夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

私は独りの師に導かれて・・♪

2008-09-26 22:05:32 | 読書、小説・随筆
この1週間、瀬戸内寂聴・著の『秘色』(新潮社)を読み終えた後、
世阿弥、観阿弥、足利義満などの軌跡を学んだりしていた。
そして、世阿弥の『風姿家伝』を初めとし、
吉田兼好の『徒然草』、鴨 長明の『方丈記』を思いかえしたりしていた。

そして最後には、紫 式部は何故『源氏物語』は書けたのか、
と思索し、ある程度了解出来たりした・・。


私は学生時代に国文学を残念ながら専攻した身ではなく、
ただ近現代文学と称される明治時代から昨今までの小説、随筆に関心がある。

そして、深く読めば読むほど、ある作家たちの作品は、
やはり中世に遺(のこ)された作品に到達することが多いのである。

その上、作品の背景には、当然として人々の営みがあり、
この頃の政治、文化、風土、日常生活、風習などを思考したりしている。


このような思いを東京オリンピックの頃から思い、
私の拙(つたな)い脳裏で苦楽を友とし、今日に至っている。

私の師は、数多くの書物を頼りに独学で学んでいるが、
サラリーマンの多忙な期間を35年ばかりしてきたので、
断片的で、一貫性がなく、残念ながらほころびが多いのである。


若き40代の頃、私は人生は2度あれば、
大学で国文学を専攻し、やがて教授になり、
確固たる国文学の上で足跡を残す、
と苦笑しながら夢想することもあった。

しかし、古今東西の数多くの人が願うように、
無念ながら人生は2度なく、
今の自分を自苦自楽しながら、向上させるしかないのである。


この一週間の私なりの師は、
谷山 茂・編の『日本文学史辞典』(京都書房)である。
この辞典は、昭和56年の秋に、偶然に本屋で見かけ、
年に数回程度、私の本棚から取り出して学んでいる。
戦後の作家の解説などは、幼い解釈もあるが、
貴重な師となっている。


このように私は、現世の社会の混迷を離れ、
ひたすら中世などを思索しながら、
ときには午前中のひととき買物・散策に出かけたりしている。



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気象予報士・半井小絵ちゃんに、魅了され・・♪

2008-09-26 10:12:56 | 時事【社会】
昨夕、配達された読売新聞の夕刊を読んで、
最も魅了されたひとつの記事があった。

『women@Heart あっとは~と』の中で、
『すてき私流』と連載特集のインタビューであり、
どこかで見た若き女性と思い、遅ればせながら気付いた・・。

私は定年退職後、テレビはNHKの朝夜にニュースと天気予報を視聴することが多く、
この中の夜の7時より『ニュース7』で、
天気情報を伝えて下さる気象キャスターの半井小絵(なからい さえ)ちゃんであった。

そして、竹之内知宣・記者の記事を読んでいくうちに、
瞬時に魅了されたのである。


【・・
大学卒業後、日本銀行・大阪支店で秘書などの仕事をしていたが、
「ずっと続けられる仕事をするために、何か資格を取りたい」
と思い、気象予報士になるための勉強を始めた。

「実際に予報士として仕事をすると大変なことばかりですが、
気象の勉強は楽しかった。
雲のでき方など天気を通して、自然の仕組みを改めて学ぶことが出来ました。

歳時記に目を通す機会が増え、
季節に敏感な日本語の魅力も再発見できました」

4回の挑戦で資格試験に合格し、東京の気象情報会社へ。
その後、オーディションで選ばれ、NHKの気象キャスターとして活躍を続けている。


番組では、原稿はもちろん、VTRの映像なども自分で考える。
持ち時間は約2分だが、その日のニュースによって、
時間は直前で秒単位で変わる。

「気象災害は人命にかかわるので、
分かりやすく、コンパクトに伝えることを心がけてます。

天気は複合的な要因で決まるため、
たくさんの情報をいかにそぎ落としていくかに苦労しますね」
・・】

という大半の記事であった。


私はここ数年、NHKの『ニュース7』の天気予報を視聴し、
若い女性が気象キャスターとして、登場され、
天気予報を学んだり、日々のうつろいを改めて確認したりしていた。
そして若き女性の健気で溌溂(はつらつ)とした言葉、しぐさに好感し、
その上、時節に応じての服装のセンスも良いと思っているひとりである。

このような私がこの記事を読んで、更に魅了されたのである。

日本銀行・大阪支店で秘書などの恵まれた職を捨て、
先の見えない4度の挑戦で気象予報士に合格し、上京され、お勤めされて、
オーデションでNHKの気象キャスターとになる軌跡は、
大変努力されて、夢を獲得されたと好感したのである。

何より私は魅せられたのは、
『歳時記に目を通す機会が増え、
季節に敏感な日本語の魅力も再発見できました』
という発言であった。
私は季節のうつろい情景を言葉にし、伝えるには、
そのお方しか持ち合わせていない感性と感覚の個性で、
初めて発露できることであるので、
私は多くの人に見る尺度のひとつ基準として、最も重要視しているのである。


私は思わずこの気象予報士の半井小絵ちゃんに、
この人生に微笑みを、そして幸ち多き人生を、
と心から祈願したりした。


尚、この記事を読み終えた後、
ネットの『YOMIURI ONLINE』に於いて、
同一の記事があったので、掲載させていただく。

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/interview/suteki/20080925ok07.htm

この記事はハーフ・ティは心身波長に合い、とこのお方は発言され、
私はハーフの香りが苦手であるが、
この人への思いは変わらず、微笑したりしている。


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