夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

たかがチョコレート、されどバレンタイン・チョコレート・・。

2010-02-06 15:19:43 | 時事【社会】
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
ここ一週間ばかり2月14日の『バレンタイン日』に向けて、
デパート、スーパー、雑誌の広告の中で、バレンタイン・チョコレートの特集記事が載っていたりする。

ここ10数年は、本命用、義理用、そして自分用の目的区分があり、
限定品・初上陸・話題品、有名ブランド等で、高価な品だど一粒数百円する、と掲載されていたので、
私は微苦笑されられてきた。

私の現役時代は、程々の値段の義理チョコを頂いたり、
家内からは程々のハート・マークのような品を頂いた・・。


先程、ネットでひとつのバレンタイン・チョコレートに関しての記事を読み、
昨今の風潮に変わったのかしら、と私は苦笑させられたのである。

時事通信社の基幹ネットの【時事ドット・コム】に於いて、
《 バレンタインは「友チョコの日」=「告白」より女同士で-グリコ調査 》
と題された記事である。

無断であるが、転載させて頂く。

《・・
チョコレートは女友達に-。
江崎グリコのバレンタインデーに関する調査で、
女性が今年チョコを贈る予定の相手は彼氏や告白したい男性よりも女友達という回答が圧倒的に多く、
2月14日は「告白する日」から「気軽な友チョコの日」へと変化している実態が明らかになった。

複数回答形式で聞いたところ、
今年のバレンタインにチョコを贈る予定の相手は「女友達」が74.0%で1位。
次いで「父親・兄・弟」(55.2%)、
「母親・姉・妹」(33.8%)で、
「彼氏」(32.0%)は4位。

「告白したい男性」は11.2%で、
数年前から増えている「自分自身」へのご褒美として買うという19.6%よりも低かった。
(2010/02/06-05:05)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010020600067
☆【時事ドット・コム】《バレンタインは「友チョコの日」=「告白」より女同士で-グリコ調査》☆


昨今は特に日本経済は低迷であり、正社員の諸兄姉さえも昇給もあやゆく、
ボーナスも減額となり、雇用も不安定となっている今、
若き未婚の女性の多くは、ご自分を守るのに精一杯かしら、と私は思ったりしている。

しかしながら、せめて『バレンタイン日』には、
ご自分が日頃から秘めて思い慕う若き男性に、
一枚の板チョコレートと共に手書きした優しいメッセージの入った封筒を添えたら、
いかがかしらと余計なことを思ったりした。

板チョコレートはスーパーなどに販売している希望価格100円、実質価格は80円ぐらい明治、森永などの数多くある品で充分である。
たった一枚の板チョコレートでも優しいメッセージを備えれば、
殆どの若き男性は貴女を改めて見直し、好感を増し、恋人として意識をはじめる、
と思ったりしている。

多くの男性は女性が思っている以上、ロマンチストが多いので、このような行動に弱いのである。

このようなことを思ったりしていると、バレンタイン・チョコレートには直接には関係がないが、
たった一枚の板チョコレートには私なりに深い思いがある。


あるサイトに2007年10月10日に、
【 チョコレートの想いで・・♪ 】と題して、投稿している。

【・・
私は原則として甘い菓子を食べないが、
ときおり、大福とチョコレートを月に一度ぐらい口にしたりしている。
そして、家内と旅行に行った時、地方の銘菓と称されている和菓子を抹茶、煎茶などを頂いて、
家内のお供として、賞味したりしている。

昨日の小雨の降る中、買物を済ませて帰宅し、
家内と遅い昼食を頂だいた後、何時ものように午後の読書をはじめた・・。

この時に来訪のチャイムが鳴り、
家内が玄関に立つと、
『自治会の・・共同募金の集金・・なの・・それが、小学一年生の男の子なの・・』
と家内は私に云った。

そして、台所の小棚に行き、居間に戻ると、家内は一枚の板チョコを私にかざした・・。

私は、いいょ、というしぐさをした。

男の子を見送った家内は、
『チョコレートを上げたら・・最初はびっくりしていたけれど・・
嬉しそうな笑顔・・可愛いわね・・』
と家内は私に云った。

『そりゃ・・良かった・・』
と私は家内に微笑みながら云った。

私は日常の買物を担当しているが、
スーパーの菓子売り場で明治、森永のごく普通の100円程度の板チョコを見かけると、
一ヶ月に一度ぐらい手を伸ばし、購入してしまうのである。


私が昭和29年の小学三年生になったばかりの時、私を可愛がってくれた祖父が死去した。
前年に父が亡くなり、跡継ぎを失くしたので、祖父は病気の上、
落胆した表情が幼年期の私さえ感じていた。

祖父、父が中心として、程ほどの広さの田畑を耕し、忙しい時期は小作人の助けも借りて農業をしていたが、
大黒柱の2人を失った我が家では、長年の農業の技量の伝承が絶たれてしまったので、没落期となった。

