に移動してシェフお三方とJCA実行委員会のトークイベントです。
バックが何ともすごいことになってますがf(^^;)

13時からの第一部と16時からの第二部で開催されました今回のイベントは、ありがたいことに完売となりました。
参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
初めてのことで、不手際などあり申し訳ありませんでした。
当日調理していただきました芳谷さん、塚本さん、黒澤さん、ありがとうございました。
貴重な食材をご提供いただきました、生産者の皆さまにも感謝です。
あと、S&B食品株式会社のご厚意で、スパイスキットが参加者へのお土産として提供されました。
ありがとうございました!

今回は全然お手伝いできなかったので、次回が開催されましたらしっかり働きます。
次回が今から楽しみです。
それでは、失礼します。
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Japanese Curry Awards 2015 選考について雑感です

こんばんは。

既にお知らせの通り「日本のカレー文化に貢献したと思われるカレー店を、カレー好きの面々でしがらみにとらわれることなく、勝手に表彰」するJapanese Curry Awards 2015の受賞店が決定しました。

受賞店については1つ前の記事をご覧いただくとして、ここでは雑感をば。

(1)祝・スープカレー店受賞!
昨年のAwardsが決定した時点で、私を含めた審査員数名の中で「スープカレーも日本のカレー文化に貢献したといってよいのでは」という思いがありました。
昨年もスープカレー店のノミネート自体はあったのですが、代名詞といえるお店があまりなく、評価が複数のお店にばらけてしまったことで受賞を逃してしまったと思っています。
2015年上半期から実際に奥芝商店やポニピリカ、東京ドミニカに訪問してみて、改めてスープカレーの奥深さを感じました。

今年の審査会では、スープカレー店で受賞した奥芝商店と他のお店とで、かなり議論になりました。
カレー文化に貢献したという点において、ここ10年間スープカレーを世間に広く浸透させたのはマジックスパイスだと思われます。
ただ、マジックスパイスのスープカレーが、必ずしも世間一般的なスープカレーというのとも違うような感じということで、選からもれました。

(2)新人賞の扱いと営業形態について
今年の新人賞はハブモアカレー(表参道)、ダルバート食堂(谷町四丁目)と、関東・関西から1店舗ずつの選出となりました。
ノミネート選出の時点では、私はハブモアカレーに訪問していませんでしたが、審査会までに訪問したので受賞は納得しています。
新人賞の選出基準は「約1年前くらいにオープンしたお店」となっています。
ただ、他の審査員の方数名からカルパシ(浅草)を推す声もあり、結構意見が割れました。

カルパシには私は訪問していませんので、お店自体については何も言えませんが、以下はあくまで私個人の考えです。

カルパシは夜営業のバーを間借りすることで昼間にオープンしているお店です。
整理券を配布し売り切れたら閉店し、妥協しない作りと週替わりの各国のプレートには、一部のカレーマニアや知人の間で非常に高い評価を得ているようです。
開店前から行列ができて、今年下半期のカレー好きの間で話題を集めました。
料理自体のレベルは、この時点で頭ひとつ以上抜けていると絶賛する審査員もいましたが、このお店を受賞させてしまうのには疑問が残りました。

間借り営業は、ここ近年関西を中心に流行しているスタイルの営業形態です。
宿借りとも言われ「ヤドカリ系」とも言われます。
その波が東京にもやってきた形になります。
間借り営業自体は、出店の初期費用やテナント料などの負担が少なく、比較的挑戦的なメニューも出せることで、意欲的なお店も増えるという良い側面もあります。
R25の記事によると「こうしたお店は大家さんの了承さえ得ていれば、法的トラブルのもととなる賃貸権の又貸し(転貸)には当たらない」そうです。
ただし、日々自分のお店を持ち、そこに来てくれるお客さんに料理を提供して、料理の味を長年維持している多数のお店がある中で、間借り営業のお店を表彰してしまうのは気が引けるかなと思いました。
店舗を持ったときに、同じ品質で提供を続けられるかという疑問もあります。

