Music Mania

No Music No Life

教師と体罰

2013年01月12日 | 日常
最近、どこかの高校で教師の体罰が苦で自ら命を絶った生徒が話題になっている。
最初は少々の体罰で死を選ぶなんて生徒が弱すぎる、という意見もあったが、その後の調査が明るみになるといろいろ問題もあったようで、そういう意見は見なくなった。

僕が中学生くらいの頃は、体罰は普通にあった。

ちょうど校内暴力が問題になっていた時期で、ドラマでいえば金八先生や積み木崩しの頃だ。
僕は、夜の校舎窓ガラス壊して周ったり、盗んだバイクで行き先もわからぬまま走り出すような生徒ではなく、いたってマジメで目立たないタイプだったわけだが、それでも体罰を受けることもあった。

よく覚えていることが3つある。

1つ目は、授業中、隣の生徒とおしゃべりをしていて、一度注意されたがおしゃべりを止めずにいたら、「うるさい」と怒鳴られて思いっきりビンタされたこと。
2つ目は、運動場の草刈りをサボっていたことがばれて、職員室に呼び出されて、精神注入棒といわれた木の棒で思いっきりお尻を叩かれたこと。
3つ目は、授業中に消しゴムの切れ端を投げあって遊んでいたら、そのメンバー全員一列に並ばされて、投げた回数だけビンタされたこと。

この中の2つ目の精神注入棒で叩かれたのが一番痛かった。
容赦なく大人の力で、何度も(5回くらい?)叩かれて、歯を食いしばってなきゃ悲鳴をあげそうなくらいだった。

しかし、先生に対する恨みなどは全くなかった。
一緒に叩かれた生徒たちと職員室を出たあと、「今日のはキツかったなぁ」とか「息が出来ないほどの痛さだったよ」とかいいながら、皆笑顔だったと思う。
そして、悪かったのは自分、と反省をしたように思う。
クドクドと説教されるより、よほど良かったのではないだろうか。

もちろん、あとでそれを親に言うような生徒はいなかっただろう。
自分の恥をわざわざ親に報告なんてするはずがない。
そういうのはかっこ悪いことなのだ。

今現在こういう指導をする教師がいたら大問題になり、即懲戒処分になるかもしれない。
僕は体罰を容認するわけではないが、時代が変わったんだな、と思うのだった。


ギター好き必聴アルバム10枚

2013年01月06日 | 音楽
年末にマイケル・シェンカーが選ぶギタリスト必聴のアルバムというのを記事にした。

それなら、ということで僕もギタリスト必聴のアルバムというのを選んでみた。
ただむやみに選んでも仕方がないので3つだけ制約をつけてみることにしよう。

・マイケルと同じく、ヤードバーズの3大ギタリストを入れる
・マイケルと同じく、ライブ・アルバムは選ばない
・マイケルと同じアルバムは選ばない

それで選んだのはこの10枚。


・サイモン・アンド・ガーファンクル「サウンズ・オブ・サイレンス」(1966年)


アコースティック・ギターの美しい響きが堪能できるアルバム。
とくにギター1本で弾かれるインスト曲「アンジー」は必聴ものだ。
ギタリストはポール・サイモン。
Simon and Garfunkel  anji


デレク・アンド・ドミノス「いとしのレイラ」(1970年)


エリック・クラプトンのブルースをベースにしたギターが堪能できるアルバム。
ジェフ・ベックやジミー・ペイジがファンクやソウルに傾倒していくなか、クラプトンはサザン・ロックなどアメリカ的な音を目指していたように思う。
スライド・ギターの達人、デュアン・オールマンを参加させているのも、そのためだろう。
derek and the dominos Layla


・ジェフ・ベック・グループ「ラフ・アンド・レディ」(1971年)


ジェフ・ベックのギターの基本はブラック・ミュージックだと思うが、この頃からブルースではなくファンクやソウルに傾倒していく。
これは、そんなジェフのファンキーでソウルフルな持ち味が発揮されているアルバムだ。
後の名盤「ブロウ・バイ・ブロウ」に通じるものが垣間見れるのだが、こちらは歌物ということで、より聴きやすい作品に仕上がっている。
Jeff Beck Group - "Got the Feeling"


