夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには、私は『三原山』となり・・♪

2008-11-14 16:32:58 | 時事【社会】
東京郊外は秋日和に恵まれ、
私は小躍りするように、住宅街を歩いた。

実家のお墓がある曹洞宗の寺院で改築、震災補強工事などで、
近日に行われるので、私も檀信徒のひとりとして、
実家の長兄と分家の身の私は昨日に寄付の金額を調整し、
程々の寄付を振込み手続きに銀行に寄ったのである。

私は銀行の行内は、わすか5人ばかり客だったので、
現金自動装置(C/D)である程度の額を引き下ろし、
振込み依頼書に記載しはじめた。

付近の待合場所から、60歳前後の男性と女性の2人の計3名の方たちが、
談笑していたのである。
何かのサークルの話し合いと思われた。

私は不馴れな振込み依頼書の上、
受取人のカナ字,口座番号の記入で間違いがあったら、
先方にもご迷惑が掛かるので、神経を張り詰めて記入していたのである。

付近の3名の方が、談笑の声が大きく、私には聴こえたのである。

『ここの場所は、談話室でないんですよ・・』
と私は中核にいる男性に云った。

『私たちは銀行に用事があって来たのですよ・・
先ほど、終りましたがねぇ・・』
と中核の男性は私に云った。

『もう少し静かに願えませんか・・』
と私はその中核の男性に云った。

『解かりましたょ・・』
と中核の男性は怒ったように私に云った。

女性のひとりが、
『ご免なさいねぇ・・つい・・うっかりと・・』
と私に詫びるように云った。

そして、まもなく3人は去って云った。

私は行内は空(す)いているし、ソファーもある上、
暖房も効いているし、何かの打ち合わせで、つい大声となった、
と思われた。
銀行の行員さんは、お客さまの手前、注意もできなく、
遠慮せざるを得ない立場であり、
たまたま付近にいた私が、神経を張り詰めていたので、
堪忍袋が切れたのであったが、
後で私は、大人げなかった、と少し後悔をしていたのである。


私の現役時代は、弱い立場の人たちには、
怒るようなことはしなかったが、酷い失敗などの場合は、
と相手の性格を配慮し、人影のいない所で忠告したりしていた。

私の小学4年生の頃は、平素は無口でおとなしいが、
ときおり爆発するように文句を仲間に云ったりしていた。

そして、仲間のひとりが伊豆七島のひとつに大島があるが、
その中央に聳える三原山が活火山であるので、これをたとえて、
『三原山』と私のあだ名を命名したのである。

この後、まもなく突然に私は多弁な児となり変貌したので、
家族はもとより、周囲を驚かせたりした。


このようなことを思い出して、私は微苦笑したのである。
そして、『三原山かょ・・』と心の中で呟(つぶや)いて、
ケガは治(なお)るが、癖は直らない、という古人からの伝えを
思い出し、独り苦笑している。

そして、帰宅した後、家内と昼食のひととき、
この出来事を話し、
『俺も久々に怒ってしまったよ・・三原山みたいにねぇ』
と私は家内に云ったりした。

家内は私の小学生のあだ名を私が打ち明けたことがあるので、
『あらぁ・・めずらしいわねぇ・・』
と家内は笑いながら云った。



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都市に住む高齢者は、自動車免許書は自主返上を・・♪

2008-11-14 08:16:43 | 時事【社会】
私は民間会社を定年退職後、年金生活の5年生である。
東京郊外の調布市に、古惚けた一戸建てに住み、家内と二人だけの家庭である。

そして、ご近所の多くは、殆ど自動車を所有しているが、
我家はないのである。

私は若い頃は、自動車の運転をしていたが、ここ30年間は
ペーパー・ドライバーである。
定年退職後、車を購入して、ゆったりとドライブするのも、
ひとつの楽しみと思ったりした。

しかし、齢を重ね感覚が衰えているので、
自身の過ちで事故を起こした場合のことや、
何より人様に対して人身事故で傷つかせたりした場合を考慮すると、
単なる保険の支払いで済まなくなるので、自制し、
退職後まもない更新時に免許書を破棄することにした。

私は一時的な自動車の快適さより、
万一、私が加害者となり被害者の心身の痛切な思い、
多大な賠償、或いは交通刑務所などに服役したりした場合、
定年後の大切な生活が狂うので、何より困るというのが本音である。