また、カルパシは現状週末にも営業時間を設けてくれているそうですが、平日の昼間だけ・限定数十食というハードルの高さがネックになりました。
カレー文化に貢献するお店と考えた際に「誰でも訪問できて料理をいただける」という要素も大事かなと思いました。
何でカレーがここまで日本人の心を掴んだのかと考えた際に、即席ルゥなどの開発で調理が手軽になり、食べやすさなどが広く一般の家庭に浸透したからだと思います。

最終的に新人賞を受賞したハブモアカレーは、上の間借り営業から独立して店舗を構えました。
カルパシは現時点で受賞させてしまうより、将来独立して店舗を構えた年に、改めて新人賞の有力候補店と扱った方がよいのではないかという結論になりました。

(3)祝・名誉賞 新宿中村屋Manna!
私はナイルレストランを推しておいて何ですがf(^^;)
本当に直前までナイルレストランと中村屋のどちらを推すか悩みました。
どちらも歴史あるお店で、日本のカレー文化に広く貢献したことは異論のないところです。

日本のカレー文化、また日本とインドの文化交流を語る上でも大事なお店であり、今年は復刻版ビーフカレーの提供というビッグニュースもありました。
新宿のカレー店のラスボス的存在の中村屋が受賞したことは、とても嬉しかったです。


以上、私の雑感ですが、もちろん他の審査員の中には違う考えの方もいるかと思います。
建設的な議論で、今後も日本のカレーについて考える時間をもっていきたいと思います。

それでは、失礼します。
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Japanese Curry Awards 2015 審査結果発表です


こんばんは。

今年もJapanese Curry Awards 2015の審査会を行いました。
14名の参加者の皆さんからノミネートを募り、そこから受賞店を議論して決定いたしました。

既に紹介しましたが、今年は関西のカレーブロガーの皆さまにもご参加いただき、以下のメンバー14名になりました。

たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700
エスニカンさん(◆毎日カレー◆と★タイ料理★
ノリさん(うまいものは宵に食え
しまじろさん(カレー401
ropefish(カレー細胞)さん(カレー細胞
ろなうどさん(CURRIHOLIC!!
三吉さん(三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~
ひろこさん(東京無責任女の大冒険
ノムコさん(NOMCO CURRY MAP★NEW!
三嶋達也さん(『口癖はカレー』 主宰)★NEW!
K1郎さん(うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう!★NEW!
TAKさん(かれおた -curry maniacx-★NEW!
みつおさん(Bicycle & Ethnic 2★NEW!
私(USHIZO)
※順不同



今年もっとも日本のカレー文化に貢献したと思われるお店は以下の13店です!

【メインアワード】
●カルータラ(肥後橋)
●バンブルビー(本町)
●ゴヤクラ(長掘橋)
●奥芝商店(八王子)
●東京東洋軒(赤坂見附)
●サワディシンチャオ(大阪・博労町)
●まめ蔵(吉祥寺)
●スパイスツリー(逗子)
●カッチャルバッチャル(新大塚)
●ニルワナム(神谷町)

【新人賞】
◆ハブモアカレー(表参道)
◆ダルバート食堂(谷町四丁目)
新人賞は、今年は東西から1店舗ずつ選出となりました。

【名誉賞】
◆新宿中村屋Manna(新宿)


以上です。
13店のうち私が訪問したことがあるお店は4店舗のみですが、他の参加者のプレゼンを聞くと納得できました。
昨年に引き続き、訪問していないお店は来年ぜひ訪問したいと思いました。
長くなるので、別記事にて雑感などを更新したいと思います。


それでは、失礼します。

【過去記事】

Japanese Curry Awards 2015に今年も参加します(2015.11.21)

Japanese Curry Awards 2014 審査会を開催しました(2014.12.24)

Japanese Curry Awards 打ち合わせ in ガラムマサラ(2014.12.10)

Japanese Curry Awards始動!(2014.09.25)

【合縁奇縁】水野仁輔さんとお会いしました(2014.09.09)
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Japanese Curry Awards 2015に今年も参加します


こんばんは。

昨年に続きまして、今年もJapanese Curry Awardsの季節がやってまいりました。
2014年は手探りでのスタートで、関東のカレーブロガー11名でお店をノミネートして、議論して表彰しました。

