夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

いつの日にか、命(いのち)果てる時は・・。

2008-09-10 18:28:15 | 定年後の思い
総合月刊雑誌の10月号『文藝春秋』、『中央公論』が発売日なので、
私は駅前に散策がてら川沿いの遊歩道を歩き、
11時過ぎに出かけたのである。

秋晴れの中、空気も乾燥し、川風が吹いていたので、
少し汗ばむ程度で、心身心地良かったのである・・。


駅前の本屋で、2冊の総合月刊誌を見つめていた時、
特集としては、遙かに今月号も『中央公論』に、
私個人としては関心が優(まさ)っていたのである。

ここ数ヶ月の特集のひとつで、
8月号は『高齢者は本当に弱者なのか』、
先月の9月号は『満州国と戦後日本の光と影』、
そして今月の10月号として、『大不況時代到来』と題し、
副題に『あなたは生き残れるのか』と明示してあった。

この後、季刊秋号として『文藝春秋 SPECIAL』があり、
『素晴らしき日本語の世界』と明記されていたので、
心の中は小躍りし、購入したのである。


こうして、好きに雑誌を3冊買い求めた後、
スーパーで買物をし、
帰路として、再び川沿いの遊歩道を歩いた。

この遊歩道は片側が帯状に小公園となり700メートル前後あり、
樹木、草花が四季それぞれに彩(いろ)っている場所で、
私の散策の好きなひとつのコースでもある。


木のベンチに私は座り、煙草を喫いながら、
少し休息をした・・。

この時に、どうした思いが、いつの日にか命が果てる時は、
晩秋の午前のやわらかな陽射しの中、
ポックリと死を迎えられたら本望である、と脳裏をかすめたのである。

この遊歩道で、独りで歩き、
桜(サクラ)、モミジ、ドウタン躑躅(ツツジ)等の朱色を誉(ほ)めたり、
白梅、公孫樹(イチョウ)、コナラ等の黄葉の彩(いろど)る錦繍の中、
木漏れ陽を受け、ときおり舞い散る葉を眺め、
好きな本を抱(かか)えて、突然に命が果てる、
といった状況を願ったのである。


10年先か数10年先か判からないが、
いずれいつの日にか、命は絶えるのであるが、
亡くなる時は、こうした思いもあることは確かである。



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晩酌は、酢橘(スダチ)を友とし・・♪

2008-09-10 08:25:26 | 食べ物、お酒
私は年金生活の4年生の身であるが、
夕食の前に純米酒、ときにはビールを呑んだりしている。

ここ1週間は、スーパーで見かけた酢橘を買い求め、
毎晩2つばかり頂いている。

ゴルフ・ボールより小さめであり、四つ切にし、
ひとつを口に含み、ぐい呑みを口に近づけ呑む、
そして酢橘を噛(か)むと、
私は初秋到来と感じるのである。

まもなくすると、我家の庭の伊予産の柚子(ユズ)がたわわに実のると、
口に含(ふく)むと秋到来と毎年実感している。

こうした時、家内が台所で夕食の料理をして折、
私は居間の食卓テーブルで、独り弐合徳利とぐい呑み、
そして酢橘を友としている。

昨夜はこうした折、歌人の若山牧水の遺(のこ)された一首が思い出された。

白玉の歯にしみとほる
   秋の夜の酒はしづかに飲むべかりける




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