私は年金生活5年生の身であり、政治には疎(うと)いが、
読売新聞や総合月刊雑誌で、初めてオバマ氏を注視しはじめたのは、
今年の年始の頃からであった。
民主党の予備選に於いて、クリントン夫人との加熱した記事を読んだり、
テレビのニュースを視聴したりし、
遅ればせながら、労苦の末の経歴を知ったりしたのである。
知性に満ちた演説され、人を包み込むような言動があり、
私は秘かに期待していたのである。
しかし、クリントン夫人の背後には、
クリントン元大統領が軍師となれば、選挙戦に馴れた前には、
残念ながらオバマ氏は惜敗するだろう・・。
そして、何よりオバマ氏は黒人であるので、
根強い白人社会の一部からは賛意は得られないだろう、
と私なりに思えたのである。
このような思いで、私はこのサイトで、2008年2月6日に於いて、
民主党の代表予備選が過熱している時に、
【アメリカの次期大統領は、ヒラリー女史・・!?】
と題して、投稿したのである。
大半を再掲載すると、
【・・
ここ数ヶ月のニュースで、殆ど毎日アメリカの次期大統領のニュースが報じられたいる。
私は日本人のひとりで年金生活の4年生の身であり、
日頃は山川草木を主軸に、季節の移ろいを何よりも享受できるように生活をしているが、
何となくアメリカの次期大統領が気になるのである。
現在は、大統領の予備選に於いて、
民主党の指名争いがヒラリー・クリントン上院議員(60歳)と
バクラ・オバマ上院議員(46歳)の間で過熱を帯びている。
こうした状況をニュースなどで視聴していたら、
最終的には、アメリカ国民は共和党より、民主党を選び、
そしてヒラリー女史が大統領に、と何となく感じたのである。
そして、ヒラリー女史は、副大統領としてオバマ氏を選び、
このお2人で次期のアメリカの進路を決める・・
何の根拠もなく、全くの政治には素人であるが、
このように感じたのである。
バクラ・オバマ氏の経歴、演説の一部を聴いて、
涙ぐましく感銘を受け、私は20代の若さであったならば、
オバマ氏に大統領、と熱く期待もしたと思う。
しかし、明日のアメリカを託(たく)すのは、
アメリカの選挙民のすべての人々であり、こうした心情を配慮すると、ヒラリー女史かしら、
と思ったのである。
果たして、どの方が選定される未知であるが、
東洋の片隅にある日本に多々影響をもたらすので、
日本の国民のひとりとして、少しボケた私でも注視したりしている。
・・】
このように投稿したのであるが、周知の通り、
熱戦の末、オバマ氏が民主党の予備選を勝ち抜いたのである。
この後は、アメリカを中核とした投資金融経済の破綻があり、
肝要な実体経済を脅かして、
各国の経済はもとより、社会、政治まで混迷をもたらしている。
このように投資金融経済の神話が崩れ去る中に於いて、
共和党の代表・マケイン氏、そして民主党の代表・オバマ氏で、
次期大統領選が渦中と入ったのである。
昨今のニュースに於いては、オバマ氏が優勢、
と読売新聞、テレビの特集記事で報じられていた。
選挙の結果は、今日の昼ごろまで大勢が判明する、
とニュースが報じて折、私なりに注視しているひとりである。
そして私は、
『オバマ氏が優勢と伝えられているが・・
俺はマケイン氏にどれだけ大差で票を獲得するか・・
注目しているよ・・』
と家内に云ったりしていたのである。
その後、私は買物で外出し、帰宅したら、
オバマ氏、次期大統領に確定、と知った次第であった。
改めて、何故オバマ氏は大統領になれたのか、
と私なりに考えたのであるが、これ以上適切な理由はないと、
確信したサイトの記事があった。
読売新聞のアメリカ総局長・岡本道郎氏が、
【YOMIURI ONLINE】11月5日13時49分に於いて、
配信された記事であった。
タイトルは、『「変革」の夢、結実なるか…オバマ氏勝利』
と題されて、記事は下記のように綴られていた。
【・・
アメリカ新時代の幕開けを告げる偉大な風が吹いた。
超大国のかつてない威信低下を招いた「ブッシュの8年」との決別を期し、
米国民は、民主党の若き黒人政治家バラク・オバマ氏に、
米国の変革と再生を託した。
初の黒人大統領誕生は、1776年の独立宣言ですべての人の平等をうたいながら、
奴隷制を廃止せずに建国した“原罪”を持つ米国が、
232年を経てたどり着いた歴史的道標だ。
しかし、それ以上に、2001年の9・11同時テロ、
それに続くイラク、アフガニスタンの二つの戦争、
そして、「経済の9・11」と言われた金融激震という危機と混迷の複合が、
米国民に劇的な政治変革への渇望を生んだ側面が大きい。
米国が悪い方向に進んでいると考える国民は8割に達する。
