ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

復元された京都府旧議場

2014-11-15 23:16:59 | 建物(京大以外の京都府の)
       

「京都府庁旧本館は、110周年を迎えます。」
ということで、京都府庁旧本館で10月30日~11月16日「観芸祭」が開かれています。

中でも、今年は旧議場が明治の姿に復元されたので、11月15日(土)と16日(日)に限り、旧議場が一般公開されています。

15日(土)15:00~17:00
16日(日)10:00~12:00,15:00~17:00
申込不要、無料です。それぞれ11:00と16:00に建物の解説があります。




いつもの通り、京都府庁旧本館の入口から入り、





紅葉したしだれ桜の木を眺めて中庭を通り過ぎると、





建物の裏側に旧議場が続いています。
京都府庁旧本館玄関のちょうど反対側、北からの眺めです。
マンサード屋根。




こちら側にも車寄せがあり、府議会議場に直接入れます。






この建物は1904(明治37)年12月20日に竣工。翌明治38年11月15日に(まさに本日。ちなみに11月15日は坂本龍馬の誕生日であり、命日でもあるんですよね。)ここでの最初の府議会が行われ、以来66年間使われました。京都の府議会はここができる前は、明治12年最初の選挙が行われ、府庁は二条城、府議会はこの地にあった中学校の聖堂で行われ、初代議長はかの山本覚馬でした。

新しい府議会場が府庁西側にできた後、ここは大幅に改修され、平成24年まで府政情報センターとして使われていましたが、今回、天井、壁、1階を中心に明治初期の姿に復元修復されました。

壁は漆喰で塗られていて、議場正面の大きな面を平らに塗るのは大変な作業だったそうです。





二階の回廊は傍聴席、その上には採光のための半円形の窓がついています。

元は天井からシャンデリアが下がっていて、飾りカーテンもありましたが、今回の改修ではまだ復元されていません。




二階の柱は漆喰ではなく鉄パイプ製、アーチ部分はレンガでできています。
全体にルネサンス式に和風の要素も取り入れたデザインです。




正面の要石他、いろいろな箇所にアカンサスの植物模様が散りばめられています。






























議員席は全部で60席。意外に狭いものでした。
一番前の席だけ机下に引出しがあり、議会の開始を知らせる鐘が入れられていたものと思われます。

床には黄麻でできている赤いじゅうたんが敷き詰められていて、床の下には床暖房の鉄パイプが設置されています。明治の昔からスチームヒーターの暖房を取り入れていたとは驚きです。




演壇と議長席。
議長席や理事席部分の木は明治当初のままです。




その横の理事席。ここに蜷川さんが座っていたのかな。


旧本館の方で改修工事のパネル展示があり、昔の議会の写真もありました。二階の傍聴席にぎっしりの人があふれているものもあり、京都府政の歴史を感じさせるものでした。
コメント
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