再会したかった。
相手の気持ちは分からない。
自分のとっての8年ぶりの再会・・・
もっとも相手は209年前に亡くなっている。
ロンドンのトラガルファー広場の高台に立っていらっしゃるネルソン提督だ。
ホレーショ・ネルソン提督
最初に意識したのは2003年夏、熱波のイギリスでビッグバスツアーの時に偶然見つけた。
旅の予習も十分でなかったゆきたんくである。
高い塔の上に人が立っている。
そして塔のある広場の名前も知らなかった。
帰国後調べたら、トラガルファーの海戦でナポレオンの制海権・イギリス本土上陸を阻み、「自分の役目は果たした」と言って亡くなった英雄であった。
それを記念してトラガルファー広場や記念像が作られたことを知った。
ネルソン提督の本人像を知った上で再び会いたいと思ったゆきたんくである。
調べたことで提督が隻腕であることを知った。
この像の提督も隻腕である。また隻眼でもあったそうだが、いずれも戦いで負ったこと、47歳の若さで敵の銃弾に倒れたことが分かってきた。
ネルソン提督の細かいことについては、ゆきたんくがここでグダグダ述べるよりも調べていただいた方が分かりやすいかな。
ゆきたんくは、この英雄に再び会いたいと思ったことを伝えたかったのである。
ゆきたんくは2011年に勝手に再会を果たした。
そして石像や広場は意味のあるものとしてゆきたんくの目だけではなく心に刻むことができたのである。
そしてそのそばには2003年に写真をとり忘れたバッキンガム宮殿の正面玄関「アドミラルティ・アーチ」がある。アドミラルティとは、日本語で海軍提督のことである。
今なおネルソン提督はイギリスを守っているのだ。
アドミラルティ・アーチ