夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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「後悔しない老人ホーム選び」5カ条、高齢者の私は学び、多々教示されて・・。

2020-11-04 14:25:36 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の76歳の身であるが、
先程、ときおり愛読している公式サイトの【 AERA dot.】に於いて、
『 「後悔しない老人ホーム選び」5カ条

        建物や設備にだまされるな! 』
と題された見出しを見たりした・・。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごしている。

こうした中で、私たち夫婦にとって難題は、
やはり晩秋期の不安は、いつの日にか、介護・要となり、
介護施設にお世話になる時と思われる。


                    

このような状況で、要介護認定されている場合は、
特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの介護施設のほか、
有料老人ホーム、 介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などを学んだりしてきた。              

そして私たち夫婦は、いつの日にか『要支援』までであったら、

何とか自宅介護で過ごせると思われるが、
やはり『要介護』になってしまったら、やむなく介護施設に入居すると思案したりしてきた。

しかしながら私たち夫婦は、介護施設を見学など具体的に施設の実態を学んだこともなく、

今回の《・・「後悔しない老人ホーム選び」5カ条 ・》って、
どのような事態のことですか、と思いながら記事を精読してしまった・・。




この記事の原文は『週刊朝日』の2020年11月6日号より抜粋された記事であり、
関連の【 AERA dot.】に11月1日に配信され、
無断であるが記事を転載させて頂く。

  
《・・ともに『要介護3』の父(87歳)と母(81歳)がいる記者(次女)の介護ルポ第2弾。

前回は両親の在宅介護を諦め、
都内の特別養護老人ホーム(特養)に入れる決心をするまでの過程を伝えた。

今回は、特養の選び方や予想以上にかかるお金などを
専門家の意見を交えながら紹介する。




高齢者施設の中で特別養護老人ホーム(特養)を選んだのは、

入居一時金が不要など、公的施設で費用が、比較的安いからだ。

一方で、人気が高く、数年待ちの場合もある。
2015年度から入居条件が原則「要介護3以上」と厳しくなったものの、
申込数は2019年度で計29万2千人(厚生労働省調べ)に上る。

両親の場合、近隣の自治体に3月、新施設が開所した。

特養に入れるかどうか決めていなかったが、
先着順だったので、5月に姉と一緒に見学しに行った。



5階建てで、定員は100人余。

4人部屋が中心の従来型ではなく、全室が個室タイプだ。

居室の広さは約11平方メートルで、あるのは洗面台と介護ベッドだけ。
テレビやタンスなどは、持ち込む必要がある。

室内にトイレがないのは、気になった。

だが、週2回入れる機械式浴槽は、立派に見えた。
晴れた日には、屋上から母の好きな富士山も見える。

開所まもないためか、職員をあまり見かけなかったものの、
見学後すぐ申し込んだ。

担当者による自宅での聞き取り調査(入所前面接)を経て、8月に入所した。



施設の選び方の注意点について、

『これ1冊でわかる特別養護老人ホーム』などの著書がある特定非営利活動法人
「介護保険市民オンブズマン機構大阪」の担当者は言う。

「見学時は、利用者の表情(笑顔でいるか)とか、

職員と話しているときの状況をよく見ましょう」

淑徳大学総合福祉学部の結城康博教授も同じ意見だ。
「建物や設備に、だまされないことです。

大事なのは、人がいっぱい働いているかどうか。

新規オープンの施設ほど、いろんな人の寄せ集めで、
介護の質が安定していない場合がありますので、注意が必要です。

実は新しい施設ほど、スタッフの離職率も高い。
見学時に『介護職員の離職率は、何%ですか』と聞くと良いでしょう」

記者には、耳が痛い言葉だ。

施設の新しさばかりに目を奪われていた。

結城教授によると、離職率の全国平均は1年間で15%。

20~30%に近かったり、回答があやふやだったりすれば、要検討だという。

また、今はコロナ禍で確認することは難しいが、
地域のボランティアが頻繁に訪問しているような開放的な施設を選びたい。

「閉鎖的空間だと虐待も起こりうるからです」


https://dot.asahi.com/wa/2020102900048.html
【要チェック】スタッフの離職率も…?「後悔しない特養選び」5カ条はこちら




入所が決まったとはいえ、お金の心配は尽きない。
父の場合、1カ月(30日で計算)の基本料金は、22万4760円もする。
これに加え、理美容代などの実費も請求される。

