私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の64歳の身であるが、
昨日の昼下がりは、24度前後の五月下旬のような陽気に恵まれ、
半袖のスポーツシャツで微笑んだりしていた。
私は5月になり、世の中は大型連休か、と思い浮かべながら、
主庭を下り立ち、煙草を喫いながら、新緑の樹木を褒めたりし、
薫風に身をゆだねたりした・・。
目には青葉 山ほととぎす はつ松魚(かつお)
どういう思いなのか、江戸時代の俳人・山口素堂の創作された句が浮んだりした。
現代の俳壇の雄である長谷川 櫂・氏の解説に寄れば、
【・・
鰹(かつお)は春、黒潮に乗って日本の南岸を北上し、
初夏、関東の沖に達する。
『かまくらにて』と前書がある。
目にしみるような青葉の山で時鳥が鳴き、浜は初鰹の漁で賑わっている。
鎌倉の初鰹はただちに江戸に運ばれ、高値で売りさばかれた。
・・】
このような解説が綴られている。
江戸時代から、多くの人々にこの時節に里山の若葉きらめく中、
新緑の樹木を褒(ほ)め、
鳥も歌い、そして初鰹を賞味していた、と思いを馳せたりした。
私は一昨日の夜、鰹を頂いたが、私なりに毎年この時節、鰹の刺身を褒めたりしている。
そして、どうしたわけか解からないが、
昨夜も鰹の刺身が夢の世界のひとつにでてきて、
今朝ぼんやりとしながら、微苦笑している。
5日前、買物の途中、歩道と道路のグリーンベルトが
白の躑躅(つつじ)が咲いていた・・。
300メートルぐらいの長さにわたり、幅2メートルのグリーンベルトであり、
この周辺の風景を変貌させるようだった。
スーパーに入ると、鶏肉か牛肉かに迷って、後に決めようとして、
何気なし魚のコーナーに立ち寄った。
鰹が身の色が鮮やかな薄紅色だったので、夕食は鰹の刺身と決めた。
我が家では、醤油にニンニクと生姜(ショウガ)、そして細ネギを加味しただけであるが、
日本酒かビールを呑みながら頂くと、風薫る新緑の時節になった、
と実感させられるのである。
私は食べ物に関しては、出来る限り旬のものを基軸して、
感謝しながら食味しているが、季節感を大切にしたいためである。
遠い昔、昭和43年頃、
私は大学を中退し、映画・文学青年の真似事をしていた時、
自由な時間が欲しくて、契約社員として警備員をしていた時期もあった・・。
派遣先が都心のスーパーマーケットであった。
その中に、魚コーナーがあり、この責任者と直ぐに仲良くなった。
この頃は、私は家族5人に囲まれながら実家にいたので、
旬の鰹を家に持ち帰ろうとした。
『多少たかくても・・鮮度の良いのを一本お願い・・』
と私は魚コーナーの責任者にお願いした。
数日後、いつものように徹夜明けの勤務を終えて退社する時、
声を掛けられ1本の鰹を手渡してくれた。
体長60センチを越えるくらいの縞模様がはっきりし、
身が締っているようだった。
私は礼を言い、給料の10日分に相当する額を支払った。
その晩、長兄が捌(さば)き、義姉に喜んでもらい、
独身の身であった次兄、私、妹の2人たちの皆な家族で
談笑しながら、頂いた・・。
そして、まもなく各人が実家から独立し、
もうあのような無邪気の光景は戻らなく、世間の荒波に巣立ったのである。
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昨日の昼下がりは、24度前後の五月下旬のような陽気に恵まれ、
半袖のスポーツシャツで微笑んだりしていた。
私は5月になり、世の中は大型連休か、と思い浮かべながら、
主庭を下り立ち、煙草を喫いながら、新緑の樹木を褒めたりし、
薫風に身をゆだねたりした・・。
目には青葉 山ほととぎす はつ松魚(かつお)
どういう思いなのか、江戸時代の俳人・山口素堂の創作された句が浮んだりした。
現代の俳壇の雄である長谷川 櫂・氏の解説に寄れば、
【・・
鰹(かつお)は春、黒潮に乗って日本の南岸を北上し、
初夏、関東の沖に達する。
『かまくらにて』と前書がある。
目にしみるような青葉の山で時鳥が鳴き、浜は初鰹の漁で賑わっている。
鎌倉の初鰹はただちに江戸に運ばれ、高値で売りさばかれた。
・・】
このような解説が綴られている。
江戸時代から、多くの人々にこの時節に里山の若葉きらめく中、
新緑の樹木を褒(ほ)め、
鳥も歌い、そして初鰹を賞味していた、と思いを馳せたりした。
私は一昨日の夜、鰹を頂いたが、私なりに毎年この時節、鰹の刺身を褒めたりしている。
そして、どうしたわけか解からないが、
昨夜も鰹の刺身が夢の世界のひとつにでてきて、
今朝ぼんやりとしながら、微苦笑している。
5日前、買物の途中、歩道と道路のグリーンベルトが
白の躑躅(つつじ)が咲いていた・・。
300メートルぐらいの長さにわたり、幅2メートルのグリーンベルトであり、
この周辺の風景を変貌させるようだった。
スーパーに入ると、鶏肉か牛肉かに迷って、後に決めようとして、
何気なし魚のコーナーに立ち寄った。
鰹が身の色が鮮やかな薄紅色だったので、夕食は鰹の刺身と決めた。
我が家では、醤油にニンニクと生姜(ショウガ)、そして細ネギを加味しただけであるが、
日本酒かビールを呑みながら頂くと、風薫る新緑の時節になった、
と実感させられるのである。
私は食べ物に関しては、出来る限り旬のものを基軸して、
感謝しながら食味しているが、季節感を大切にしたいためである。
遠い昔、昭和43年頃、
私は大学を中退し、映画・文学青年の真似事をしていた時、
自由な時間が欲しくて、契約社員として警備員をしていた時期もあった・・。
派遣先が都心のスーパーマーケットであった。
その中に、魚コーナーがあり、この責任者と直ぐに仲良くなった。
この頃は、私は家族5人に囲まれながら実家にいたので、
旬の鰹を家に持ち帰ろうとした。
『多少たかくても・・鮮度の良いのを一本お願い・・』
と私は魚コーナーの責任者にお願いした。
数日後、いつものように徹夜明けの勤務を終えて退社する時、
声を掛けられ1本の鰹を手渡してくれた。
体長60センチを越えるくらいの縞模様がはっきりし、
身が締っているようだった。
私は礼を言い、給料の10日分に相当する額を支払った。
その晩、長兄が捌(さば)き、義姉に喜んでもらい、
独身の身であった次兄、私、妹の2人たちの皆な家族で
談笑しながら、頂いた・・。
そして、まもなく各人が実家から独立し、
もうあのような無邪気の光景は戻らなく、世間の荒波に巣立ったのである。
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