このような信条で年金生活をして折、
昨夜、読売新聞の夕刊を読んだりすると、やりきれない記事を
ため息をしたりしたのである。

【 高速道「逆走」年1000件、人身事故の4割が65歳以上 】
と題された、トップニュースとして掲載されていた。

【YOMIURI ONLINE】にも同一の記事が掲載されているので、
無断であるが、転載させて頂く。

【・・
高齢ドライバーの増加などを背景に、
高速道路での「逆走」の発生が全国で年間1000件近くにのぼっている。

高速道路会社などは今年から、
逆走車をセンサーで感知して警告する装置を高速道に取り付けたり、
逆走防止のカーナビの開発などを検討したり、本格的な対策に取りかかった。

高速道での逆走は昨年945件あり、
ほとんどはサービスエリアの出口と入り口を間違えるなどドライバーの勘違いが原因。
今年10月1日、札幌市の道央道で87歳の男性が乗用車を約4キロ逆走させ、
対向車と正面衝突して死亡した事故では、
高速の出口料金所の手前で車をUターンさせて車線に戻っていた。

警察庁によると、逆走による人身事故は昨年35件起きているが、
事故を起こした運転手の4割は65歳以上で、
運転免許保有者の14%(約1100万人)を65歳以上が占めるという高齢化が影響している。

このため高速道路会社などは、逆走中の高齢者が気付きやすいような警告装置を考案。
7月以降、サービスエリアなど24か所を対象に、
逆走を感知して「止まれ」などと電光表示する装置や光、音などで警告する機器の設置を始めた。
5年間かけて効果を検証する。

西日本高速道路(本社・大阪市)では5月に社内に設けたプロジェクトチームで、自動車メーカーと連携し、
逆走すると警告を出すカーナビなどの開発に取り組む。

また、同庁は65歳以上の免許保有者のうち約30万人は認知症と推定。
昨年だけで162人が認知症を理由に運転免許を取り消されており、
来年6月からは、75歳以上の免許更新時の認知機能検査が導入される。

高田邦道・日本大教授(社会交通工学)の話
「少子化や核家族化で高齢者の周囲に若い人がおらず、
高齢者を制止できなくなっている。高速道の出入り口で逆走を感知し、
遮断機などで物理的に止めるしか防ぎようがない」

(2008年11月13日14時36分 読売新聞)

・・】

以上が全文で、無断で転載させて頂いた。
注)記事の原文より、あえて改行を多くした。


私はこの記事で最初に感じたのは、高速道路がここまで設備するのは、
過剰と思っている。
自動車を運転される方は、すべて自己責任であり、
こうした設備こそ高速道路の高い料金となる要因である。

通常の一般者にとっては、はなはだ迷惑な過剰設備、
と私は確信している。


本題であるが、私は記事のように高速道路の逆走はもとより、
数多くの健全な高齢者が感覚の衰え、判断の鈍さなどで
交通事故が多発している。

私はせめて、都市で公共交通機関の利便性のある所にお住まいの高齢者は、
自主的に自動車の免許書を返上して欲しい、
と願っているいるひとりである。
何より、ご自分の老後の生活を大切に、と切望しているのである。


私はこのサイトに、【自動車のない生活・・♪ 】と題して、
2006年11月18日に於いて、これと同じ様に心情を綴っているので、
あえて再掲載する。

【・・
私は東京の調布市に住んでいるが、
自動車はない、と云うと友人達は驚いている。

ペーパー・ドライバーとして30数年過ぎて折、
過日、免許書の更新時であったが、放棄した。

路線バスも近くにあり、15分間隔で駅前に行くバスがあるので、
不便と感じたことは少ない。


独身時代に実家にいた時は、実家の自動車で人並みにドライブなどをしたが、
結婚した時、千葉県に引っ越したので、いずれは自動車が必要かしら、
と漠然と思ったりしていた。

その後、実家の近くに一軒屋を建てたので、
住宅ローンの返済でそれどころでなくなった。

40歳を過ぎた頃、購入の検討も考えたが、維持費と利用度を考えて、
必要な時にはタクシー利用の方が安上がりとなり、
今日に至っている。

我が家の付近の住宅街は、殆どのお宅で自動車を所有しているが、
お歳を重ねたご年配は歩くことが何よりの健康であるし、
ご年配の身で事故を起こさなければよいが、
と余計な事も思ったりしている。

尚、私は都心の郊外の公共交通の利便性のある処であるので、
私が万一、地方で生活したならば必要と思っている。
・・】


このように綴っているが、都市に住む高齢者の多くが
自動車を放棄すれば、一般者は渋滞も少なくなるし、安心して運転が出来る。
そして環境問題も解消の一因となり、都市の美観も加味されるのである。

私は5月下旬に於いて、富山市の郊外に5泊6日で滞在した折、
富山市はこれに近い最適な環境、と感じたひとりである。


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