なぜそんなことが頭に蘇ったのか、アフリカの原野で覚えた不安を思い出した。
でかいランドクルーザーに乗って広大な大地を走る楽しいサファリ。
大きな水たまりの淵で休憩し、お茶した時だ。
茂みの向こうに順に用を足しに行くのだが、私の番となり車から離れて用を足し終わった後のこと。
写真に撮れる植物はないかと地面に生える草をしゃがんで観察していたらとても不安になった。
茂みの反対側は開けて見通しはいいのだが、潜んで近づいてくる肉食動物がいたら、抵抗のしようもなく食べられちゃうんだなあ。
ここは日本の原っぱとは違うんだと、そこでは自分が非常に無力なんだと、じわじわと心に染み入ってきた。
そうか、車からでなく地に足つけてじっくり草を見たからだな。
最近草ばっかり撮ってるから、草を観察するその恰好が記憶の引き出しを開いたんだ。
そこら中動物のフンだらけの地面に生える草は、日本の雑草と趣を異にして、あまり魅力的でなかった気がする。
写真を見返してみたら、現地は秋だったから枯れかけた葉っぱが茶色く、それで生気を欠いた記憶だったんだ。
手を切りそうな細い葉っぱが密度高く生えていて、日本の雑草より強靭そうだった。
お好みはヒョロッとした柔らかそうな草だからな。
あの草原、今は夏。
緑に覆われ、そのワサワサ感はすごいんだろうな。
でかいランドクルーザーに乗って広大な大地を走る楽しいサファリ。
大きな水たまりの淵で休憩し、お茶した時だ。
茂みの向こうに順に用を足しに行くのだが、私の番となり車から離れて用を足し終わった後のこと。
写真に撮れる植物はないかと地面に生える草をしゃがんで観察していたらとても不安になった。
茂みの反対側は開けて見通しはいいのだが、潜んで近づいてくる肉食動物がいたら、抵抗のしようもなく食べられちゃうんだなあ。
ここは日本の原っぱとは違うんだと、そこでは自分が非常に無力なんだと、じわじわと心に染み入ってきた。
そうか、車からでなく地に足つけてじっくり草を見たからだな。
最近草ばっかり撮ってるから、草を観察するその恰好が記憶の引き出しを開いたんだ。
そこら中動物のフンだらけの地面に生える草は、日本の雑草と趣を異にして、あまり魅力的でなかった気がする。
写真を見返してみたら、現地は秋だったから枯れかけた葉っぱが茶色く、それで生気を欠いた記憶だったんだ。
手を切りそうな細い葉っぱが密度高く生えていて、日本の雑草より強靭そうだった。
お好みはヒョロッとした柔らかそうな草だからな。
あの草原、今は夏。
緑に覆われ、そのワサワサ感はすごいんだろうな。