夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『無量庵』と共に・・♪

2005-11-24 13:10:00 | 定年後の思い
サラリーマンを定年退職し、このブログを開設して、一年が過ぎた今、
振り返ってみたが、ほぼ予定通りの日々が流れてきた。

朝は日の出と共に起きて、夕暮れの食事の時に、
弐合徳利でその日に合ったぐい呑みで辛口の純米酒を頂き、家内と語り合う。

そして日中は、程々の広さの雑木の多い庭の手入れをしたり、
日常の買い物に行ったりしている。

その間、その時に思った小説、随筆、歴史書を読んだり、
ときたま音楽を聴いたり、映画をビデオ・テープ、DVDで観たりしている。

或いは季節に応じて、国内旅行をしたりしてきた。

それらの日々をこのブログ綴ってきた。

私は山川草木を主軸とした季節感を大切に生活を営んできたが、
ともすれば『無量庵』と勝手に私の心に名付けた生活を送っているのかも知れない。

世間ではこうした人を清貧の数寄者という場合もある。

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朝の読書のひととき・・♪

2005-11-24 10:15:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、秋晴れの日が続いている。

今朝も六時に目覚めたが、外気はまだ薄暗いので、布団に戻り本を読んだ・・。

佐野眞一・氏の『カリスマ』を再読しているが、
文庫本で上巻・下巻の二冊であり、
ダイエーを率いた中内CEOの壮大な戦後状況を克明に綴られた作品である。

ある程度読み込むと、あの時代の時は私はどのように思って見詰めていたか、
と振り返ったりすると、なかなか先に進まず時間を要している。

この作品は、戦後の日本経済と社会情勢の中、
中内・氏の内面を的確に表現された稀な力作であると同時に、
どなたでも持っている光と影が冷静に兼ね備えられて折、この巨人の光芒を描ききっている。

ノンフェクション作品として、
数多くの作品がそれぞれの著作人から発表されているが、
ここ30年間で紛れも無く最優秀作品のひとつと思っている。

こんな風に考えていたら、八時過ぎになり、起き出した・・。






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