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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

風の中の園児たち・・♪

2007-03-20 16:06:00 | 定年後の思い
私は歯科医院に治療に行く為、10時過ぎに家を出た。

快晴であるが、北風が少し寒く感じられ、川沿いの遊歩道を歩いた。

駅から程遠くない小公園で、ヘビーカーを大きくしたようなワゴンに幼稚園の園児が8人が乗って折、
これと同様なワゴンがもう1台続いていた・・。
この前後の保母さんのお姉さんが3人付いていた。

ワゴンの中にいる園児達は、快晴の陽射しを受けながらも、ときおり吹く風に歓声をあげていた・・。

ワゴンの近くに、園児のふたりが保母のお姉さんから少し離れて歩いていた・・。
少しいじけたような園児がいて、私は自分の幼年期を見ているようだった。

このような思いを浮かべていると、15年以上の前の情景が想いだされた・・。


冬の時節、佐渡の還りに白鳥、鴨で有名となった瓢湖があり、
家内が白鳥を観たいというので、立ち寄った。

以前、周遊団体観光ツアーで瓢湖に寄った時、
素朴な湖岸から白鳥が百羽程度眺められ心に残った情景と家内は言ったりしていた・・。

瓢湖の周辺は積雪は30センチ前後であり、雪が舞っていた。
しかし、観光会館の大きな建物があり、湖岸は護岸工事で重厚になり、
白鳥、鴨も予想以上に多く、私達のような観光客で賑わっていた。

私達は余りにも観光地された情景にがっかりし、
湖岸沿いの道から里村に歩いて行った。

雪が降り続けている中、少し靄(もや)がかかったように視界を歩いていたら、
幼児の歓声が聴こえてきた・・。

私達は湖岸沿いの雪道を保母さんに引率された園児の10人の姿を観た。
寒さで頬を赤らめて、何かしら唄いながら手をつなぎ、歩いていた。

私はこうした光景に胸が熱くなるのを覚えた。


私は立ちすくんで、過ぎ去った日々の光景を想いだしたりしている。
そして、歯科医院の予約の時間を思いだし、駅前に急いだ。





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心、優しい歯科医院の人・・♪

2007-03-20 09:29:00 | 定年後の思い
家内はここ数年に於いて、歯の治療で歯科医院に通っている。
昨年のはじめの頃、通ってばかりでいるが中々治らないみたい、
と家内は言ったりした。

『その歯医者・・固定客を確保したいから・・治療を延ばし、延ばしにしているんじゃないの・・』
と私は言った。

そして私は、
『何時までも、歯の痛みが去らず・・おかしいょ・・
痛みを採り・・具体的に治療の状況を患者に納得して貰うのが医者の責務じゃないの・・
そんな歯医者、歯科医院を辞めるべきだ・・』
と何時までも治らない家内の通っている歯科医院を私はなじった・・。

このような時、私の妹が利用している歯科医院を訊いたので、
家内に歯科医院の変更を私は促した・・。

この歯科医院は丁重で具体的に治療の成果があると家内は言った。
前の歯科医院で治療を受けた部分も丁重に治してくれた、とも言ったりしていた。

私も自宅から最寄の歯科医院を差し歯の治療で通っていたが、
丁重であるが技術がもう一歩、と感じていたので、
家内の通っている歯科医院に変更したのは、この10日前であった。

『お口の健康手帳』と題した歯の詳細の図と解説が載せられた現状分析表を頂き、
今後の治療の内容、具体的な治療の予算、日程概要を私の希望を含め、医院長と調整したりする。

私も歳を重ねた身であるので、この際徹底して治療を要望したりした。
従って、私は週に2回前後、しばらくは治療に通うこととなった。

先日、私が治療を受ける前、ひとり御歳を召した女性で少しみすぼらしい身なりをしていた方がいた。

私が治療を受けていた時、隣の治療台にこのお方は座っていた・・。

私がアシスタントの女性歯科医から治療を受けている時、
『この歯・・健康保険内で宜(よろ)しいですよね・・』
と医院長の声が私には聴こえた・・。

私は隣で聴こえたのであるが、この医院長の優しさを感じ、
信頼感を増したのであった。

昨今の歯科医院は、保険外でこの程度の歯を・・、と進めるのが多いからである。
技術より表面上の営業が優先される風潮に憂いていた私は、
めぐり遇えた心の優しい40前後の男性の医院長に秘かに感謝している。









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