超有名で超便利な場所にありながら未だに行ったことのなかった建仁寺に行ってきました。
12月3日までは高台寺と共催で「大桃山展」を開催しているのです。

「○△□の庭」と書いてあるのでふざけているのかと思ったら、本当に丸と三角と四角の形で構成されている庭でした。庭を通して向うに「潮音庭」が見えます。

「潮音庭」

小雨の降る中、苔がしっとりとして心洗われるようでした。
石組みが東西の渡り廊下を越えて配され、大きな渦潮を表しているそうです。

訪れる人もそれほど多くなく、ゆっくりと庭を楽しむことができました。

方丈(重要文化財)の南側には小川治兵衛作の「大雄苑(だいおうえん)」という庭が広がり、向うに法堂が借景になって見えています。

大雄苑には織田有楽斎が兄信長を弔うために建てた十三重石塔が配されています。

方丈の北側の庭には山茶花が散り敷いていました。
「雲龍図」(重要文化財)を始めとする海北友松の大作が特別展示されていました。海北友松は浅井長政の家臣の家に生まれた武士の出身で、その絵も武士らしい雄渾、鋭利さを持った水墨画で、圧倒されてしまう凄さを感じました。
方丈の部屋部屋の襖絵は橋本関雪の絵、法堂天井の小泉淳作2002年筆の「双龍図」も見事でした。

これは俵屋宗達筆の「風神雷神図」のレプリカ。

境内には日本にお茶を伝えた栄西禅師にちなんで、お茶の生垣が連なっています。
お茶の花と、

これはお茶の実。

少しだけ紅葉し始めた建仁寺の境内でした。
