夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

白いユリの想いで・・♪

2006-07-17 22:14:00 | 定年後の思い
先程、夏の草花の本を於いて、
テッポウユリの白い花が掲載されているのを見ていて、幼年期の頃が想い出された。

小学二年生の初夏の頃、昭和27年だった。
祖父と父が亡くなる1年前だった。
農家であったので、宅地の外れの畑との境界に草花を十坪ほど植えてあった。

この頃のある程度の農家は、仏壇、お墓に飾る花は、殆どその家の草花でまかなわれていた。
この夏の季節になると、ダリヤ、グラジオラス、カンナ、ホウセンカ、ケイトウ、ヒマワリ等があり、
そして橙色のスカシユリと白のテッポウユリがあった。

東京の郊外でどの家でも咲く花であった。

私は花の好きな叔母に教えられて、球根を並べてたりした。

ユリに関しては、橙色の花は何となく野暮ったい感じがして、
白い花は上品な感じがしていた。

小学四年を過ぎた頃、祖父、父が亡くなった後、
男手を失った農家は衰退となり、子供でも貧乏になったと実感し、何かと屈折したりしていた。

母方の実家の叔母が来宅した時、
都会の裕福なお方の人であったので、子供の私さえ、気後れしていた。
このお方は、未婚の女子大の四年生だった。

レースのついた日傘、水色のツーピース、ハイヒール・・私には眩(まぶ)しかった。

私は母の許しを貰らった後、
このお方のお土産として白いユリを五本切って、
母に包んでもらった。

この花だったら、都会の上品に通用する、と私は思っていた・・。

私は二十歳を迎えるまで、都会に対しては羨望と気後れが何かとあった。



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静寂な昼下がりのひととき・・♪

2006-07-17 14:03:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、霧雨の一日となっている。

梅雨前線の影響で、気温も27度前後に下がり、
湿度が多少あるが過ごしやすい昼下がりとなっている。

山陰、北陸の地方をはじめとする各地に豪雨による災害が報じられているが、
お気の毒で雨もほどほどに、と思うほかできない無力な私である。

玄関庭の軒下で煙草を喫いながら、紫式部(ムラサキシキブ)のたわわな淡いピンクの花、
紫露草(ムラサキツユクサ)の群青色になった花色を見たりしている。

自然は美しくもあるが、ときには思いがけずに残酷なほど牙をもらたす、
と改めて考えさせられる時であった。

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霧雨の降る日・・♪

2006-07-17 10:16:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、早朝から霧雨が降りしきっている・・。

この中で、アメリカ芙蓉(フヨウ)は淡いピンク、白い花が8輪ほど咲いている。

昨日、家内が実家に12日の早朝より行っていたが、
夕方に戻り、夕暮れの6時過ぎから私なりの酒宴となった。
鰹(カツオ)とイカの刺身を誉めて、冷酒の辛口を呑んだりしていた。
家内の母は私より14歳上であり、独り住まいであるが、
心身とも健在である、ことなどを家内と話し合っているうちに眠くなった。

8時前であったが、布団にもぐり寝付いた。

深夜、目覚め、藤原正彦・氏の『父の威厳 数学者の意地』の続きを読み始めて、
早朝の4時過ぎに読了し、
あわてて消灯し、朝寝となった。

9時過ぎ目覚め、冷やした煎茶を呑んだ後、
霧雨の中で咲いているアメリン芙蓉の花を見詰めた・・。


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