伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

秋川高等学校34…夜の筋トレ その2

2014-01-04 23:37:03 | 東京都立秋川高等学校

「16~」

「16~」

「16~」

「16~」

時刻は夜10時30分。

学習時間終了の時刻である。

1棟16室の窓を開けて返事をする。

「はい~」

「こ○○○○~、すぐおいで~

トレーニングの時間である。

2棟(2年生の棟)へ移動した。

T先輩がいらっしゃった。

T先輩「お前は足腰が弱いだけでなく、腕の力もなさそうだな。」

ゆきたんく「はい・・・」

T先輩「今日は特別な筋トレね。腕が弱いからな。」

ゆきたんく「はい・・・」

T先輩「いいか、俺が肩の高さにバスケットボールを持つ。そして床に落とす。ボールは弾む。ボールが止まるまで腕立て伏せで腕を曲げているんだ。」

ゆきたんく「はい・・・」

T先輩「そしてボールが止まった瞬間に体を上げるんだ。やってみろ。」

ゆきたんく「はい・・・」

やってみた。

ボールは床に落ちて、徐々に弾む間隔が短くなっていく。

 トーーーン、トーーン、トーーン、トーーン、トーン、トーン、トーン、トン、トン、トトトトトト・・・・

すごーーーーーく、時間が長く感じられた。

よし止まった。

しかし腕を立てようとしても、なかなか上がらない。

T先輩「まだ上げちゃだめだよ。ボールが動いているぞ。」

ボールは弾みは止まったが、床を転がり始めた。

それが止まるまでずっと腕を曲げているのだ。

T先輩「よし、上げるんだ。」

上がる訳がない。

結局、その夜の30分で3回挑戦されられた。

1回もできなかった。

そんなに何回もやらされた訳ではない。

しかし、自分のとっては強烈だった。

ずっと記憶に残っている。

その後、大学に進学した後自分でやっみた。

高校1年生当時はスポーツ未経験者に近い軟弱な体であった。

卒業時には陸上競技を始めて、がっちりした体になっていた。

さて、大学のトレーニングでは120㎏のベンチプレスを10回挙げられるようになっていた。

体力に自信があった。

高校当時を思い出して体育館に誰もいない時にやってみた。

自分でボールを肩の高さから落として、腕立て伏せの伏せの体勢になる。

ボールが静止するまで耐える。

結果は1回だけできた。

必死になって頑張ってである。

相当な負荷のかかるトレーニングだったことを知った。

 新日本プロレスでのトレーニングに、トランプを重ねて1枚ずつめくり、出た目の数だけ腕立て伏せをするというのがある。そのトランプを全部めくるまでだ。

トレーニングは単純でも考え方・やり方で負荷が変わるものなんだと思った。

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