夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

5輪ばかり白梅は咲き始め、東京の郊外に住む私は、微苦笑させられて・・。

2012-02-28 07:01:25 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
雑木の多い小庭の中、古ぼけた一軒屋に住んでいる。

一昨日の26日の朝10時過ぎ、玄関庭に下り立ち、北風の吹く寒さを感じる中、
塀際に植えている白梅の莟〈つぼみ〉が気になり、近づいたりした・・。

たわわに大きく膨らんだ莟〈つぼみ〉の中で、純白の花を見つけて、
数えたら5輪ばかりあり、恥じらうように咲いていた。

今年は平年より寒さを感じてきた私であり、白梅の固い小さな莟〈つぼみ〉は2月10日過ぎであり、
その後、私が散策してきた付近の野川の遊歩道で見られる白梅も、
陽当たりの良い所に3本ばかり咲いていたが、殆どは莟〈つぼみ〉となったりしていた。

そして野川の上流3キロぐらい歩いた先の神代植物園の梅園に、
21日の火曜日、そして24日の金曜日に訪れたが、やはり大半は大きく膨らんだ莟〈つぼみ〉で、
早咲きの梅だけは咲き始めて、早春の匂いを漂(ただよ)わせていた・・。

昨日の27日の朝、私が玄関庭で白梅を見ると、少しばかり増えて10輪となっていた。

この後、平年より余りにも遅いと感じたりして、
昨年の白梅は、いつ頃に咲いてくれたのかしら、と思いながら、
私はブログに綴った投稿文を読み返したりした・・。

昨年の2001年2月1日に於いては。
【 早春の昼下りの陽射しの中、我家の白梅は20数輪咲き、私は見惚(みと)れながら・・。】
と題して投稿していた。

【・・
昨日は曇り時々晴れの6度ぐらいの寒い昼下りであったが、
今朝は澄み切った青空となり、日中も陽射しは燦燦と、風もなく暖かい3月上旬のような陽気となった。

いつものように私は、スーパーに2店ばかり買物を終えた後、
空気が乾ききった日々が長らく続いたせいか、
少し風邪気味であるので、散策は自重し取りやめたりした。

私は居間でぼんやりと、本を読んだりし、
主庭の白梅を見たりしたが、少しばかり膨らんだ莟(つぼみ)であり、
紅梅も固い莟の状況であるので、ため息をしたりしていた。
無念ながら隣接しているマンション影響で、この時節は半日ほど陽影となっている。

この後、玄関庭に下り立ち、
昼下りの陽射しを燦燦と受けた白梅の花が、静寂の中、20数輪咲いて、
私は思わず微笑みながら、長らく見つめたりした。


我が家の玄関庭は、この時節も陽当たりに恵まれて、
私が散策することの多い野川の川沿いの遊歩道で、陽だまりとなる処にある白梅があるが、
あたかも競(きそ)うように、ここ数週間に数輪、そして10数輪と咲きだして、
私は少年のような多感な心で、互いに見てきたのである。

梅の白き花は、ときおり微風が吹くと、
かすかに花びらが揺れて、まぎれない美を幼年期の頃から、私は感じたりしている。

朝方のひとときは、この世に比類のない清麗の美を感じ、
昼下りの陽射しの中では、早春の訪れを実感させられ、
夜の薄闇の中に於いては、白き花が浮かんだりした情景を眺めると妖艶さも感じさせる
多彩な花であるが、
私は四季折々の花木の中で、特に魅了される花のひとつである。


先ほど、我が家の玄関庭の20数輪の花びらに見惚(みと)れていると、
私は恥ずかしながら俳句を詠(よ)む素養はないが、
たわむれに数句を脳裏に浮かべたりした・・。

凛(りん)として ほのかに匂ふ 梅の花

梅の花 人知(ひとし)れず咲き 匂い寄せ

秘かに咲く 冬麗(とうれい)のなか 梅匂い

私は煙草を喫いながら、たわむれで詠んだが、拙(つたな)さがあり、
やはり私は散文で綴る方がよい、と微苦笑した。
そして、ぼんやりと、昼下りの暖かい陽射しを受けた花びらを眺め、心酔したりしていた。
・・】


このように投稿していたが、苦笑した後、その前の年は・・、と読み返したりした。

一昨年の2010年2月12日に於いては、
【 雨上がりの朝、恥じらいながら白梅、紅梅は咲きはじめて・・。】
と題して、投稿していた。

【・・
昨日の午後より霧雨が降りはじめ、夜の午後7時過ぎから小雨となり、
霙(みぞれ)か雪になるかしら、と思いながら玄関の軒下で煙草を喫ったりしていた。

我が家の玄関庭にある白梅は満開であり、ここ3週間ばかり私は心を寄せたりしていた。
そして主庭の白梅、紅梅は隣接にマンションがあり、陽当たりが悪く、固い莟(つぼみ)であった。

過日の9日は、予感もなく4月中旬のような陽気の中でとなり、戸惑ったのであるが、
夕刻の頃に、恥らうように数輪が咲きはじめたのである。
私は主庭のテラスに下り立ち、ここ一週間ぐらい待ち焦(こ)がれていたので、
ときおり見つめていたので、遅れてご免なさい、と云うように数輪と大きく膨らんだ莟(つぼみ)の情景であった。


今朝、玄関の軒下で、樹木を眺めたり地面の黒土を見た後、夜半は霙や雪が降った気配はなく、
雨が降り続いたことに判ったのである。
そして、私は玄関庭に下り立つと、ときおりメガネが濡れる程度にポッリと降るぐらいで雨上がりの朝であった。

そして私は白梅の満開を眺めていたのであるが、しっとりとなった黒土の上には、
早くも白い花びらが散乱していたので、散りはじめか、と微苦笑したりした。

この後、主庭のテラスに下り立ち、雨上がりの静寂の庭は、白梅、紅梅はそれぞれ10数輪の花となり、
私はぼんやりと眺めていたのである。

遅咲きとなった純白の花、薄紅色を見つめながら、
読書の魅力に気付かされたのも高校生から、民間会社の中途入社できたのも25歳、
そして結婚したのも31歳であり、何かとこの人生の歩みが遅いせいか、
この遅咲きの花が愛(いと)おしく感じるのである。

そして私はどんよりとした曇り空を見たり、たわわな雨粒をたたえた樹木の枝葉を眺めたり、
そして遅咲きの花色を観たり、居間に戻ったのは7時少し前であった。
・・】


このような投稿文を読み返して、玄関庭の白梅が咲き始めたのが、
昨年は2月1日であり、一昨年は2月9日と解り、今年は2月26日となり、
やはり平年より寒気の日が多かったのだ、と改めて私は感じたりした。

そして昨夜のひととき、NHKのニュースを視聴していたら、
本年の寒さは、昭和61年以来の寒さの年です、と報じていた。

その直後、私は指で数えるようにして、昭和61年は確か1986年だったと思いながら、
25年ぶりの寒い冬かょ、と微苦笑したりした。

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