夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

地方創生の鍵は『高齢者の街』だ、私は読みながら、微笑みを重ねて・・。

2016-06-11 15:42:37 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の71歳の身であるが、
昨日、私は昭和45年(1970年)4月より購読している総合月刊雑誌の『文藝春秋』を
7月号発売日に伴い、買い求めて読んだりした。

こうした中の記事のひとつには、【 地方創生の鍵は『高齢者の街』だ 】と題され、
副題として【 ハッピーな老後のヒントは小説にあった! 】と掲げられていた。

この記事は、地方創生担当大臣の石破茂(いしば・しげる)さんと作家の楡周平(にれ・しゅうへい)さんが、
地方創生について、対談された内容であった。

そして私は最初に石破茂さんが発言された内容に、やがて私は微笑んだりした・・。

《・・本日は、地方創生を推し進める上でのヒントをいただければと思っています。
というのも、伊吹文明・元衆議院議長から、
「楡さんの書かれた経済小説『プラチナタウン』は読んだかね」と聞かれました。

昨年末の天皇誕生日に宮中へ参内したとき、昼餐に向かう途中で呼び止められたんです。
「読んでいません」とお答えすると、
「担当大臣なのに、そんなことだからダメなんだ。明日送ってあげよう」
とお叱りを受けてしまいました。・・》
            

たまたま私は高校生以来、読書が好きで、年金生活の中でも随筆、ノンフィクション、小説、現代史、
総合月刊雑誌などの読むことが多い。

こうした中で、過ぎし年の2010年(平成22)年の夏に、
偶然に本屋の新書コーナーで、楡周平(にれ・しゅうへい)・著作の『衆愚の時代』(新潮新書)を見かけて、
政治は混迷、経済は低迷、社会は劣化していると憂いていた私は、
この当時の風潮に《衆愚の時代》と命名された著作に関心を抱き、購読した。

そして私は楡周平(にれ・しゅうへい)さんの作品を初めて読んだが、
確かな視線のある作家と感じて、好感したりした。

その後、氏の『「いいね!」が社会を破壊する』(新潮新書)の書評を読み、
つたない私の感性が換気させられて、購読して、圧倒的に感銘を受けたりした・・。

そして私は氏の略歴、作品歴を初めて意識して、学んだりした。

やがて氏が2008年(平成20年)7月に、『プラチナタウン』を祥伝社から上梓され、
2011年〈平成23年〉7月に祥伝社文庫として刊行されていることを知り、
やがて遅ればせながら2014年(平成26年)7月に、買い求めて読んだりした。
             

そして定年退職を過ぎ、セカンドライフと称せられる年金生活をしている団塊世代を中核とした人たちにとって、
確かな桃源郷のひとつ、と心の中で呟(つぶや)きながら、確信を深めたりした・・。

この小説の概要の紹介した記事は、ネットで数多く紹介されている中、的確に表現した記事を転載させて頂く。
そして氏のこの作品の思いも掲載されている。
http://www.nikkeibp.co.jp/aging/article/innovator/20121003/01/01.html
☆【AGING Web】==>『AGING INNOVATOR 超高齢社会対応の先駆者たち 』
              ==>『小説『プラチナタウン』が示すもの 第1回』☆

そして補足として、主人公は団塊世代であり、若き20代の頃に三菱商事と推定される商事会社に奮闘され、
この当時の頃からの社会状況も克明に描き、やかて50代の自身の置かれた心情をくまなく表現され、
やがて上司の辛辣な采配で、やむなく退社されて、過疎の町長に就任して、
債務超過のような町を、高齢者の定住型テーマパーク街を立案して、やがて実施して、盛況となる。

楡周平(にれ・しゅうへい)氏は団塊世代の主人公に仮託させて、
《・・老後の新しいライフスタイル」として、「日本人にとって、楽しい人生とは何なのか。

仕事を終えたら燃え尽きて終わりだなんて、そんな人生つまらない。
人生の最後に、本当にしたいことができなければ、それまで懸命に働いてきた意味がない。

これからは、老後を楽しむという方向へ価値観を変え、
老後を最高の人生と思えるシステムや社会を創らなければならない」。・・》
                        

このような本書であるので、もとより団塊世代、そして少し齢上の世代、
あのような風潮もあったよねぇ、と過ぎし年に愛惜を重ねたり、
いざ年金生活となっている人たちに、自身が秘めている理想と思われる桃源郷のひとつに、
限りなく共感させられ、夢想できる本書でもある、と私は確信を深めたりした。

このような私の読書後のささやかな思いを秘めていたので、
石破茂さんが発言された内容に、やがて私は微笑んだりしたのである・・。

いずれにしても地方創生の難題であるが、地方創生担当大臣としての石破茂さんの奮闘されているご様子に、
何かと安倍首相ばかりマスメディアはスポットをあてているが、
今後も日本にとっては地方活性化こそ、明るい未来を託すことができる、と私は無力ながら深く思い馳せたりした。

そして石破茂さんは、地方創生担当大臣になられてから、
それぞれ置かれた要素が違う約200の市町村を訪問されたと知り、
私は無力ながらも石破茂さんの奮戦にエールをささげる。

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