米国の誇る民主主義が、中東やアジアで、恐怖と混乱をもたらすものとみなされ、
米国自身、テロとの戦いの中で、
人間の自由と尊厳をないがしろにする行為に手を染めた。
そんな幻滅と自省が、白人支配の続いてきた米国にあって、
「黒人大統領」という未体験の選択を実現させる誘因となったことは否めない。
だが、オバマ氏がこの歴史的選挙を制したのは「黒人だから」ではない。
白人を母に持ち、黒人差別撤廃を目指した公民権運動の指導者とも世代が二回り違うオバマ氏は、
怒りを捨て、知的でハンサムな黒人として、
白人に優しくほほ笑み、端正な発音で希望の言葉を投げかけた。
これが白人社会に受け入れられた。
何より、人種や性、年齢の差、また、この8年間に亀裂を深めた共和・民主、保守・リベラルという党派の対立を超え、
国民全体に手をさしのべたからこそ、
アメリカが輝きを取り戻すための最良の指導者と判断された。
一つのアメリカ――すべてを「包含」しようとするそのメッセージは、
「(黒人に限らない)すべてのアメリカ人のための、
より包括的な21世紀版公民権運動」(ロナルド・ウォルターズ・メリーランド大教授)とも言える。
共和党のマケイン陣営が逆に、「真のアメリカ」の結束を訴え、
「我々(白人、保守)」と「他者」との区別を図ろうとしたのとは対照的だ。
オバマ氏の呼びかけは同時に、単独行動主義に走ったブッシュ時代の米国に不安を抱き、
多極化の様相を濃くする世界への協調と和解のメッセージでもある。
しかし、まだ、オバマ氏の理念は「言葉」だけに過ぎない。
氏を待つ現実の厳しさは、歴代のどの大統領就任時と比べても引けをとらない。
金融危機の足かせは重く、テロとの戦いも続く。
黒人だからこそ、ミスは白人以上に指弾されよう。
オバマ氏が掲げた夢が米国を救う「革命」に結実するのか、幻に終わるのか。
ドラマの続きはこれからだ。
・・】
以上、無断であるが全文を掲載させて頂いた。
注)記事の原文より、あえて改行を多くした。
私は記事を読みながら、深くため息をついたりしたが、
読売新聞のアメリカ総局長・岡本道郎氏の専門家の正鵠な記事に、
数多く学んだのである。
そして、氏がこの記事の最後に指摘された通り、
就任後のオバマ氏には現実の重責が待って折、アメリカ国内はもとより、
海外諸国、特に日本の影響は、少しボケた私は考えたりしている。
読売新聞や総合月刊雑誌で、初めてオバマ氏を注視しはじめたのは、
今年の年始の頃からであった。
民主党の予備選に於いて、クリントン夫人との加熱した記事を読んだり、
テレビのニュースを視聴したりし、
遅ればせながら、労苦の末の経歴を知ったりしたのである。
知性に満ちた演説され、人を包み込むような言動があり、
私は秘かに期待していたのである。
しかし、クリントン夫人の背後には、
クリントン元大統領が軍師となれば、選挙戦に馴れた前には、
残念ながらオバマ氏は惜敗するだろう・・。
そして、何よりオバマ氏は黒人であるので、
根強い白人社会の一部からは賛意は得られないだろう、
と私なりに思えたのである。
このような思いで、私はこのサイトで、2008年2月6日に於いて、
民主党の代表予備選が過熱している時に、
【アメリカの次期大統領は、ヒラリー女史・・!?】
と題して、投稿したのである。
大半を再掲載すると、
【・・
ここ数ヶ月のニュースで、殆ど毎日アメリカの次期大統領のニュースが報じられたいる。
私は日本人のひとりで年金生活の4年生の身であり、
日頃は山川草木を主軸に、季節の移ろいを何よりも享受できるように生活をしているが、
何となくアメリカの次期大統領が気になるのである。
現在は、大統領の予備選に於いて、
民主党の指名争いがヒラリー・クリントン上院議員(60歳)と
バクラ・オバマ上院議員(46歳)の間で過熱を帯びている。
こうした状況をニュースなどで視聴していたら、
最終的には、アメリカ国民は共和党より、民主党を選び、
そしてヒラリー女史が大統領に、と何となく感じたのである。
そして、ヒラリー女史は、副大統領としてオバマ氏を選び、
このお2人で次期のアメリカの進路を決める・・
何の根拠もなく、全くの政治には素人であるが、
このように感じたのである。
バクラ・オバマ氏の経歴、演説の一部を聴いて、
涙ぐましく感銘を受け、私は20代の若さであったならば、
オバマ氏に大統領、と熱く期待もしたと思う。
しかし、明日のアメリカを託(たく)すのは、
アメリカの選挙民のすべての人々であり、こうした心情を配慮すると、ヒラリー女史かしら、
と思ったのである。
果たして、どの方が選定される未知であるが、
東洋の片隅にある日本に多々影響をもたらすので、
日本の国民のひとりとして、少しボケた私でも注視したりしている。
・・】
