夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

加藤登紀子さん、コロナ禍の一人生活で知ったルーティンの大切さ、無力な高齢者の私でも、多々学び・・。

2020-11-02 12:50:16 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
先程、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン 】を見たりしていた。


こうした中で、『 加藤登紀子 コロナ禍の一人生活で知ったルーティンの大切さ   
と見出しを見たりした。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、
我が家は家内とたった2人だけの家庭であるが、

いつの日にか、どちらかがあの世に旅立ち、
『おひとりさま』になる生活が、無念ながら予測される。

私も家内に先立たれて、独りぼっちの『おひとりさま』になることもあるので、
ときおり思案をしたりしている。

私は現役サラリーマン時代は、あるレコード会社に35年近く勤め、
 加藤登紀子さんの多彩な曲も魅了されて、ときおり今でも聴いたりしている。

何かしら加藤登紀子さんは、お一人で生活をされている中で、
今年の誰しも予測できなかった不意のコロナ禍の烈風の昨今、
《・・ 一人生活で知ったルーティンの大切さ ・・》
無力な高齢者の男性の私でも学びたく、記事を精読してしまった・・。

この記事は『女性セブン』で2020年11月5・12日号に掲載された記事で、
関連の公式サイトの【 NEWSポストセブン 】11月1日に配信され、
無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。



《・・ 夫婦の結びつきが運命のなせる業なら、
夫に先立たれた妻が「その後をひとりで生きる」のもまた運命だ。

女性の平均寿命が伸びる昨今、
ひとりでの生活を楽しむことは、結婚生活を楽しむ以上に重要なことかもしれない。
歌手の加藤登紀子さん(76歳)はいま、ひとりでの生活を楽しんでいる──。


☆ 着ている服は、加藤登紀子さんが自らの手で、
リメイクした世界に1着だけのオリジナル 撮影/関谷智幸さん
(掲載された記事より借用)


加藤登紀子さんは東京大学在学中に、
学生運動指導者だった藤本敏夫さん(享年58歳)と出会い、
1972年に結婚。

当時、新郎の藤本敏夫さんは、学生運動で実刑判決を受けて、刑務所に収監中だった。

それから3人の娘を授かり、藤本敏夫さん理想の農業を行うため1981年に、
千葉県鴨川市に「鴨川自然王国」を設立し、
加藤登紀子さん歌手活動をしながら、千葉と東京を行き来した。

結婚生活30周年を迎えた2002年、藤本さんは肝臓がんでこの世を去った。



「晩年は、入退院を繰り返す彼と一緒に東京で過ごしました。
子供は独立していたので、夫婦ふたりきり。

私は仕事をしながら、自宅にいるときは必ず朝食を彼と一緒に食べていたので、
彼が亡くなってからは、朝になるとすごく寂しくて、
ご飯を食べられませんでした」(加藤登紀子さん、以下同)



いつも隣にいた大切な人が姿を消し、悲嘆にくれる妻を救ったのは、
 夫の遺品だったという。

「彼の死後、鴨川自然王国にある高床式小屋の風通しのいい床下に、
 仕込まれたおみそが、30樽見つかったんです。

夫が病気になる前に仕込んだものらしく、じっくり熟成されていて、
 とてもおいしかった。
私はそのおみそで作ったみそ汁を飲むのが日課になり、
朝食がまた楽しみになりました」

それから18年の間、加藤は夫の遺志を受け継ぎ、
歌手として活躍する傍ら、定期的に鴨川を訪れ、仲間たちと暮らしてきた。


しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大予防のステイホームの影響で、
4月からの3か月間をひとりきりで過ごすことになった。

