霊山歴史館で日が暮れてきて、帰りがけに高台寺の傍らにある圓徳院にも寄ってみました。
ここは秀吉の妻ねねが58歳から77歳で没するまで19年間住んだ地で、ねねの没後にねねの兄木下家定とその次男利房によって木下家の菩提寺として開かれ、高台寺の塔頭とされました。
ちょうどライトアップの始まりの時間でまだあまり人も多くなくてよかったです。

門前のツワブキが見頃できれいでした。


「語らいの南庭」

「沈黙の北庭」
ねねが伏見城化粧御殿と前庭を移したものですが、御殿のほうは焼失してしまい、庭だけが当時の原型をほぼそのままに留めて残り、国の名勝指定を受けています。賢庭作で後に小堀遠州が手を加え、多数の巨石を豪放に配置した桃山時代の豪華、豪胆を表している庭園です。


ねねの着ていた打掛を復元したもの。

「宗旦狐」の像がありました。
千宗旦(利休の孫)に化けて夜な夜な現われてはあちこちの茶会によばれていたお狐様。人々は狐だということを知りながら親しみをもって迎えていたそうですw。

夜間ライトアップは12月3日まで、日没から9時半までの受付です。