※Japanese Curry Awardsとは何ぞや?という方はコチラをご覧ください。
※2014年のAwardsはコチラをご覧ください。


今年は昨年のメンバーたちに加えて、関西のカレーブロガーの皆さまにもご参加いただくことになりました。
以下のメンバー14名になります。

たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700
エスニカンさん(◆毎日カレー◆と★タイ料理★
ノリさん(うまいものは宵に食え
しまじろさん(カレー401
ropefish(カレー細胞)さん(カレー細胞
ろなうどさん(CURRIHOLIC!!
三吉さん(三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~
ひろこさん(東京無責任女の大冒険
ノムコさん(NOMCO CURRY MAP★NEW!
三嶋達也さん(『口癖はカレー』 主宰)★NEW!
K1郎さん(うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう!★NEW!
TAKさん(かれおた -curry maniacx-★NEW!
みつおさん(Bicycle & Ethnic 2★NEW!
私(USHIZO)
※順不同

皆さますでにノミネートを提出済みで、来月中旬に「2015年のカレー文化に貢献したお店をカレー好きの面々で勝手に表彰する」アワードの選考会を開催予定です。
ropefishさんから聞いていましたが、関西のスパイスカレーって本当にものすごい勢力になっているんですね。
昨年以上にバラエティに富んだお店が集まっていて、とても興味深いです。

さて、私もお店をノミネートさせてもらいましたので、僭越ながら紹介させてもらいます。
皆さんお店の選出理由は様々ですが、私は
●ここでしかいただけないメニューがあるお店
●「○○カレー」のパイオニアであるお店
●基本的にいつでもいただける
(営業時間が誰でも普通に訪問できる時間帯で、特定のお客さんだけを対象にしていない)

という点を重視して選びました。
あと、今回は直近の約1年間に訪問したお店で選んでいます。
------------------------------------------------------
【メインアワード】
ボンディボンディ(神保町)
欧風カレーの代表店。カレーと古本の街・神保町において、立地からして書店からそのまま訪問できる造りは、この街の象徴です。
おうちのカレーとはまるで違う、丁寧な仕事っぷりのソースで具材をいただく贅沢さと、食後のエスプレッソコーヒーは格別です。

共栄堂スマトラカレー共栄堂(神保町)
スマトラという名前は2005年の地震まで知りませんでしたが、大正13年創業には驚きです。
その当時海を渡って、カレーのレシピを現地で教わって日本に持ち帰ったというだけで、日本のカレー文化への貢献度は非常に高いと思います。
カレーは独特の味で、他のお店にはないタイプだと思いました。

エチオピアエチオピア(神保町)
辛さを上げても値段が上がらないのは嬉しい、独自のザラッとしたスパイス感のあるカレーがやみつきに。
ジャガイモがお替わり自由なのもうれしいです。
食後のコーヒーのおいしさもまた絶品で、何度でも足を運びたくなってしまいます。



中村屋新宿中村屋 マンナ(新宿)
インドと日本の政治的な関わりなどの歴史はもちろん、私のホームタウンの新宿を代表する老舗洋食店。
ここのカレーは昔からの秘伝のレシピといいますが、少しずつ改良しているとのことで、決して古さは感じさせず、現在でも遜色なくおいしくいただけました。
薬味が多いのも、カレーの楽しみを感じさせてくれます。

奥芝商店奥芝商店(八王子)
昨年のアワードで、スープカレー店は1店舗も選出されませんでした。
「関西でスパイスカレーが今アツい」というようなキーワードがあがっていますが、今後カレー文化として定着していくかという判断基準のひとつに、スープカレーが辿ってきた地域性とカレー文化の流れが挙げられると思います。
スープカレー店が選出されなかった理由は「比類ない、代表的なお店が浮かびにくい」からかなとも思います。
北海道の本店には訪問したことはありませんが、ここ奥芝商店は居心地のよさと古民家のような寛げる感じ、入店までの待ち時間をお客にただ並ばせるのではなく、きちんと明示化するなどハード面の充実が素晴らしいです。
もちろんスープカレー自体も絶品な上、きれいな水と地産地消の食材を用いているのは満足度も高かったです。
スープカレー店の中では一番印象に残っています。

