子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

映画 2011年の10本:映画館は減っても,良質作が目白押しだった1年

2011年12月31日 22時03分40秒 | 映画(新作レヴュー)
日本人にとっては忘れることが出来ない,辛く苦しく厳しかった2011年。「ハリー・ポッター」,「トワイライト」,「パイレーツ・オブ・カリビアン」等の怪物ヒットシリーズが軒並み終幕を告げ,メジャーがこれらに替わる新たなヒット作の鉱脈を探り当てられない中,どうにか日本公開に漕ぎ着けた地味な良心作が和ませてくれた。ペッグ&フロストのコンビが創り上げた見事なコメディ「宇宙人ポール」で幕を閉じることが出来たことが,期せずして今年の漢字に選ばれた「絆」を象徴しているような気がする1年を,投稿した記事を振り返りながら10本を選んでみた。例年通り鑑賞順で,順位は付けていない。

1 「ソーシャル・ネットワーク」デヴィッド・フィンチャー
2 「シリアスマン」ジョエル&イーサン・コーエン兄弟(写真)
3 「わたしを離さないで」マーク・ロマネク
4 「キッズ・オールライト」リサ・チョロデンコ
5 「127時間」ダニー・ボイル
6 「X-MEN ファースト・ジェネレーション」マシュー・ヴォーン
7 「未来を生きる君たちへ」スサンネ・ビア
8 「コンテイジョン」スティーヴン・ソダーバーグ
9 「マネーボール」ベネット・ミラー
10 「宇宙人ポール」グレッグ・モットーラ

番外では,夜空から微かに聞こえてきたザ・バンドが印象的だったアン・リー「ウッドストックがやってくる!」,3月11日の直前に観たクリント・イーストウッド「ヒアアフター」,ヘイリー・スタインフェルドが輝いていた「トゥルー・グリッド」,デビュー作を想起させたダーレン・アロノフスキー「ブラック・スワン」,シリーズ化を期待したくなるほど面白かった「ヤバい経済学」,6同様に本編を越えてしまったルパート・ワイアットのプリクエル「猿の惑星 創世記」等が印象に残った。
中でも最も新鮮な驚きは,タイのアピチャッポン・ウィーラセタクンが全く新しい文法で不思議な生命が蠢く森を案内してくれた「ブンミおじさんの森」。
閉館してしまった東宝プラザに長い間の感謝を込めて,お疲れ様と労いの言葉を贈りたい。
今年弊コラムを覗いて頂いた全ての方々,ありがとうございました。
来年は「パイオツからおならが出るくらい(by宇宙人ポール)」皆様にとって良い年でありますように。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。