私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
偶然に読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】に於いて、
ひとつの記事を見たのであるが、思わずタイトルの良さに魅せられ、読んだりしたのである。
フードライターの中島久枝さんが綴られた記事であるが、
私は魅了されてしまい、無断であるが転載させて頂く。
《・・
くず餅 はかなさ潔い
東京・亀戸に本店のある「船橋屋」は江戸後期の文化2年(1805年)創業。
下総国(千葉県)船橋出身の初代が、古里の小麦でくず餅を作り、亀戸天神のそばで売り出したのが最初と伝えられる。
江戸風は、葛(くず)を使わないので、くず餅、久寿餅などと書くのである。
藤棚をくぐり、店内に入ると、作家・吉川英治の筆による看板があり、昭和の気分に包まれる。
作りたてのくず餅は、ぷりぷりとしてコシがある。
濃厚な黒蜜、よくいったきな粉がよくあう。
素朴だが、滋味深い。
そもそも、小麦を発酵させて菓子にするという発想がすばらしい。
私は寡聞にして類を知らない。
船橋屋では、江戸時代の伝統製法を守っている。
岐阜県内の工場で地下天然水を使い、小麦粉を15か月かけて乳酸発酵させる。
水洗いしてでんぷんだけを取りだし、東京の工場で蒸し、成形する。
完成までに1年以上もかけているが、賞味期限はわずか2日。
保存料も真空パックも使わないからだ。
なんとも、はかない。
「はかなくて良い。その潔さにこそ、価値がある」と、8代目当主の渡辺雅司さん。
「武士道は潔さを尊んだ。そうした日本人の心に合うのが、くず餅なのです」
こうした菓子作りにあやかりたいと、まっすぐな姿勢、一生懸命な気持ちを表すものとして、
手みやげに選ぶビジネスマンが増えているそうだ。
それがうれしい。
「心根は商品に表れる。見えないところも、しっかりと作りこんでいきたい」と渡辺さんは考えている。(フードライター)
2~3人前 777円
船橋屋
(電)0120・8・27848
〒136・0071 東京都江東区亀戸3の2の14
(2010年2月20日 読売新聞)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/food/kanmi/20100220-OYT8T00572.htm?from=yolsp
☆【YOMIURI ONLINE】 くず餅 はかなさ潔い ☆
私はお酒大好きの呑兵衛のひとりなので、平素は甘い物は苦手で和菓子、洋菓子は余り食べない。
しかし旅行先などで、煎茶、抹茶などを頂きながら、
和菓子を食べさせてくれる処では、家内と共に頂いたりしている。
日常、私が知人宅に訪問する時は、
お子様が高校生ぐらいの場合は、洋菓子を買い求めるが、
これ以上のお歳を召している場合は、和菓子を使っている。
家内は中学生の時から茶事を学んでいるので、
程々に和菓子に関しては詳しく、私は和菓子も無知な方であるが、
季節感がかもし出されていれば、独断と偏見で選定している。
旅先で和菓子の買い求める場合、
その地で長い歴史を育(はぐく)んだ老舗の和菓子店を使う。
私は差し上げたお方から、こうした場合は喜ばれている。
その地に生まれ、長年におよび人々から買い求められ、
味そのもの長年培(つちか)われた和菓子となっているので、
まぎれない和菓子と私は確信している。
和菓子は、その地の風土、文化を代表するひとつと思っている。
このような思いで、ときたま家内と和菓子について話したりすると、
貴方は人前では和菓子について話されないように、
と和菓子の基本も由来も無知な私に家内は苦言する。
私達夫婦の共通趣味は国内旅行であり、
4年前、たまたま私達は北海道の釧路市の街並みを散策し、偶然に駅前の和菓子屋を通り過ぎようとした時、
『あのお店の和菓子・・美味しそう・・』
と私は家内に話しかけた。
店内に入り、数点の和菓子を見ていたら、
私は少しばかり購入しょう、と家内に云ったりした。
結果として、私が決めた和菓子に関しては、
殆ど家内に苦笑されることが多かったが、このお店の和菓子に限り、
思った以上に美味しいわ、と賛意を得たのである。
私達は店を辞した時、『柳月』と看板が観えたのである。
http://www.ryugetsu.co.jp/
☆『柳月』 ホームページ ☆
私がこの中で特に魅せられて、小声で家内に絶賛したのは、下記の百代餅(ももよもち)であった。
http://www.ryugetsu.co.jp/online_shop/detail.php?id=5
☆『柳月』 百代餅(ももよもち) ☆
この後、家内と街並みを散策した時、
『先ほどのお餅・・確かに品位もあり美味しいかったけれど・・
貴方は・・やはり農家の子ね・・』
と家内は微笑しながら、私の幼年期の農家の児だったことを云ったりした。
古来より味覚は幼年期で決まる、と名言があるが、
私は和菓子も無知なひとりであるが、まぎれく確かな味の白みそ、柚子などの『百代餅 』だった、
と心の中で呟(つぶや)いていた。
このようなつたない思いの私は、
くず餅に関して、《はかなさ潔い》と銘々したフードライターの中島久枝さんの感性に惹(ひ)かれ、
記事を精読した後、『はかない潔さ』と飛躍させた言葉に置き換えて、微笑んだりしたのである。
私も幾たびか『くず餅』を家内のお供の身として、賞味したことがあるが、
今後は、『はかない潔さ』と秘かに思いながら、頂きたいと思ったりしている。