ポニピリカポニピリカ(下北沢)
2店舗目のスープカレー店は、カレーの街・下北沢からポニピリカです。
数年前にスープカレーブームが起きたときに下北沢にあったスープカレー店も、マジックスパイスと心だけになってしまいました。
新たに現れたポニピリカは、内装からワクワク感を演出してメニューも記入式で考える楽しさもあります。
スープカレーは魚介と海老のスープがたまらなくおいしかったです。
ごはんもおいしく、お替わり無料なのもうれしいです。
お手洗いがとても清潔で、歯ブラシやマウスウォッシュがちゃんとあるのは女性客にも嬉しいところです。
下北沢のスープカレー文化を牽引していってほしいと願います。

東京ドミニカ東京ドミニカ(新宿三丁目)
3店舗目のスープカレー店は、新宿三丁目の東京ドミニカです。
北海道に本店、現在は銀座にも支店がありますが、ここ新宿の開店日は2011年3月11日。
日本人なら誰もが忘れることができない東日本大震災です。
オープン初日から大変な事態になりながら、スープカレー店が定着しない街・新宿から、撤退せずに残ってくれたことに深く感謝したいです。
新宿に今後もスープカレー文化を定着させてほしいと思います。

バンタイバンタイ(新宿)
歌舞伎町に古くからあるタイ料理店。政府認定タイ・セレクトにも含まれています。
ここはシェフにお店の味を教えこむのを徹底しています。
そのため、いつ行っても味にブレがなく安心していただけます。
日本におけるタイ料理黎明期から、その歴史を眺めてきたお店は外せませんし、このお店がなければ今日の日本におけるタイ料理店のシェアも違っていたかもしれません。



夢民インド式カレー夢民(お台場)
言わずと知れた1975年生まれの老舗カレー店です。
早稲田にあった本店が惜しまれつつ閉店し、FCから独立したインド式チャオカリーの店舗数も少なくなり、寂しさを感じていましたが、2015年10月にダイバーシティ東京内のフードコートで復活となりました!
CAMPなどの炒めカレーの元祖といってもいい夢民のカレーがまたいただける日が来るとは、こんなに嬉しいことはありません。
これまでの貢献度と復活祝いで、諸手を上げて推薦します。

るいすけwine no Ruisuke zeRo(西新宿※2015年11月にリニューアルで店名変更)
西新宿で有名な素揚げ鶏肉のバーの3店舗目です。
知覧鶏の炭焼きカレーは歯ごたえある九州の地鶏を炭焼きで調理して、赤ワインっぽいカレーソースと合わせていただくと、非常においしかったです。
ランチメニューにもありますが、夜のお酒と鶏肉料理のシメにいただけるカレーライスとしては、かなり素晴らしかったので、お薦めします。

【新人賞】
マレーアジアンマレーアジアンクイジーン横浜店(関内)
渋谷にあるマレーシア料理店の支店が、2015年7月に中華街でオープンしました。
渋谷店と同様に、ハラール対応で豚肉料理などはありません。
ここは渋谷店と比べて客家料理の流れをくんだメニュー構成で、独自色を出しています。
(写真はおでんのようなマレーシア料理の醸豆腐(ヨントウフ)を、ラクサのカレースープと合わせたカレー醸豆腐です)
和のテイストも盛り込んでいて、軍艦巻きの一口サイズのナシレマ(ココナッツミルクで炊いたごはん)が予約メニューであったり、楽しめます。
中華街近辺で、気軽に行かれるカレーやエスニック料理店の選択肢ができたことも、嬉しいです。

【名誉賞】
ナイルレストランナイルレストラン(東銀座)
日本最古のインド料理店。
日本とインドの歴史の関わりなど新宿中村屋と甲乙付け難く、どちらを名誉賞にするか最後まで悩みました。
決め手になったのは「店員の顔が見えるお店」「ここでしかいただけない一皿」です。
お店の佇まい、席に着いてオーダーの確認もそこそこに運ばれてきて解体されるムルギーランチ。
オンリーワンの料理でありながら、これははたしてインド料理なのか?と思わずにはいられません。
全てを混ぜていただき、完食したらまたすぐ食べたくなってしまいました。
日本のカレーを食べて「ご飯に肉と野菜が乗ってて、これ1皿で完全食なんだぜ!」って大喜びしたというニューヨークタイムズの記者に、ムルギーランチを食べさせたいです。
これぞ完全食。
駅から近くで迷わないし、お店でもメニュー選びで迷わないから楽で、その上おいしく1皿で完結する潔さは素晴らしいです。
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以上です。
昨年と重複したお店が1つくらいしかなく、ちょっとガチガチに選びすぎたかな?という気もしますがf(^^;)
最終的には皆さまのノミネートされたお店とで、バランスよくなると思います。

