私は定年後の年金生活の3年生の身であるが、
私は時折、口づさむ歌がある。
現役時代に於いては、業務で苦戦した時、
親戚との確執にさいなまれた時など、ときたま唄ったりした。
♪花も嵐も 踏み越えて
行くが男の 生きる途(みち)
【 『旅の夜風』 作詞・西條八十 】
私が小学三年の春、祖父が亡くなり、
その前年に父に死去されて、母は私を含め五人の子供が残されたので、
母がよく鼻歌を唄ったりしていた。
この頃は、ラジオからよく流れていた、と子供心に記憶がある。
家内は戦前、戦後の歌謡曲は、私より詳しい。
家内の父が歌謡曲が好きで、唄に自信を深めていたので、
家の中、勤務先の交際の折、よく唄っていたらしい。
♪泣いてくれるな ほろほろ鳥よ
月の比叡(ひえい)を 独(ひと)り行く
時折、私が鼻歌を唄ったりすると、
家内が、NHKの『素人のど自慢』の鐘の音を真似て、
『カァ~ン』と微笑みながら、云ったりしている。
私は人生の苦節の折、よく鼻歌として唄ったりし、
励まされる貴重な唄のひとつである。
尚、この歌が昭和13年に上映された松竹映画の『愛染かつら』の主題歌であり、
原作が小説家・川口松太郎が雑誌『婦人倶楽部』に連載された、
と知ったのは私はここ数年前であった。
私は時折、口づさむ歌がある。
現役時代に於いては、業務で苦戦した時、
親戚との確執にさいなまれた時など、ときたま唄ったりした。
♪花も嵐も 踏み越えて
行くが男の 生きる途(みち)
【 『旅の夜風』 作詞・西條八十 】
私が小学三年の春、祖父が亡くなり、
その前年に父に死去されて、母は私を含め五人の子供が残されたので、
母がよく鼻歌を唄ったりしていた。
この頃は、ラジオからよく流れていた、と子供心に記憶がある。
家内は戦前、戦後の歌謡曲は、私より詳しい。
家内の父が歌謡曲が好きで、唄に自信を深めていたので、
家の中、勤務先の交際の折、よく唄っていたらしい。
♪泣いてくれるな ほろほろ鳥よ
月の比叡(ひえい)を 独(ひと)り行く
時折、私が鼻歌を唄ったりすると、
家内が、NHKの『素人のど自慢』の鐘の音を真似て、
『カァ~ン』と微笑みながら、云ったりしている。
私は人生の苦節の折、よく鼻歌として唄ったりし、
励まされる貴重な唄のひとつである。
尚、この歌が昭和13年に上映された松竹映画の『愛染かつら』の主題歌であり、
原作が小説家・川口松太郎が雑誌『婦人倶楽部』に連載された、
と知ったのは私はここ数年前であった。