href="http://www.blogmura.com/">
偶然に読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】に於いて、
ひとつの記事を見たのであるが、思わずタイトルの良さに魅せられ、読んだりしたのである。
フードライターの中島久枝さんが綴られた記事であるが、
私は魅了されてしまい、無断であるが転載させて頂く。
《・・
くず餅 はかなさ潔い
東京・亀戸に本店のある「船橋屋」は江戸後期の文化2年(1805年)創業。
下総国(千葉県)船橋出身の初代が、古里の小麦でくず餅を作り、亀戸天神のそばで売り出したのが最初と伝えられる。
江戸風は、葛(くず)を使わないので、くず餅、久寿餅などと書くのである。
藤棚をくぐり、店内に入ると、作家・吉川英治の筆による看板があり、昭和の気分に包まれる。
作りたてのくず餅は、ぷりぷりとしてコシがある。
濃厚な黒蜜、よくいったきな粉がよくあう。
素朴だが、滋味深い。
そもそも、小麦を発酵させて菓子にするという発想がすばらしい。
私は寡聞にして類を知らない。
船橋屋では、江戸時代の伝統製法を守っている。
岐阜県内の工場で地下天然水を使い、小麦粉を15か月かけて乳酸発酵させる。
水洗いしてでんぷんだけを取りだし、東京の工場で蒸し、成形する。
完成までに1年以上もかけているが、賞味期限はわずか2日。
保存料も真空パックも使わないからだ。
なんとも、はかない。
「はかなくて良い。その潔さにこそ、価値がある」と、8代目当主の渡辺雅司さん。
「武士道は潔さを尊んだ。そうした日本人の心に合うのが、くず餅なのです」
こうした菓子作りにあやかりたいと、まっすぐな姿勢、一生懸命な気持ちを表すものとして、
手みやげに選ぶビジネスマンが増えているそうだ。
それがうれしい。
「心根は商品に表れる。見えないところも、しっかりと作りこんでいきたい」と渡辺さんは考えている。(フードライター)
2~3人前 777円
船橋屋
(電)0120・8・27848
〒136・0071 東京都江東区亀戸3の2の14
(2010年2月20日 読売新聞)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/food/kanmi/20100220-OYT8T00572.htm?from=yolsp
☆【YOMIURI ONLINE】 くず餅 はかなさ潔い ☆
私はお酒大好きの呑兵衛のひとりなので、平素は甘い物は苦手で和菓子、洋菓子は余り食べない。
しかし旅行先などで、煎茶、抹茶などを頂きながら、
和菓子を食べさせてくれる処では、家内と共に頂いたりしている。
日常、私が知人宅に訪問する時は、
お子様が高校生ぐらいの場合は、洋菓子を買い求めるが、
これ以上のお歳を召している場合は、和菓子を使っている。
家内は中学生の時から茶事を学んでいるので、
程々に和菓子に関しては詳しく、私は和菓子も無知な方であるが、
季節感がかもし出されていれば、独断と偏見で選定している。
旅先で和菓子の買い求める場合、
その地で長い歴史を育(はぐく)んだ老舗の和菓子店を使う。
私は差し上げたお方から、こうした場合は喜ばれている。
その地に生まれ、長年におよび人々から買い求められ、
味そのもの長年培(つちか)われた和菓子となっているので、
まぎれない和菓子と私は確信している。
和菓子は、その地の風土、文化を代表するひとつと思っている。
このような思いで、ときたま家内と和菓子について話したりすると、
貴方は人前では和菓子について話されないように、
と和菓子の基本も由来も無知な私に家内は苦言する。
私達夫婦の共通趣味は国内旅行であり、
4年前、たまたま私達は北海道の釧路市の街並みを散策し、偶然に駅前の和菓子屋を通り過ぎようとした時、
『あのお店の和菓子・・美味しそう・・』
と私は家内に話しかけた。
店内に入り、数点の和菓子を見ていたら、
私は少しばかり購入しょう、と家内に云ったりした。
結果として、私が決めた和菓子に関しては、
殆ど家内に苦笑されることが多かったが、このお店の和菓子に限り、
思った以上に美味しいわ、と賛意を得たのである。
私達は店を辞した時、『柳月』と看板が観えたのである。
http://www.ryugetsu.co.jp/
☆『柳月』 ホームページ ☆
私がこの中で特に魅せられて、小声で家内に絶賛したのは、下記の百代餅(ももよもち)であった。
http://www.ryugetsu.co.jp/online_shop/detail.php?id=5
☆『柳月』 百代餅(ももよもち) ☆
この後、家内と街並みを散策した時、
『先ほどのお餅・・確かに品位もあり美味しいかったけれど・・
貴方は・・やはり農家の子ね・・』
と家内は微笑しながら、私の幼年期の農家の児だったことを云ったりした。
古来より味覚は幼年期で決まる、と名言があるが、
私は和菓子も無知なひとりであるが、まぎれく確かな味の白みそ、柚子などの『百代餅 』だった、
と心の中で呟(つぶや)いていた。
このようなつたない思いの私は、
くず餅に関して、《はかなさ潔い》と銘々したフードライターの中島久枝さんの感性に惹(ひ)かれ、
記事を精読した後、『はかない潔さ』と飛躍させた言葉に置き換えて、微笑んだりしたのである。
私も幾たびか『くず餅』を家内のお供の身として、賞味したことがあるが、
今後は、『はかない潔さ』と秘かに思いながら、頂きたいと思ったりしている。
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