基本料金の内訳は、「居住費」、「食費」、「施設サービス費」の三つだ。

居住費と食費は、基準費用額(日額)が定められ、ともに介護保険対象外。
施設サービス費は、施設が提供する介護サービスの代金で、
所得に応じて1~3割の利用者負担となる。

両親の場合、居住費(ユニット型個室)は、1日当たり3200円(基準費用額2006円)、

食費は、同1800円(同1392円)で、1カ月計15万円。
施設サービス費は、父の場合3割負担で、1日当たり2492円(1カ月計7万4760円)となる。

そのほか、施設ごとに請求される介護サービス代の追加料金「加算」がある。

入居者全員と特定の人のみにかかるものがあり、所得に応じて1~3割の利用者負担となる。

両親の場合、事前の説明はなく、

請求書を見て初めて加算があることを知った。

「口腔(こうくう)衛生管理体制加算」(父は1カ月96円)や
「栄養マネジメント加算」(同1320円)がついていた。

月1回以上、口腔ケアの指導が入ったり、
常勤の管理栄養士がいたりするのはありがたい。



一方、「処遇改善加算」(同6194円)と「特定処遇改善加算」(同1718円)もあった。
これはどんな恩恵があるのか。

淑徳大学の結城教授は言う。
「介護職員の給与の加算です。

介護職員の人手不足と待遇改善のため、利用者に負担させているのです。
給与の上乗せというイメージです」

加算は「不要」の意思を示せば外せるが、全員にかかるものは外せない。




介護保険市民オンブズマン機構大阪の担当者はこう説明する。
「考え方次第では、加算がついているということは、

そのサービスが受けられる管理体制があるということになります。

たとえば機能訓練をしてほしいと思っても、
施設に加算設定がなければ
『うちは個別機能訓練加算をとっていないからできません』となります。

同様に療養食加算がないところに、
腎臓病なので減塩食にしてほしいと言っても、対応が厳しい可能性もあります」

加算にふさわしいサービスを提供しているかを見極めて、

場合によっては「加算がついていますよね」と、
施設側に料金に見合ったサービスの提供を促しても良いという。

入所前の契約時の重要事項説明のときに、
どんなものが、どのような目的で、加算されるのか見ておくべきだろう。(本誌・大崎百紀)・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



今回、入居条件が原則「要介護3以上」の特別養護老人ホーム(特養)の概要を学んだりした・・。


そして改めて入居できる「要介護3以上」の御方の情況を
改めて私は思い馳せたりした・・。


要介護3
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話が自分ひとりでできない。

・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作が自分ひとりでできない。

・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分でできないことがある。

・排泄が自分ひとりでできない。

・いくつかの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。



要介護4
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話がほとんどできない。

・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作がほとんどできない。

・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分ひとりではできない。

・排泄がほとんどできない。

・多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。



要介護5
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話ができない。

・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作ができない。

・歩行や両足での立位保持などの移動の動作ができない。

・排泄や食事ができない。

・多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。


人は誰しも永がらえば、殆どの御方は衰弱して、
介護のお世話になる・・。

そして今回の特別養護老人ホームの入居者の中、
人生の晩年期の十人十色のしぐさ、言動を思い馳せると、
ため息を重ねたりした・・。

そして私が、いつの日にか特別養護老人ホームの入居する身になった時、
せめて認知症にならないよう何かとお世話になる介護施設のスタッフに、
感謝の言葉、しぐさができるよう、念願したりしている。

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