このように投稿したのであるが、周知の通り、
熱戦の末、オバマ氏が民主党の予備選を勝ち抜いたのである。
この後は、アメリカを中核とした投資金融経済の破綻があり、
肝要な実体経済を脅かして、
各国の経済はもとより、社会、政治まで混迷をもたらしている。
このように投資金融経済の神話が崩れ去る中に於いて、
共和党の代表・マケイン氏、そして民主党の代表・オバマ氏で、
次期大統領選が渦中と入ったのである。
昨今のニュースに於いては、オバマ氏が優勢、
と読売新聞、テレビの特集記事で報じられていた。
選挙の結果は、今日の昼ごろまで大勢が判明する、
とニュースが報じて折、私なりに注視しているひとりである。
そして私は、
『オバマ氏が優勢と伝えられているが・・
俺はマケイン氏にどれだけ大差で票を獲得するか・・
注目しているよ・・』
と家内に云ったりしていたのである。
その後、私は買物で外出し、帰宅したら、
オバマ氏、次期大統領に確定、と知った次第であった。
改めて、何故オバマ氏は大統領になれたのか、
と私なりに考えたのであるが、これ以上適切な理由はないと、
確信したサイトの記事があった。
読売新聞のアメリカ総局長・岡本道郎氏が、
【YOMIURI ONLINE】11月5日13時49分に於いて、
配信された記事であった。
タイトルは、『「変革」の夢、結実なるか…オバマ氏勝利』
と題されて、記事は下記のように綴られていた。
【・・
アメリカ新時代の幕開けを告げる偉大な風が吹いた。
超大国のかつてない威信低下を招いた「ブッシュの8年」との決別を期し、
米国民は、民主党の若き黒人政治家バラク・オバマ氏に、
米国の変革と再生を託した。
初の黒人大統領誕生は、1776年の独立宣言ですべての人の平等をうたいながら、
奴隷制を廃止せずに建国した“原罪”を持つ米国が、
232年を経てたどり着いた歴史的道標だ。
しかし、それ以上に、2001年の9・11同時テロ、
それに続くイラク、アフガニスタンの二つの戦争、
そして、「経済の9・11」と言われた金融激震という危機と混迷の複合が、
米国民に劇的な政治変革への渇望を生んだ側面が大きい。
米国が悪い方向に進んでいると考える国民は8割に達する。
米国の誇る民主主義が、中東やアジアで、恐怖と混乱をもたらすものとみなされ、
米国自身、テロとの戦いの中で、
人間の自由と尊厳をないがしろにする行為に手を染めた。
そんな幻滅と自省が、白人支配の続いてきた米国にあって、
「黒人大統領」という未体験の選択を実現させる誘因となったことは否めない。
だが、オバマ氏がこの歴史的選挙を制したのは「黒人だから」ではない。
白人を母に持ち、黒人差別撤廃を目指した公民権運動の指導者とも世代が二回り違うオバマ氏は、
怒りを捨て、知的でハンサムな黒人として、
白人に優しくほほ笑み、端正な発音で希望の言葉を投げかけた。
これが白人社会に受け入れられた。
何より、人種や性、年齢の差、また、この8年間に亀裂を深めた共和・民主、保守・リベラルという党派の対立を超え、
国民全体に手をさしのべたからこそ、
アメリカが輝きを取り戻すための最良の指導者と判断された。
一つのアメリカ――すべてを「包含」しようとするそのメッセージは、
「(黒人に限らない)すべてのアメリカ人のための、
より包括的な21世紀版公民権運動」(ロナルド・ウォルターズ・メリーランド大教授)とも言える。
共和党のマケイン陣営が逆に、「真のアメリカ」の結束を訴え、
「我々(白人、保守)」と「他者」との区別を図ろうとしたのとは対照的だ。
オバマ氏の呼びかけは同時に、単独行動主義に走ったブッシュ時代の米国に不安を抱き、
多極化の様相を濃くする世界への協調と和解のメッセージでもある。
しかし、まだ、オバマ氏の理念は「言葉」だけに過ぎない。
氏を待つ現実の厳しさは、歴代のどの大統領就任時と比べても引けをとらない。
金融危機の足かせは重く、テロとの戦いも続く。
黒人だからこそ、ミスは白人以上に指弾されよう。
オバマ氏が掲げた夢が米国を救う「革命」に結実するのか、幻に終わるのか。
ドラマの続きはこれからだ。
・・】
以上、無断であるが全文を掲載させて頂いた。
注)記事の原文より、あえて改行を多くした。
私は記事を読みながら、深くため息をついたりしたが、
読売新聞のアメリカ総局長・岡本道郎氏の専門家の正鵠な記事に、
数多く学んだのである。
そして、氏がこの記事の最後に指摘された通り、
就任後のオバマ氏には現実の重責が待って折、アメリカ国内はもとより、
海外諸国、特に日本の影響は、少しボケた私は考えたりしている。
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