夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

午後のひとときは、読書そして昼寝・・♪

2007-03-18 17:41:00 | 定年後の思い
ここ4日ほど、昼下りのひととき、居間に炬燵を置いてあるが、
文庫本を広げて横たわりながら読んでいるうちに、昼寝をしてしまう悪い癖となっている・・。

3時半過ぎに煎茶を淹れた後、
塩野七生・女史の『ローマ人の物語』第五巻(新潮文庫)を読んでいるが、
30分も過ぎると寝付いてしまった。

5時に目覚め、冷たい煎茶を飲んでいると、
私がローマ元老院の前でうろたえて弁明している夢を、
ぼんやりと思い出している。

私は思い込みの強い方なので、塩野七生・女史の筆力にきりきり舞いしているのかしら、
と魅了されている本の余韻に慕っている・・。



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風光(かぜひか)る時・・♪

2007-03-18 09:39:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、快晴の朝を迎えている。

朝のまばゆい陽射し中で、白梅、枝垂れ紅梅、日本水仙が散った今、
白玉椿、藪椿、ラッパ水仙の黄色い花、鈴蘭水仙の白い花が咲いている・・。

ときたま微風が吹くと、常緑樹の葉は揺れて光を帯びている。
落葉樹のもみじ、花梨(カリン)が芽吹いて、幼い葉を見せている。
紫木蓮は枝先に膨らみの莟(つぼみ)となって、あと1週間ほどで開花の予感をさせている。

先程、こうした中の主庭に下りて、煙草を喫いながら、眺めたりしている。

そして、父の命日だったことを想いだしたりしている。

私が小学二年の春の時に、父は42歳の若さで他界した。
既に50数年が過ぎて折、遠い彼方の出来事のように、
心は濾過しているように思えたりしている。

こんな心の思いを振り返った時、日本の歴史に点を残した歌人のひとつの歌が浮んだりした。

ねがわくは花のしたにて
       春死なんそのきさらぎの望月の頃

              作者・西行

こうした心の思いは、800年以上が歳月は流れているが、
ごく身近なように錯覚を覚えたりすることができる。

このように春の匂いにつつまれていると、現世と夢幻の世界をゆきかいする時でもある。


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