今年のアワードに興味を持っていただけましたら、ぜひ審査員の皆さまのブログで紹介されると思われるお店もご覧になってください。
全然かぶってなかったりで、楽しめると思います。

それでは、失礼します。
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書籍「Japanese Curry Awards 2014」出版記念イベントのお知らせ

こんばんは。

昨年後半から、私も関わってきましたJapanese Curry Awards 2014の書籍化が実現しました!
出版記念イベントが今月14日(水曜日)20:00~22:00で、下北沢の本屋B&Bにて出版記念トークイベントが開催されることになりました。

当日は水野仁輔さん、ropefishさん、その他飛び入りゲストあり?で催されます。
完成したてのJapanese Curry Awards2014ガイド本と、ミニカレーがもれなく付きます。

詳しくはコチラをご覧ください。
カレー好きな方でお時間のある方は、ぜひ熱いトークをご覧になっていただければと思います!

よろしくお願いします。
それでは、失礼します。
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Japanese Curry Awards 2014 選出について補足です

こんばんは。

1つ前の記事で発表しましたJapanese Curry Awardsですが、私の雑感をまとめておきます。

最初は各自のお薦め店を持ち寄って、トップ10を決めると思っていました。
ただ「日本のカレー文化に貢献したお店」という基準が設けられたことで、単純に自分の好きなお店を選べばよいという訳にはいかなくなりました。
これは参加者の皆さん全員が、かなりノミネート選定に悩んだことと思います。
私はまずムット、HATTI、馬来西亜マレーなどの個人的に大好きなお店は選から外して考えました。
ただ、今はこれで良かったと思っています。
こういうお店は個人のブログで推せば良いでしょう。

お店選びの基準が何でも良ければ、いろんな国の料理店もノミネートに多数入っていたでしょうし、選ばれた12店もまた違う結果になっていたはずです。
しかし、それは巷にあるカレー特集の雑誌やムック本のような、ざっくりとしたお店選びと違いがないように思います。
また、参加者の嗜好が色濃く反映される選出結果になれば「この人がいるからこのお店が選ばれたんでしょ」と、見た方々に勘ぐられてもおかしくありません。
それは過去に私がカレー特集の本やテレビで「カレー評論家の◯◯さんが監修だから、当然こういうセレクトになるわな」と勘ぐったのと同じことです。
それなら別に私たちが集まって、やらなくても良いかなぁと。

「日本のカレー文化に貢献したお店」という軸が一本通ったことで、お店選びの理由が明確になりました。
それは難しいことであるのと同時に、これだけカレーについて深く考えることもそうなかったな、と思い返す数カ月間でもありました。

今回私はノミネート店の中にカレーハウスCoCo壱番屋(以下ココイチ)を入れました。
チェーン店を入れるのは正直最後まで悩みましたが、圧倒的な店舗数と海外展開までしている抜群の知名度、接客態度や具や辛さなどを選べる自由度の高さなど、他のチェーン店とは一線を画しています。
カレー文化には間違いなく貢献しているでしょう。
ブログ開設後数年~つい先日まで、正直「ココイチって(ノ∀`)タハー」と思っていました。
ただ、これだけカレーチェーン店の圧倒的なシェアを維持しているのはすごいことですし、今回のAwardsのノミネートを考える上で、一周して評価したくなりました。
もう何年も訪問していませんが、あらためて行っておこうかなと思いました。

「ココイチはお店ではなく、企業の表彰になってしまう」という理由で選考からはもれましたが、普通に何も制限がなかったら、ここまで考えることもありませんでした。
今回のJapanese Curry Awardsに関わらせてもらったことで、今まで以上にカレーについて深く考えるきっかけを与えていただいたと思います。

来年以降も、どのようなお店が日本のカレー文化に貢献してきたか、色々と考えていきたいと思います。
それでは、失礼します。
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Japanese Curry Awards 2014 審査結果発表です


こんばんは。

既にお知らせしてる通り、Japanese Curry Awards 2014の審査会について結果発表いたします。
12名の参加者の皆さんからのノミネート店は、約90店でした。
その中から、今年もっとも日本のカレー文化に貢献したと思われるお店は以下の12店です!

