夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

11月1日は、『古典の日』となり・・♪

2008-11-02 14:37:38 | 定年後の思い
昨夜、読売新聞の夕刊を読んでいたら、
11月1日は『古典の日』となった記事を読み、私は微笑んだりした。

先ほどは【YOMIURI ONLINE】を開き、
改めて記事を読みながら、喜ばしい限りと深く思ったりした・・。

【11月1日は「古典の日」、源氏物語千年紀式典で宣言】
と題され、
詳細の記事は下記の通りである。

【・・
源氏物語千年紀記念式典(源氏物語千年紀委員会主催)が1日、
天皇、皇后両陛下をお迎えし、国立京都国際会館(京都市左京区)で開かれ、
11月1日を古典に親しむ「古典の日」にすることが宣言された。

式典には研究者や一般公募の約2400人が参加。
記念講演では、源氏物語を現代語訳した作家瀬戸内寂聴さんが
「源氏物語には人間とは何か、愛とは何か、全部書かれている。
こんなにおもしろい小説はない」と話し、
日本文学研究者のドナルド・キーンさんが
「源氏物語は日本文学の最高峰で、世界の古典といえる」と述べた。

この後、源氏物語の第7巻「紅葉賀(もみじのが)」で、
光源氏が舞った舞楽「青海波(せいがいは)」などが披露された。
源氏物語千年紀イメージキャラクター、女優柴本幸さんが十二単(ひとえ)姿で
「古典を学び、私たちのよりどころとして、
世界の人々とさらに深く心を通わせよう」
などとする「古典の日」宣言を読み上げた。

京都市では2~4日、同会館などで
国内外の研究者らが参加する国際フォーラムなどが開かれる。

◆「古典の日」 1008年(寛弘5年)11月1日、
紫式部が仕えた藤原道長の娘、彰子(しょうし)が親王を生んだ祝いの席で、
藤原公任(きんとう)が「このわたりに若紫や候(さぶら)ふ」と、
源氏物語にかけて語ったことが「紫式部日記」に記されている。
これをもとに2006年、茶道裏千家前家元の千玄室さん、瀬戸内さん、
キーンさんら8人が「源氏物語千年紀事業」と、
伝統文化を見直す記念日の制定を提唱。今後は法制化も目指す。
・・】


以上が昨日11月1日13時18分で読売新聞が配信した全文である。
無断であるが、私は転記をさせて頂いた。
注)記事の原文をあえて改行を多くした。


私は齢を重ねた64歳の年金生活の5年生の身であり、
日頃は小説、随筆、歴史書、現代史を読んだりすることが多く、
読書が何よりも好きなひとりである。

かといって日本の古典には疎(うと)く、
大学時代に国文科も専攻していないので、やむえず独学で学ぶ時もある。

ひとつの手掛かりとして、
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』などで、
日本の上代、中古、中世、近世、近現代史などを読み、
あの本も読んでいなかった、と拙(つたな)い私は、
恥ずかしく下を向くことがしばしば体験しているのが実情である。

人々の営みの積み重ねが歴史となり、文化が育(はぐく)まれ、
この中で文学が生まれ、古来より数多くの作品が遺(のこ)されてきた・・。

紫式部・著の『源氏物語』もこの中のひとつであるが、
私は無念ながら現代訳すら整然と完読したことがなく、
齢ばかり重ね日本人として恥ずかしく思いながら、今日に至っている。

ネットの世界に於いては、『源氏物語』に関しては、
高千穂大学教養部の渋谷栄一・教授が開設されている
【GENJ-MONOGATARI】サイトが丁重に表現されてる。

http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/

私はときおり拝読しながら、千年の前の男女の心情に思いを馳せて、
ときまく環境は大幅に変わり果てたが、心の迷い、うつろい、そして思いやりなどは、
千年過ぎても余り変わらないと感じたりしているのである。

このようにささやかな伝統を受け継がれているので、
『古典の日』は祝日として、日本人の心を祝う日にしても良いと思ったのである。
祝日法などがあるかないか無知であるが、
与野党の諸兄姉の議員は、賛成することがあっても、
反対することはないと想像するので、制定されたら、いかがでしょうか、
と微笑みながら思っているのである。


私の日常は女性の表情、しぐさに魅せられて60数年すぎている。
そして香水の香りは嫌いであるが、
お香の匂い、かすかな化粧の匂いは、限りなく好きな男性のひとりである。



ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山田太一・脚本の『いちばん綺麗なとき』を視聴して・・♪

2008-11-02 09:43:35 | 映画・テレビ
昨日の10時過ぎにNHKで、アーカイブスの番組に於いて、
山田太一氏に寄るドラマ『いちばん綺麗なとき』をテレビの番組表で見て、
視聴したのである。

私はテレビドラマを余り観る方ではないが、
倉本 聰、向田邦子、山田太一の各3氏に限り、ときおり観たりしている。
そして魅了されたドラマは、ビデオテープに録画し、
年に一度ぐらい視聴したりしている。

今回の作品は、NHKで平成11年(1999年)に放映されたと知り、
私は無念ながら、現役時代の多忙期であったので、
見逃した作品のひとつである。

解説にあるように、

■NHKドラマ館「いちばん綺麗なとき」(74分)1999年放送
出演者: 八千草薫、加藤治子、夏八木勲、多田木亮佑、中島ゆかり
演 出: 伊豫田静弘
音 楽: 福井峻
制作統括: 竹内豊

であり、私は八千草 薫、加藤治子の両女史を観たくて、
視聴したのである。

http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2008/h081101.html


主人を亡くなり未亡人となった役の八千草 薫、
主人の姉の加藤治子がドラマの主軸とし、
亡くなった主人が生前の時に交際していた女性、
この女性は亡くなっているが、この主人の役に夏八木 勲が登場し、
八千草 薫に接近し、
ドラマはこの3人模様で展開する。

そして八千草 薫が扮する息子家族との住宅問題を加味させて、
社会と家族との問題も的確に表示させている。

ドラマの最後に、八千草 薫、加藤治子の両女史の、
若き日の写真を登場させているが、
私はドラマの進行からして、想像していたので、
やはりね、と微笑んだりした。

ドラマの構成は、山田太一さんの確かな力量で、
まぎれなく女性の60代の心情が的確に表現できた稀(まれ)な作品で、
こうしたドラマこそは、『文化の日』に放映して欲しかった、
と余計なことを思ったりしたのである。

そして、八千草 薫、加藤治子の両女史の表情、しぐさは、
改めてこの人しか表現できない好演技をして折、
私も圧倒されながら魅了を深めたひとりである。



ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする