私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住み、結婚前後の5年を除き60年を超えている。
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
日常は定年後から自主的に平素の買物担当となり、
毎日のようにスーパー、専門店に行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。
その後は、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。
最寄駅は京王線の場合は、『つつじが丘』、『仙川』であり、
小田急線の場合は、『喜多見』、『狛江』となり、
この間の中間地域となり、いずれもバスの利便性は良いが、年金生活の今は殆ど散歩も兼ねて歩いたりしている。
そして現役のサラリーマン時代の通勤の時は勤務地の関係、
或いは昨今の都心に買物、旅行をしたりする時は、
更にバスの利便性も良いので、『成城学園前』を利用したり、ときには散策をしたりしている。
こうした辺鄙な所に私は住み、定年後の年金生活の日常に於いて、
その日に応じて歩き廻ることが多い。
このような生活を過ごしているが、先ほど自宅の近くに流れる野川を眺めながら、
この川の両端にある遊歩道を独りで歩いたりしてきた・・。
冬晴れに恵まれた眩(まばゆ)いの陽射しの中、川の水辺の近くには、
小鷺(コサギ)、大鷺(ダイサギ)、カルガモの親子が遊泳していたり、
或いは白鶺鴒(ハクセキレイ)、カワセミ、ときおりコゲラなども飛来してきているが、
私は興味がなく、陽射しを受けた川面に見惚れたり、そして清冽な水の流れを見つめたり、
川辺の薄(すすき)などの冬枯れの情景に魅せられたりしている。
そして遊歩道を少し歩くと、小公園となり30本前後の落葉樹は冬木立の景観を見せている。
この地域に古くからあるクヌギ、コナラの樹木が中核となして、
ハクウンボク、ヒメシャラ、イヌシデ、ヤマボウシ、コブシなどの冬木立となして、
午前の暖かな陽射しを受ける情景を見たりすると、
私は幼年期に農家の児として育てられたためか、心身和(なご)むのである。
私は足を止めて、木のベンチに座り、煙草を喫ながら長らく見つめたりしていた・・。
そして付近の垣根の傍で赤い実の南天が陽射しを受け、
その脇に千両の赤い実も見られ、地表から福寿草の黄色の花が数輪が咲いていた。
このような情景に心をゆだねていると、時のながれが止まったように感じたりした。
帰路に向い、2本ばかり大きな欅(ケヤキ)の樹が陽射しを受け、
悠然(ゆうぜん)と青い空に向うように、たわわな枝を伸ばしている情景を見たりし、
遊歩道から住宅街の歩道を歩いたりした。
そして垣根などで白、淡紅色、ビンク色した可憐な山茶花(サザンカ)の花を見たり、
椿(ツバキ)の幾分小さめの朱紅色の藪椿(ヤブ・ツバキ)の花を眺めたりするした。
私の住む地域に於いては、この時節の冬の里花は少なく、
つい私は山茶花、藪椿に目がいってしまう。
そして秘かに私の心の片隅みは、山茶花は女性、少女、少年の婦女子の眺める花であり、
藪椿こそは大人の男性でも、感銘を受けて、そして心寄せられる冬の花のひとつ、
と齢を重ねるたびに深く感じたりしている。
帰宅すれば、玄関庭の外れにある白梅がたわわな莟(つぼみ)が膨らみ、
近づくと早春の匂いを受けたりした。
しかし確か昨年の今頃は10数輪の純白な花を見せてくれたが、
ここ数週間は平年より寒気を増したせいか、少し遅れているのかしらと思い返したりした。
そして、こればかり天上の気候の神々の采配に寄るものだから、
やむえないなぁ、と微苦笑させられたりした。
この後、主庭のテラスに下り立つと、日本水仙(ニホン・スイセン)も莟(つぼみ)のままで、
陽当たりの悪い処にある藪椿(ヤブ・ツバキ)は朱紅色の花が咲く前の大きな莟(つぼみ)がたわわとなり、
白玉椿(シラタマ・ツバキ)は固い莟(つぼみ)となっている。
このように平年より数週間が遅れた景観となっているが、
まもなく白梅(ハクバイ)と日本水仙(ニホンスイセン)が彩(いろど)り、
そして紅梅(コウバイ)の朱紅色の花を咲かせ、やがて純白で清楚な白玉椿(シラタマ・ツバキ)も咲き、
早春の便りを告げるだろう、と思いを重ねたりした。
この時節の私は、こうした情景を眺めたり、思いを馳せたりし、
冬木立、早春の里花に心を寄せたりし、齢ばかり重ねてきた私の心を浄化させて頂いたりして、
