九博ボランティアも2年目に突入。文化財の敵の有害生物を薬剤ではなくIPM(総合的有害生物管理)手法で実施している九博科学科を側面支援する環境部会に属して、トラップの製作や交換作業、来館者視点にたっての館内ウオッチングなどのボラ活動を行っている。
今日はそんなボランティアメンバーの専門知識研修の一環として国立博物館をとりまく生植物環境の実態を九州環境管理協会の専門家から学ぼうという企画。トレッキングスタイルに身をつつんで参加。10時、研修室に集合して予備学習。改めて九博の周囲は自然環境に取り囲まれていることを再認識。九博入り口は誰でも自由にはいれる(飲食物禁止だが)。ということは有害生物も入り込むということ。10時20分、周辺探索開始。
天満宮から動く歩道にのって九博にあがって左手に去年から枝垂桜の植樹が始まっている。九博雲海桜という看板が出来上がっていた。いつ頃見れる状態になるのか定かでないが九博名物にしようという企画のようだ。枝垂桜が雲海のように見える・・・よさそうだがね
東駐車場方向の山道を歩きながらOさんの解説が続く。植物学の講習みたいだね。ツワブキ、野アザミ、カタバミ(葉で10円を磨くとぴかぴかになるらしい)、山桜は実がなるがソメイヨシノはクローンだから実はできないが一斉に咲くとか)。
調整池。大雨の時はここに水を流し流量調整するとか。
ラクウショウ、ミゾソバ、スイカズラ、イグサなど。真竹とモーチクソーの見分け方(竹の節のラインが2本が真竹)とか。日本は数十年前杉の乱造をした付けが今スギ花粉で国民を悩ましているとか。松、ヒノキ、杉と植え方があるとか。
わが家の玄関口にもあるエゴの樹。黒いのがぶら下がっている。ヨーランといってオトシブミという昆虫の卵が入っているとか、おもしろいね
東駐車場入り口の大きな楠木、移植されたらしい。楠木は生命力があるのはシロハラなど野鳥が実をついばみ他の場所に運んでくれるので絶滅しないとか。・・楠木千年、ことしも若葉なり!
そのかわり、シロハラをはじめ野鳥が九博ガラス壁面に移った楠木めざし飛び込む事故が絶えない。西面のガラスが常時あいているという摩訶不思議な現象を発見、なぜ?
梅の花方面に降りてゆく階段サイドのあおもみじ、陽をあびて輝いている。この赤い種とドングリの違い。
ドングリはその重量でころころ土のある所まで転がっていかねばならないのであんな形状をしているとか。話は面白かったが、さてIPMとどう結びつけるのか、いまいち?でしたね。あの開いた窓とか無防備な会館入り口が気になるが・・・・12時終了、ほどよいウオーキング研修でした。