Music Mania

No Music No Life

コーヒーの話

2015年01月04日 | 食べ物
昨年末、30日の夜に、古い友人数人とフグ料理を食べた。
毎年恒例の行事になっていて、行く店もここ10年ほど同じだ。
ちなみにその店も昔の同級生がやってるところで、年末が近づくと声がかかり、ここ以外の店ではやりにくい、というのもある。
以前は、牡丹鍋やスッポンなど、あまり普段食べないような料理を注文していたが、最近はフグばかり。
フグ鍋にフグ刺しにフグの唐揚げなど、どれもとても美味しくて、味、量ともに満足した。
(「てっちり」とか「てっさ」という言葉は西日本だけで全国的ではないらしいので、あえて「フグ鍋」「フグ刺し」と書いてます)

今回集まった友人の中に、タバコをやめたという人がいて、その代りにコーヒーにはまっているという。
最初は市販の挽かれたコーヒーからペーパードリップ方式で作っていたが、味わいと趣味性にはまって、手挽きコーヒーミル
を購入し、毎晩ガリガリやってるらしい。
すると、別の友人もコーヒー趣味をやっていて、そいつはサイフォン機器を購入して、アルコールランプでコーヒーを楽しんで
いるという。
そして話は、ドリップとサイフォン、どちらが美味しいか、というマニアの領域に入っていくことになる。

実は僕も若い頃、手挽きのコーヒーミルで作って飲んでいたことがある。
やはり美味しい。
しかし、僕のお気に入りだった喫茶店の味と比べると、ぜんぜんかなわない。
相手はプロなんだから、素人が適当に作ったコーヒーがかなわないのは当たり前なのだが。
で、その店の淹れ方はサイフォン方式だった。
なので、僕はサイフォンこそ、もっとも美味しくコーヒーを淹れる方法だとずっと思っていた。

だが、いろいろ話を聞くと、そうでもないらしい。
友人たちのコーヒー談義によると、ドリップで淹れるコーヒーは、上手な人だと95点くらいの味になるが、下手な人だと50
点以下にしかならない。
サイフォンだと、コツさえつかめば、だいたい誰でも70点くらいの味で作れるという。
そのかわり、サイフォンで90点以上の味を出すには、相当熟練した腕が必要とのこと。
で、最近はサイフォンは手間がかかるわりに、極上の味を出しにくいことから、あまり店では採用されていないらしい。

コーヒー好きの話を聞くと、自分も久しぶりに豆を挽きたくなる。
ちょっと、コーヒーメーカーでも買ってみようかな。
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格付けチェックを見て思ったこと

2015年01月03日 | 日常
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

元旦の夜、「格付けチェック」というテレビ番組を見ていた。
これはいろいろなジャンルの芸能人に、高価な一流品と安い普及品を比べさせて、どちらが高級品であるかを当てさせるクイ
ズだ。
もちろん、これはバラエティ番組であり、遊びなので、これでその人の品格が決まるわけではないが、長年芸能界にいるような
人でも、わからない品が多い。

たとえば、ワイン。
「ドゥメール・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ」の最高級白ワインで、1本100万円のものと、5000円のワイン。
あるいは、楽器。
ストラディバリウスの中でも10指に入るといわれる伝説の名器「ストラディバリウス・ウィルモット」、「ストラディバリウ
ス・シャノー・シャルダン」、チェロの名器「ルジェリ」が奏でる総額27億円の音色と、初心者用セットの音色の違い。
これが意外にわからないものなのだ。

ここに出てくるような最高級品は、僕には一生縁のないものばかりだが、もしそれらを堪能する機会があっても、価値がわか
らず、言われなければわからないに違いない。
とくに、「高級なモノ」というより、希少価値によるプレミア価格がついた「高価なモノ」は、絶対にわからないと思う。
こんなことを書いてはなんだが、ストラディバリウスなんて、もちろんそれは最高級品なのだが、その破格の値段はプレミア
価格だと思う。
もし音色に値段があるのなら、せいぜい500万円とか、それくらいではないだろうか。

ところで、新撰組の近藤勇が愛用していたブランド名刀「虎徹(こてつ)」は、実は偽物だったといわれる。
本人は本物と信じていて、数々の戦いの中生き抜いてきたのは、刀が虎徹であったがため、と手紙に書いている。
実際、その刀はよく切れ、折れることもなく、何人もの血を吸ったらしい。
その後、近藤も出世して、本当の本物の虎徹を手にする。
一説によると、この頃には、それまで愛用していた虎徹は偽物かもしれない、と薄々感ずいていたという。
それでも、「やっぱ、ワシの虎徹はこれだな」と偽物のほうを愛用したらしい。
近藤らしいエピソードだ。

高級品は庶民の憧れだが、それ相応の目利きが出来なければ、意味がないかもしれない。
あるいは、高級品が高級であることを知らず、それを当たり前のものとして持つくらいがいいのだろうか。
そういえば、スマップの草なぎ君は、1本100万円以上するヴィンテージギターを何本も所有しているという。
おそらくく音色に関して確かな耳を持ってるのだろう。
僕だったらたぶん、100万円のギターと自分の2万円のギター、区別がつかないだろうなぁ。

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