改修中の京都市美術館、2020年3月21日のリニューアルオープンに先立って、2019年11月16日に一部の見学会が行われました。見学できるのは抽選に当たった人だけで、葉書で申し込んだけれど、外れたので、その日に外観だけ見に行きました。

正面玄関前の地面は掘り下げられて、スロープで降りて、地下から美術館に入ることになっていました。
あの堂々たる京都市美術館の建物が宙に浮いてしまって、地に足がつかなくなっていました。

地下はガラス張りの回廊があるように見え、玄関と売店等ができるようです。

敷地の西南角にあった富樫実氏作の石の建造物「 空にかける階段’88-Ⅱ」。
改修に当たって、切り刻まれたり、横向けに展示する、別の場所に移すなどが企てられていましたが、作者や多くの人の反対で、やっと元の場所に元の姿のまま展示させることができました。

「京都市美術館」の名前は一企業・京セラに売られ(50年間50億円のネーミングライツ売却で)「京都市京セラ美術館」となってしまいました。

美術館の前で「京都市美術館の名前を奪わないで」と訴えました。
なんだかなぁ・・・としか言葉でないです。
富樫先生は確か立体構成とリトグラフの授業を担当してくださっていたと・・・
作品が無事でよかったです。
文化施設を賑わいや儲けの材料にしか見ることができないなんて恥ずかしい話です。