東京の郊外は、春の陽射しの一日である。
この4日間、私は一冊の文庫本を読んだりしている。
小説家の浅田次郎・氏の『待つ女~浅田次郎読本~』
と題された朝日文庫の一冊である。
作者が自作を語るのが載っていたので、購入した訳である。
私はこの作者の著作本を15冊保有しており、ごく普通の愛読者である。
最初に読んだ本は、『蒼穹の昴』であった。
偶然、本屋で見かけ、タイトルが素晴らしく、本を取り出した。
本の帯に書かれた内容を見て、購入した。平成8年の5月の頃だった。
私はこの作者に魅了して、その後は店頭で見かけるたびに、購入した。
それからしばらくして、短編集の『鉄道員』が発売され、
この中の『ラブ・レター』には、しばらくため息をした。
現在、作者の全てを読了してはいないが、15冊の本の中では、
長編は『蒼穹の昴』、短編では『ラブ・レター』が最も好きな小説である。
今回の文庫本は、作者を知る上で最も適した本である。
この中で、評論として、三島由紀夫・氏の文学について書かれている。
『寂寞(じゃくまく)の庭にて~三島由紀夫の戦場~』《初出『文学界』平成12年11月号》
と題され書かれているが、
昭和45年秋に三島由紀夫・氏が亡くなれ、
この後に数多くの作家、評論家が綴られていた。
今回の浅田次郎・氏は、歳月が流れた後の有利さを配慮しても、
三島由紀夫・氏にこれ程に明晰した評論は、
私の知る限りない。
三島由紀夫・氏にご興味のある方は、
ぜひご一読をお願いしたい、と思っている。
この4日間、私は一冊の文庫本を読んだりしている。
小説家の浅田次郎・氏の『待つ女~浅田次郎読本~』
と題された朝日文庫の一冊である。
作者が自作を語るのが載っていたので、購入した訳である。
私はこの作者の著作本を15冊保有しており、ごく普通の愛読者である。
最初に読んだ本は、『蒼穹の昴』であった。
偶然、本屋で見かけ、タイトルが素晴らしく、本を取り出した。
本の帯に書かれた内容を見て、購入した。平成8年の5月の頃だった。
私はこの作者に魅了して、その後は店頭で見かけるたびに、購入した。
それからしばらくして、短編集の『鉄道員』が発売され、
この中の『ラブ・レター』には、しばらくため息をした。
現在、作者の全てを読了してはいないが、15冊の本の中では、
長編は『蒼穹の昴』、短編では『ラブ・レター』が最も好きな小説である。
今回の文庫本は、作者を知る上で最も適した本である。
この中で、評論として、三島由紀夫・氏の文学について書かれている。
『寂寞(じゃくまく)の庭にて~三島由紀夫の戦場~』《初出『文学界』平成12年11月号》
と題され書かれているが、
昭和45年秋に三島由紀夫・氏が亡くなれ、
この後に数多くの作家、評論家が綴られていた。
今回の浅田次郎・氏は、歳月が流れた後の有利さを配慮しても、
三島由紀夫・氏にこれ程に明晰した評論は、
私の知る限りない。
三島由紀夫・氏にご興味のある方は、
ぜひご一読をお願いしたい、と思っている。