●リッチなカレーの店アサノ(町田)
カツカレーといえばドロっとしたカレーという、固定概念を覆したサラサラカレーと、地元神奈川の豚肉を使った揚げたてカツの融合で、カツカレー文化の発展に貢献。
●カレーや うえの(鷺ノ宮)
昔ながらのおうちカレーを、正しく次世代に受け継ぐ貴重なお店。
具材を別々に最適な状態に仕込み、完璧なおうちカレーを提供している。
●エリックサウス(東京・八重洲)
駅地下のオフィス街で、ミールスを1000円という驚異的な価格で提供して、ここ数年でブームになった南インド料理の敷居を一層押し下げたことで、普及に大きく貢献した。
●オクシモロン(鎌倉)
日本人が作る独創的なカレーの数々は、現地式にこだわらないがハイレベル。
美しい盛り付けとは対照的に、スパイス使いは非常に力強い。
ホールスパイスを細かく挽いたものと、粗挽きとの組み合わせなどが印象深い。
観光地のデートでも利用できる貴重なカレー店として評価したい。
●カラピンチャ(神戸・王子公園)
近年、関西ではスリランカカレーがブームだが、日本人感覚で仕上げたカレーとしては非常にハイレベル。
関西の混ぜていただく食文化にもマッチしている。
●ガラムマサラ(経堂)
インド料理店でありながら、タイやネパール、日本などの食文化とも融合して、ここでしかいただけない料理の数々を提供している。
新たなカレーの可能性に大きく貢献している。
●GHEE(原宿)
閉店や復活を繰り返す、原宿カレーの原点といっていいお店。
色々なお店に影響を与えたカレーのお店として評価。
●シャートムヤムクンポーチャナー(上野)
沢山あるタイ料理店の中で、タイカレーのペーストを市販品ではなく、手作りできちんと作っている点を高く評価。
●トマト(荻窪)
じっくり手間暇かけて煮込んだカレーは、並んでも食べたい、まさにご馳走という名の欧風カレー。
●カフェハイチ(新宿)
ドライカレーの概念を覆す、水分を飛ばした挽き肉のカレーをご飯に平たくよそうスタイルの開拓と、ハイチコーヒーとの組み合わせを高く評価。
◆Spice BAR 猫六(曳舟※2014年3月28日オープン)/新人賞
スパイスとクラフトビールのお店として、新たな切り口から展開する話題のお店。
カレー好きな人でなくても、ビール好きな人にもカレーのおいしさを知ってもらえる点を高く評価。
◆デリー(湯島他)/名誉賞
カシミールカレーといえばデリー。(ロイヤルホスト?(ノ∀`)タハー)
多くのお客さんのカレーに対する印象を変え、長年に渡って日本のカレー文化に大きく貢献。
満場一致でした。


以上です。
12店のうち、私が訪問したことがあるお店は6店舗のみですが、訪問したことがないお店でも他の参加者のプレゼンを聞くと、納得できる選出でした。
参加者の皆さんと一緒になり、ひとつの形をつくり上げることができたことは、とても嬉しく思います。
また、訪問していないお店は来年ぜひ訪問したいと思い、新たなモチベーションになりました。

来年はどのようなお店が選出されるか、毎年見ていくことで日本のカレー文化におけるトレンドが見えてくるようになれば良いなと思っています。

それでは、失礼します。

【過去記事】

Japanese Curry Awards 2014 審査会を開催しました(2014.12.24)

Japanese Curry Awards 打ち合わせ in ガラムマサラ(2014.12.10)

Japanese Curry Awards始動!(2014.09.25)

【合縁奇縁】水野仁輔さんとお会いしました(2014.09.09)
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