こうした折、祖父の妹に当たる叔母が、
何かと心配し、日常生活で賞味できない菓子とかを持参してくれた。
その上、妹の2人には、お揃いの洒落た下駄などを頂戴した。

私は駅までの15分ぐらいの道程を叔母と共に歩いて、駅で見送った。
この直前、叔母は私に、
『チョコレートでも買ってねぇ・・』
と私にお金を手渡した。

私は小汚い身なりであったが、駅の商店街の菓子屋で、輝かしい一枚の板チョコレートを買えたのである。

私は駅前から急いで帰宅し、妹のふたりと割って食べたのである。
しかし正確に告白するが、私は少し大き目の3分の1であった・・。
あの家も貧乏になった、と幼児の私さえ、近所の噂を聴こえたりしていたが、
この時ばかりは妹2人と食べあった板チョコは、急に裕福に感じたりした。


こうして私なりに、たった一枚の板チョコレートであるが、
昨今のベルギー産の高級品、宇治抹茶生チョコなどのチョコレートより、
遥かに美味しく感じられるのである。
・・】

恥ずかしい限りであるが、私は一枚の板チョコレートでも人生観を変えることがある、
と私は微笑したりしている。


尚、私は親族を含めて、まったく製菓会社には関係のない身である。



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雪が舞い降るのは、風もなく、ほどほどに・・。

2010-02-06 10:00:13 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
今朝はいつものように日の出前の6時に起床し、読売新聞を読んだりした後、
地元の天気情報を見たりした。
朝の6時はマイナス1度の寒さであるが、日中は冬晴れとなり、
昼下がりは7度前後が予測され、平年並みの穏やかなる一日を迎える。

この後、NHKのニュースを視聴していた時、
《・・
北日本と東日本、7日明け方にかけて大雪・強風予想され、山沿いを中心に一部で大雪になります。

気象庁によりますと、7日午後6時までの24時間に予想される最大降雪量は、
いずれも多いところで群馬県で110センチ、北陸地方で100センチ、東北地方と長野県で80センチ、
岐阜県で60センチ、北海道で50センチと予想されます。

そして、北陸地方で6日夕方にかけて、東北地方の日本海側では6日夜遅くにかけて、
雪をともなう強風が予想されてます。
・・


このような天気情報を視聴したりしていると、
関東南部の地域に住む私は、生活される方は何かと大変だ、と感じてしまう。

私の住む地域の東京郊外の調布市でも、私の幼年期には冬の時節、
積雪30センチ前後が毎年に数回は降っていた。

私は母、叔母から長靴に藁(わら)を敷いて、寒さを増さないように唐辛子を入れてもらい、
畑、雑木林に積もった雪原の中を駈けずり廻ったりしていた・・。

このような幼年期の思いでもあり、
国内旅行で冬の時節、東北、北海道で温泉のある観光ホテルに数泊し、
家内と付近の里路、村道、街並みなどの雪道を歩くのが好きなのである。

こうした折は、冬季の耐寒フィールド・ジャケット、マイナス20度前後の耐寒性のある軽登山靴を履き、
それぞれ帽子を被り散策している。
そして、江戸後期の商人、随筆家として知られている鈴木牧之・著の『北越雪譜』に思いを馳せたりしている。


確か25年前頃だったと思われるが、
青森県のある地方都市で『地吹雪体験ツアー』の参加募集があり、
怖さ知らずの私達夫婦は即急申し込んだが、
結果としては希望枠20名の応募がなく、施行が中止された。

その後、芦の牧温泉に2泊3日で滞在した時、
一晩に50センチ前後の積雪があり、驚きながら付近を散策した。
小高い里山の中腹にある温泉神社に参拝した帰路、
突然に風が舞い、やがて雪が降り、視界は数メートルとなった。

私は家内に、しばらく止まって、と15分前後立ちすくんだのである。
その後、風は弱まり、再び歩き出した。

こうした体験は、湯西川温泉の時も同じであった。
その後の蔵王の樹氷めぐりの時は、雪上車に乗り、山頂の付近で、下車した時、
猛吹雪で、足元は積雪に捕られ、
とてもデジカメで樹氷の情景の撮影どころではなかったのである。

このような状況を体験した私達は、
風が雪がどちらかにして欲しい、などと身勝手な思いとなったのである。

ここ数年の冬の時節、周囲の雪景色を眺め、
風のない積雪が20センチ前後の雪を踏みしめながら歩くのが、
一番のどかで楽しみとなっている。

こうした中で、私達夫婦のような単なる観光で雪景色を満喫するのと違い、
雪の多いこの地に住まわれて日常生活を過ごす方たちの厳しさを実感させられ、
早や20数年が過ぎている。





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