Music Mania

No Music No Life

格付けチェックを見て思ったこと

2015年01月03日 | 日常
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

元旦の夜、「格付けチェック」というテレビ番組を見ていた。
これはいろいろなジャンルの芸能人に、高価な一流品と安い普及品を比べさせて、どちらが高級品であるかを当てさせるクイ
ズだ。
もちろん、これはバラエティ番組であり、遊びなので、これでその人の品格が決まるわけではないが、長年芸能界にいるような
人でも、わからない品が多い。

たとえば、ワイン。
「ドゥメール・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ」の最高級白ワインで、1本100万円のものと、5000円のワイン。
あるいは、楽器。
ストラディバリウスの中でも10指に入るといわれる伝説の名器「ストラディバリウス・ウィルモット」、「ストラディバリウ
ス・シャノー・シャルダン」、チェロの名器「ルジェリ」が奏でる総額27億円の音色と、初心者用セットの音色の違い。
これが意外にわからないものなのだ。

ここに出てくるような最高級品は、僕には一生縁のないものばかりだが、もしそれらを堪能する機会があっても、価値がわか
らず、言われなければわからないに違いない。
とくに、「高級なモノ」というより、希少価値によるプレミア価格がついた「高価なモノ」は、絶対にわからないと思う。
こんなことを書いてはなんだが、ストラディバリウスなんて、もちろんそれは最高級品なのだが、その破格の値段はプレミア
価格だと思う。
もし音色に値段があるのなら、せいぜい500万円とか、それくらいではないだろうか。

ところで、新撰組の近藤勇が愛用していたブランド名刀「虎徹(こてつ)」は、実は偽物だったといわれる。
本人は本物と信じていて、数々の戦いの中生き抜いてきたのは、刀が虎徹であったがため、と手紙に書いている。
実際、その刀はよく切れ、折れることもなく、何人もの血を吸ったらしい。
その後、近藤も出世して、本当の本物の虎徹を手にする。
一説によると、この頃には、それまで愛用していた虎徹は偽物かもしれない、と薄々感ずいていたという。
それでも、「やっぱ、ワシの虎徹はこれだな」と偽物のほうを愛用したらしい。
近藤らしいエピソードだ。

高級品は庶民の憧れだが、それ相応の目利きが出来なければ、意味がないかもしれない。
あるいは、高級品が高級であることを知らず、それを当たり前のものとして持つくらいがいいのだろうか。
そういえば、スマップの草なぎ君は、1本100万円以上するヴィンテージギターを何本も所有しているという。
おそらくく音色に関して確かな耳を持ってるのだろう。
僕だったらたぶん、100万円のギターと自分の2万円のギター、区別がつかないだろうなぁ。

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