
左京区一乗寺にあるユニークな本屋さん、惠文社。

こちらのギャラリーで4月19日~25日18:00「昭和レトロタイル 本と博物館の予告編展」が開かれています。
主に昭和30年代に岐阜県多治見市笠原町で作られたモザイクタイルが展示されています。モザイクタイルが使われている銭湯や各地の町並みを紹介する本を出版する予定の加藤郁美さんと、6月に開館する予定の「多治見市モザイクタイルミュージアム」(設計:藤森照信さん)の予告展示会です。
モザイクタイルとは、タイル1辺のサイズが5cm以下の小型磁器質のタイルの事です。
我が家のお風呂で、台所で、洗面所で、街角のたばこ屋さんで、お風呂屋さんのタイル画で、モザイクタイルはよく見かけたものです。懐かしいタイルの数々を見ていると、昔は何も思わなかったタイルがとてもかわいく見えてきます。

23日夜7時から加藤郁美さんと銭湯探訪の本を書いている林宏樹さんのスライドとトークがあったので、聞きに行ってきました。
山内逸三、池田泰山、淡陶社などいろいろお勉強になりました。ただ、展示がタイルの現物と写真パネルだけで、説明がほとんどなかったので、モザイクタイルの製造方法、施工方法など、素人にとっては不明なことだらけで、詳しく知るにはやはり多治見の博物館に行かねばならないということでしょうか。

銭湯や街角のタイルの画像はいっぱい見せてもらって満足。

最もアートなタイルとしては、大阪の綿業会館の壁面を飾る窯変タイルがあります。

おおっ!これは2010年に廃業した白川温泉の脱衣場にあったマジョリカタイルではありませんか!
建物が壊されて、今ではマンションが建っているので、あのタイルはどうなったかと気にかかっていたのですが、こんなところで再会できようとは思いませんでした。

モザイクタイルを山盛りの箱の中からコップ一杯に入れられるだけ拾って329円、という「潮干狩り」に挑戦して、これだけ連れて帰りました。