定年後の年金生活を過ごしたりしている。
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そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
日常は定年後から自主的に平素の買物担当となり、
毎日のようにスーパー、専門店に行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。
その後は、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。
最寄駅は京王線の場合は、『つつじが丘』、『仙川』であり、
小田急線の場合は、『喜多見』、『狛江』となり、
この間の中間地域となり、いずれもバスの利便性は良いが、年金生活の今は殆ど散歩も兼ねて歩いたりしている。
そして現役のサラリーマン時代の通勤の時は勤務地の関係、
或いは昨今の都心に買物、旅行をしたりする時は、
更にバスの利便性も良いので、『成城学園前』を利用したり、ときには散策をしたりしている。
こうした辺鄙な所に私は住み、定年後の年金生活の日常に於いて、
その日に応じて歩き廻ることが多い。
このような生活を過ごしているが、先ほど自宅の近くに流れる野川を眺めながら、
この川の両端にある遊歩道を独りで歩いたりしてきた・・。
冬晴れに恵まれた眩(まばゆ)いの陽射しの中、川の水辺の近くには、
小鷺(コサギ)、大鷺(ダイサギ)、カルガモの親子が遊泳していたり、
或いは白鶺鴒(ハクセキレイ)、カワセミ、ときおりコゲラなども飛来してきているが、
私は興味がなく、陽射しを受けた川面に見惚れたり、そして清冽な水の流れを見つめたり、
川辺の薄(すすき)などの冬枯れの情景に魅せられたりしている。
そして遊歩道を少し歩くと、小公園となり30本前後の落葉樹は冬木立の景観を見せている。
この地域に古くからあるクヌギ、コナラの樹木が中核となして、
ハクウンボク、ヒメシャラ、イヌシデ、ヤマボウシ、コブシなどの冬木立となして、
午前の暖かな陽射しを受ける情景を見たりすると、
私は幼年期に農家の児として育てられたためか、心身和(なご)むのである。
私は足を止めて、木のベンチに座り、煙草を喫ながら長らく見つめたりしていた・・。
そして付近の垣根の傍で赤い実の南天が陽射しを受け、
その脇に千両の赤い実も見られ、地表から福寿草の黄色の花が数輪が咲いていた。
このような情景に心をゆだねていると、時のながれが止まったように感じたりした。
帰路に向い、2本ばかり大きな欅(ケヤキ)の樹が陽射しを受け、
悠然(ゆうぜん)と青い空に向うように、たわわな枝を伸ばしている情景を見たりし、
遊歩道から住宅街の歩道を歩いたりした。
そして垣根などで白、淡紅色、ビンク色した可憐な山茶花(サザンカ)の花を見たり、
椿(ツバキ)の幾分小さめの朱紅色の藪椿(ヤブ・ツバキ)の花を眺めたりするした。
私の住む地域に於いては、この時節の冬の里花は少なく、
つい私は山茶花、藪椿に目がいってしまう。
そして秘かに私の心の片隅みは、山茶花は女性、少女、少年の婦女子の眺める花であり、
藪椿こそは大人の男性でも、感銘を受けて、そして心寄せられる冬の花のひとつ、
と齢を重ねるたびに深く感じたりしている。
帰宅すれば、玄関庭の外れにある白梅がたわわな莟(つぼみ)が膨らみ、
近づくと早春の匂いを受けたりした。
しかし確か昨年の今頃は10数輪の純白な花を見せてくれたが、
ここ数週間は平年より寒気を増したせいか、少し遅れているのかしらと思い返したりした。
そして、こればかり天上の気候の神々の采配に寄るものだから、
やむえないなぁ、と微苦笑させられたりした。
この後、主庭のテラスに下り立つと、日本水仙(ニホン・スイセン)も莟(つぼみ)のままで、
陽当たりの悪い処にある藪椿(ヤブ・ツバキ)は朱紅色の花が咲く前の大きな莟(つぼみ)がたわわとなり、
白玉椿(シラタマ・ツバキ)は固い莟(つぼみ)となっている。
このように平年より数週間が遅れた景観となっているが、
まもなく白梅(ハクバイ)と日本水仙(ニホンスイセン)が彩(いろど)り、
そして紅梅(コウバイ)の朱紅色の花を咲かせ、やがて純白で清楚な白玉椿(シラタマ・ツバキ)も咲き、
早春の便りを告げるだろう、と思いを重ねたりした。
この時節の私は、こうした情景を眺めたり、思いを馳せたりし、
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