朝昼晩と、自分ひとりのためだけに食事の準備をするのは、
初めての体験だったという。

そこで身に染みたのが、「ルーティン」の大切さだ。
決まった習慣を行うことで、自分らしさを保つことができたと話す。


「私くらいの年齢だと、パートナーに先立たれて、
ひとり暮らしで仕事をしていない人も多いでしょうが、
私もステイホームで、同じ状態を経験しました。

そのとき、ライフスタイルを維持するために、
ルーティンが励みになると気づいたんです。

ひとり暮らしは、誰にも怒られませんから、
だらしなくしようと思えば、いくらでもできる。

一方で、自分で決めた自分なりのルーティンをこなすことも、
ひとり暮らしの醍醐味なんです」



コロナ禍以前から、加藤登紀子さんには、いくつかのルーティンがあった。

1つは、もともと夫の日課だった「新聞の切り抜き」。
気になった記事を切り抜くことで、世の中の動きをとらえ、
「いま」という時間を受け止められるという。

さらに、「朝ドラ(NHK連続テレビ小説)を毎朝見る」、
「夕方のチャイムが鳴ったら、夕食を作る」、
「お風呂にゆっくり入る」といったものも。

「お風呂に家庭用サウナがあり、そこで本を読むんです。
実用書のときもあれば、小説を読むときもあります。

その後、電気を消して10分間ろうそく(小さなキャンドル)をともして湯船につかるの。
10分間ゆっくりね。
これで一日が終了。

“今日もルーティンができた”と満足して、布団に入るときは、
どれほど快適か(笑い)。

どんなに忙しくても、このルーティンによって、
自分をリセットできるんです」



もう1つ、加藤登紀子さんが気づいたのは、「熱中すること」の大切さだ。
時間に余裕のあった自粛中に見つけた「洋服のリメイク」という趣味は、
いまやいちばんの楽しみだと語る。

「母が洋裁をやっていましたから、
ちょっとしたコツは、子供のとき母の横について教わっていたんです。

チクチク針を動かすのは、本当に気持ちがいい。
朝から晩までチクチクやって、
『あの服とあの服を組み合わせたら素敵ね』と思いついたら、
お風呂に入っていても裸のまんま出てきてやってみる(笑い)。

これこそ、ひとり暮らしだからできることよね。
誰かと暮らさなきゃならない人には申し訳ないんだけど、
ひとりっていうのはあまりにも快適。
やみつきになります」


若いときとは違い、年齢を重ねることで、
本当の意味の「自由」を楽しめるようになる。

歌手として55年間ステージに立ち続けてきた加藤は、
1人で生きる力「1人力」のおかげで、人生を楽しめているという。

「芸能界でも、若い頃の方が周りから担がれ、
がんじがらめにされて、思うようにいかないものです。

樹木希林さんは、お仕事のブッキングなども、
『全部自分でやる』とおっしゃっていましたが、
私もその考え方が好きです。

シャンソン歌手というのは、死ぬ直前までステージに立ち、歌います。
みんな年齢を重ねながら、自身を表現するやり方を見つけて、
その時々の自分を、歌で表現してきた歴史があります。

私も、いまそのときの自分を楽しんで、ステージに立ちたいと思います」

表現者は、何歳になっても自分を輝かせる方法をよく知っている。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



記事を読み終わった後、
多々教示されて、

やはり加藤登紀子さんは、前向きでご自身の人生を切り開いていく強い意志のある御方、
と改めて感心させられたりした。

何よりも教示させられたことは、
《・・ライフスタイルを維持するために、
ルーティンが励みになると気づいたんです。

ひとり暮らしは、誰にも怒られませんから、
だらしなくしようと思えば、いくらでもできる。

一方で、自分で決めた自分なりのルーティンをこなすことも、
ひとり暮らしの醍醐味なんです・・

・・決まった習慣を行うことで、自分らしさを保つことができた・・》
こうしたことの大切さを、改めて私は教示させられたりした。

そして《・・「熱中すること」の大切さ・・》は、
今の私でも、最も関心のあるテーマで、出来る限り実践している。



余談であるが、今回、私が最初に気になったのは、
《・・もともと夫の日課だった「新聞の切り抜き」。
気になった記事を切り抜くことで、世の中の動きをとらえ、
「いま」という時間を受け止められるという・・》であったりした。


こうした根底には、私がブログで愛読している同世代の麗(うるわ)しきある御方のブログにも、
このような「新聞の切り抜き」されていると学んできたので、
あえて今回の私の投稿文の内容とした。
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