・イーグルス「イーグルス・ファースト」(1972年)


イーグルスの1枚目で、まだカントリー・ロックだった頃だ。
ここでのギタープレイ、とくにバーニー・レドンのプレイは完全にカントリー・スタイルで、今現在こういうプレイをするロックギタリストは非常に少ない。
ギターだけでなくバンジョーの名手でもあるバーニーは、後にロック色を強めるバンドについていけなくなる。
しかし、カントリーリックを多用したプレイは、まさにカントリーとロックの融合であり、それが個性になっている。
Take it easy-Eagles


・レッド・ツェッペリン「聖なる館」(1973年)


ジェフ同様、ペイジもファンクに傾倒していくわけだが、やはりアプローチの仕方は全く異なる。
これはジミー・ペイジのギタリストとして、そしてアレンジャーとしての実力が発揮されているアルバム。
これを聴くとツェッペリンはハードロックという範疇に収まるバンドではないことがわかる。
Led Zeppelin The Song Remains The Same


・イエス「海洋地形学の物語」(1973年)


個性派ギタリスト、スティーブ・ハウのギターがたっぷり楽しめるアルバム。
彼のスタイルは完全に唯一無二のもので、どのバンドのどの曲を弾いても彼のカラーに染まってしまうだ。
20分前後の曲が4曲という超大作だが、全編にわたって独特のギターが展開される。
クラシックギターの見事なプレイも聴き所だ。
YES The Revealing Science of God


・UFO「現象」(1974年)


加入したばかりのドイツ人ギタリスト、マイケル・シェンカーの荒削りながら、若さと情熱にあふれたギタープレイが特徴だ。
とくに「ロック・ボトム」でのギター・ソロは、凄まじいばかりの勢いを感じさせるもので、彼の個性が発揮されている。
UFO - Rock Bottom


ストレイ・キャッツ「涙のラナウェイボーイ」(1981年)


このアルバムで聴くことが出来るブライアン・セッツァーのギターは、ネオ・ロカビリーのスタイルを築き上げ、多くのフォロワーを生んだ。
ロックギター=ブルースをベースにしたもの、という価値観を覆し、可能性の幅を大きく広げたと思う。
ギターだけでなくバンドの演奏スタイルからファッションに至るまで、後の世代に与えた影響は大きい。
Stray Cats  Rock This Town


ヴァン・ヘイレン「1984」(1984年)


インパクトという点では1枚目に及ばないが、飛び道具的だったタッピング奏法が、このアルバムではより消化されている。
HR/HMのギターにおいて、ヴァン・ヘイレン以前と以降に分かれるほどの影響を及ぼしたわけだが、そんな全盛期のなかでも一際輝くアルバムだ。
Van Halen - Jump


イングヴェイ・マルムスティーン「ライジング・フォース」(1984年)


アルカトラスのギタリストとしてインギーの名が知れ渡ったとき、誰もが「ついにここまで来たか」と思わされた。
その後に発表された初めてのソロ・アルバムは、全編に渡って物凄いギターがこれでもか!ってくらいに収められている。
速弾きという観念を変えたギタリストであり、超絶なテクニックだけでなく、クラシックをベースにしたメロディ感も素晴らしい。
Yngwie J. Malmsteen - Far Beyond The Sun

在日ファンク

2013年01月05日 | 邦楽
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

僕の年末年始は、紅白歌合戦を見たあと、老舗ロックサイト「哀メロ天国」のチャットに参加するのが恒例だ。
ロックの話をしながら2012年が終わり、ロックの話をしながら2013年が始まったのである。

その後、テレビで音楽番組なんかを見るのだが、今回一つカッコイイバンドを発見した。
在日ファンクだ。
ジェームス・ブラウンの影響を包み隠さずさらけ出す、生粋のファンク・バンドだった。
日本人離れしたリズム感、センス、安定したバンド演奏、とくにギタリストのカッティングの上手さは特筆に価する。
また、ボーカリストのキレのあるダンスパフォーマンスもすごい。

元旦の朝、早速ユーチューブで在日ファンクの曲を聴きあさったが、どれもファンキーでかっこよかった。

どうやら今年はファンキーな一年になりそうだ。


在日ファンク - 爆弾こわい