3月29日(火)と30日(水)に京都国際会議場の一般公開があったので、見学に行って来ました。

「国立京都国際会館創立50周年記念<桜・さくらスペシャルデイズ2016>~春の庭園特別開放ライトアップ~」となっていますが、建物の中も1階は自由に見ることができました。
建物の外観はこれまでもよく見てきましたが、中をじっくり見られるのは滅多にない機会です。

エントランス。
しかし、自転車を停める場所が近くになく、だいぶ離れた地下鉄駅近くの駐車場で150円出して停めるしかなかったのには、弱りました。

長い導入回廊の天井が高く、両側から覆いかぶさる屋根状のトップが明かりとりになっているのもユニークです。

柱や壁が交差して組み立てられていて、欄干状の手摺りに日本風の趣が込められています。

メインホール(大会議室)の正面。
国内唯一の国連方式国際会議場。4階まで吹き抜けの高い天井、舞台背面のオブジェは20種類のアルミ鋳物で照明演出に役立ち、天井にある銀天板は「大空の下で人は集い、話し合う」をコンセプトにして、雲と星と空のイメージを表わしています。
1997年にCOP3京都会議の会場となり、京都議定書が採択されたのがここです。

メインホールの後部は高く登り階段になっていて、全部で2000人を収容できるようになっています。

建物中央から庭園に出て行けるように開かれた入口があり、南面に大きな人工の池と回遊式庭園が広がっています。

池を越えて振り返ると、建物が大きな船が池に浮かんでいるように見えます。

建物があまりに大きくてなかなか一画面に収まりません。

1964(昭和39)年1月24日に工事を開始、1966(昭和41)年3月20日に全ての工事が完成し、5月21日に開館しました。設計は大谷幸夫氏。

インテリア・デザインは 剣持勇氏です。

池の東方に桜がたくさん植えられている丘があり、この期間夜はライトアップされていますが、この日は桜はまだあまり開いていませんでした。

敷地の西南隅にあるお茶室「宝松庵」。
時々お茶会が催されているようです。

人工池と展望台の先、国際会館の敷地の外には江戸時代からある宝ヶ池が広がっています。
この池は農業灌漑用に造られたものですが、今では一周道路で散歩やジョギングで楽しむ人達がたくさんいます。
国際会議がある時や、夏の夜には時々、花火が打ち上げられ、この池の周辺で鑑賞することもできます。