2年に1回、新宿の小田急デパートで開かれる野中春利(のなかしゅんり)氏の作陶展に行って来た。
最初の写真は、作陶展のお知らせにいただいたハガキに使われていた「青白磁花入」の実物である。
お付き合いいただいて10年近くなるのだが、二男のつっくんをかわいがっていただいた。そのつっくんも18になり、部活動で忙しい高校生で、3年ぶり(だと思う)の再開になった。
ゆきたんくは音楽を通じて友人になった訳だが、仕事の質では比べるべくもないレベルである。人生も枯淡の域に達した方々が「先生」と呼んでいる方なのである。
今回の作陶展での野中氏の作品を見て、つっくんも何かに気づいたのであろう。
いつになく緊張してフランクな感じになれないのである。照れているのかもしれないがその照れ方も尋常でない。野中氏の顔を見て話をできないのである。
小1時間ばかりざっかけない話をさせていただいた。
その中で「どうですか?」と作品の出来について聞かれた。
ゆきたんくは詳しいことは分からないが、率直な感想を言った。
青磁の色が、海の透明度が増したように深く見えることを伝えた。
野中氏によると釉薬は1窯ごとに作らねばならないのですぐなくなるそうだ。
そして同じように作っても、同じものは作れないそうだ。
そしてその釉薬の原料をどこから採取するか(これは企業秘密)によっても違うという。ゆきたんくは何回か見ている作陶展の作品から受けた印象なので、次回の2年後にはそういう構えで作品を見たいと思う。
作品を背に、野中氏とつっくん
つっくん、相手の目を見て話せよ。