Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

生きる意味

2015-06-15 20:35:06 | 本-その他
図書館から借りた『生きる意味 (岩波新書)』を読了。
誰もが一度は「生きる意味」って考えたことがあるはず。本書はそんな問いに答えてくれる1冊です。
今の若い人って「いい子」として演じて、自己主張ができていないと思います。それと皆からの非難な苛めを避けるために個性を隠して目立たないようにしていますね。私が学生の頃もそんな風潮があったけれど、今の方がそれがさらに顕著ではないでしょうか。たとえば休みの日でも制服を着ているとか、皆と同じように「iPhone」を持っているとか、外見だけでもそれが明らかです。
若者だけでなく、大人も同じようなことが言えるかもしれません。通勤電車では疲れ切って寝ている、「いい仕事」に就いたもののただお給料のためだけにがむしゃらに働くなどなど。リストラなどで中高年の自殺者も後を絶ちません。
本書にも書いてあるとおり、「自己表現」と「わがまま」って似ているようで違うんですよね。人の目を気にし過ぎるのもダメだし、攻撃的なのもダメ。他の人の意見を聞いたり、自尊心を大切にしたりしなければなりません。
「数字信仰」も一長一短ありますね。TOEIC(R)のスコアや営業の売り上げなど自分が頑張るための目標の1つとしてはいいかもしれませんが、ただ闇雲に点数を上げるだけの目的もどうかなと思います。
なかなかの良書なので、母にも読ませたいです。最初は若い人向けの本に思えましたが、中年の人や母くらいのちょっと高齢な人でも全く違和感なく読めるでしょう。

生きる意味 (岩波新書)
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岩波書店