夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

薄明かりの中の雨・・♪

2006-07-13 19:56:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、昼になると夏らしい晴れ間となった。

家内は昨日の朝より実家に行っているので、自在な食事をしたりしている。

居間のクーラーの冷気の中で
綿の豆腐の冷やしたのを昼食代わりにビールを呑みながら頂いた。
豆腐は割り箸で適当に切りながら、
この豆腐の上に生姜と長ネギのみじん切りをのせて、醤油をたらして頂く・・。

夏の陽射しを受けている主庭の樹木を眺めながら、
ビールを呑みながら、現役時代の頃を想い出したりした。

この後、居間に簡易ベットに横たわり、
『文藝春秋』を読んでいたら、寝付いてしまった。

四時過ぎに目覚めると、空は暗く、雨が降っていた。

六時過ぎに玄関庭に下り立つと、空は明るくなったが、雨は本降りとなった。

樹木は薄明るさの中で、枝葉は雨に濡れ、おかしな夕暮れのひとときとなった。

台所で冷やした煎茶を茶碗に淹れている時、
玄関庭の方から、蝉の声が聴こえてきた・・。

退職後の身である私は、少しだらけた夏の日を過ごしている。

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トマトの想いで・・♪

2006-07-13 11:36:00 | 定年後の思い
ここ一ヶ月、スーバー・マーケットの果物売り場、八百屋でトマトを見たりしている。

はじめの頃は、熊本県産が多かったが、日増しに千葉県産などがあり、
この2週間に於いては東京の郊外産が見かけるようになっている。

先程、冷蔵庫で冷やしたトマトを食べていたら、小学生の頃を想いだした・・。

昭和26年の春に私は小学校に入学したが、
この当時は実家は祖父と父が中心となって農家をしていた。

初夏の頃になると、茄子(ナス)、胡瓜(キュウリ)、トマト等を収穫し、
夏になると西瓜(スイカ)、瓜(ウリ)等を青果市場に出荷していた。

茄子、胡瓜、トマト等は早朝から畑で選定し、収穫した後、
7時過ぎに父は青果市場にリヤカーに乗せて行っていた。

家では形の悪いもの、大き過ぎたもの、熟れ過ぎた品を食べたりしたが、
胡瓜とトマトは井戸水につけて置いて、
午後の3時過ぎに空腹になった私はトマトを噛(かじ)ったりしていた・・。

朝の登校する8時過ぎに、遠い親戚の叔父さんの畑の細道を歩いていたが、
トマト畑の支柱にたわわになっているトマトを眺めながら、
ひとつ採ったりした・・。

消毒の白さと朝露を服で拭いながら、噛り付いたりした・・。
適当に熟れたトマトは収穫済みだったので、
明日頃に熟れるトマトを選んだりしていたが、青味が少し残っていた。

後年、私の結婚披露宴の時、この叔父さんに来て頂いた時、
何気なしに私は叔父さんにこのトマトを話題にした。

『叔父さんの畑で・・小学校の頃、よくトマトを盗んで頂きました・・』と私は言った。

『あの頃の子供・・皆そうだったょ・・』と笑いながら叔父さんは言った。

私が先日買い求めたトマトは、ひとつ百円であったが、
家内用は熟れたつややかな色合いの品を選び、
何故かしら私が食べる品は、少し青味がかった熟れる寸前の色合いを選んでいる。

私の住む処の周辺は、東京オリンピックの前頃に田畑は無くなり、住宅街となっている。

あの頃は・・と私は想い出している・・。





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芙蓉(フヨウ)の花に迎えられて・・♪

2006-07-13 09:10:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、曇り空で静寂な朝を迎えている。

6時半過ぎに起きて、戸を開けると、アメリカ芙蓉の淡いピンクの大きな花が二輪ばかり咲いている。
昨日から咲いているが、朝に花が開き、夕暮れになると閉じる、
私の好きな夏の花のひとつである。

日中は29度前後の曇り空であるが、湿度は薄らいでいるので、
過ごしやすい日を迎えている。
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