夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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『コロナ騒動でアクティブ叩き 年長者を敬う価値観が崩壊か』、高齢者の私は学び、動顛させられて・・。

2020-11-28 15:44:41 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
先程、愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン 】を見たりしていた。

こうした中で、『 コロナ騒動でアクティブ叩き 年長者を敬う価値観が崩壊か 』      
と見出しを見たりした。


どのようなことなのょ・・と思いながら記事を精読してしまった。
この記事は、『週刊ポスト』で2020年3月27日号に掲載された記事であり、
関連の【 NEWSポストセブン 】に配信されていた。



やがて読み終わった後、春先のコロナ騒動で発生した社会風潮のひとつであり、
今回の第三波コロナの目前の時期、人それぞれの言動の備えと思いながら、
あえて転載をさせて頂く・・。



《・・ ここ数年、目にするようになった「アクティブシニア」という言葉がある。

高齢者のなかでも、特に2007年以降に定年を迎えた団塊の世代を指すことが多い。

ステレオタイプな高齢者の趣味にとどまらず、消費欲が旺盛なその世代は、
新型コロナウイルスの感染が目立つ世代でもある。

コロナ騒動によって「アクティブ●●●」が、ネガティブな意味に変化し、
背景にあったはずの価値観も壊れつつある様子について、
ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。



コロナ騒動でネットで、しきりと書かれるようになった言葉が、
「アクティブ」だ。

これに「ジジイ」と「ババア」を組み合わせる。
高齢者が発熱したり咳が出るというのに外で活動し、
その後陽性と判明した時に使われる。

5ちゃんねるでは「行田の60代感染女性
池袋のライブハウスに来場、スポーツクラブでダンス、
三味線教室に参加、赤十字病院にも訪れる」というスレッドに、
「アクティブ」と多数書き込まれた。

用例としては「アクティブにも程がある」、
「どんだけアクティブなんだよババアwww」などだ。

確かに、この女性はアクティブだ。
下痢の症状が見られた翌日にライブハウスへ行き、
その翌日から2日連続でジムでダンスなどをし、
2日目は公民館の三味線教室にも行っている。

5日後にまたジムへ行き、
90代の母親を連れて2回赤十字病院にも行っている。



ほかにも「ハワイから帰国した愛知の60代女性が感染、
ジムで接触した70代男性も感染」、

「千葉の70代女性が高熱のまま空路で富山へ。
以後、富山、岐阜へのバス旅行完遂」、

「静岡の60代男性がクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス号から下船後に、
ジム2回利用も虚偽申告」、

「神奈川の70代男性は、発熱後にジムを5回利用し濃厚接触者1406人」などがある。

これには「楽しそうな人生だなあ」などと書かれる。

大阪のライブハウスでも多数が感染したが、
高知や栃木などの遠方からやってくるなどこれまたアクティブだ。


語源は、高齢者の持つ莫大な資産を使わせたい政府や
企業が高齢者を称える「アクティブシニア」だが、
これだとホメているように見えるため「ジジイ」、「ババア」という蔑称を使っている。

安倍晋三首相は学校の休止を求め、子供達には行動を規制したものの、
大人は自由に動き回っている。

この一貫しない対応が批判されるとともに、
ネットでの「アクティブ」な高齢者叩きに繋がっている。



クルーズ船の騒動の最中でも
「どうせカネと暇のあるジジイとババアだろ」的なやっかみがあったし、
ハンガリーで15人の日本人が感染を疑われ病院に隔離されたが、当初は高齢者だと決めつけ、
「こんな時期にジジババは遊びに行くな」と叩かれた。
だが、実際は大学生14人と引率の教員1人だった。

感染者数が世界2位となったイタリアでは、
感染者は高齢者よりも若者を優先的に治療すると発表したが、
これには拍手喝采。
「イタリアはよく分かってる」と書き込まれた。




「高齢者は充分人生を謳歌したのだから、あまりもう迷惑かけるな」的価値観を抱く若者・中年が、
今回は不満を爆発させている状況にある。

昨年「上級国民」と大批判された池袋暴走事故の加害者・飯塚幸三元院長(88歳)も
妻と一緒にフレンチを食べに行くために車を運転し、事故を起こした。

これもアクティブと解釈される。

若者・中年は、そんな時間もないしカネもない。
不況の時期しか経験していないし将来も不安だ。

だからこそ“逃げ切り”が可能なアクティブシニアが叩かれている。

「年長者を敬いましょう」的価値観崩壊は間近だろう。・・

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



今回の《・・コロナ騒動でアクティブ叩き 年長者を敬う価値観が崩壊か・・》、
読み終わった後、やはりこのように時代になってしまったか、
と動顛したりした・・。

私は、過ぎし2017年度の公的年金は、国から年金が支払われたが、
55兆円のうち約7割は、働く世代の人たちが納める保険料。
約2割は国が集めた税金、
残りの約1割は、公的年金のために積み立てているお金などが充てられた、

と学んだりした。

そして改めて55兆円のうち約7割は、働く世代の人たちが納める保険料、と知ったりした。



ここ数年、個人消費が延びない限りは、民間会社は剰余金が豊富でも、設備投資には積極的になれず、
結果として働いて下さる方の給与は、物価を上回る実質賃金の増加は困難となり、益々消費低迷となっている。

そして私は、何かと働いて下さる現役の諸兄諸姉に注視するのは、
もとより日本の社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、
高齢者が使う費用は、その時の現役世代が保険料や税で負担する財政方式(賦課方式)を取っているので、
働いて下さる現役世代の諸兄諸姉が、その時の高齢者を支えている現実からでもある。 

そして年金も現役世代が払う保険料で、高齢者に年金を支給する「世代間扶養」の仕組みを取っているので、
団塊の世代が65歳を過ぎた現在、社会保障を長らく支えてきた団塊の世代が、
「支えられる世代」となって、若い世代に重い負担を強いることになってしまった現状である。


             

            

確か5年前の頃、働いて下さる現役世代の男性の民間会社に勤めている正社員の人たちが、
平成9年( 1997年〉の時点から、年収が横ばいと知り、無力な私は悲嘆した・・。

こうした中で、少子高齢化が増す社会となり、年金、医療、介護などの社会保障費は膨張し、
やむなく年金の削減、医療、介護の見直し改定が実施されてきた。

そして過酷な現実として、年金、医療、介護などで、毎年一兆円が増加している。
       
更に昨今、国税庁による「民間給与実態統計調査」に寄れば、
1人あたりの年間平均給与は、継続的に下がり続け、
平成16年には438.8万円だったのが、平成26年には415.0万円と知ったりした。

ここ10数年は、民間会社は短期に成果が問われる時代の中、

常時リストラともいわれたりして過酷な時代になり、
多くの会社は正社員は6割、契約社員、アルバイトなどは4割、と知り、深く憂いたりしてきた。

こうした状況が放置すれば、現役世代の諸兄諸姉からすれば、高齢者は過重負担する人たち、
と思いながら険悪し、粗末にする風潮も予測できるので、
私は働いて下さる諸兄諸姉に、ときおり感謝を重ねたりしている。




このような心情を重ねてきた私は、今年のコロナ烈風で企業の業績は低迷し、
給与の削減、社員のリストラ、或いは倒産など悲惨なことが露呈している。

こうした中で、ある一面として、高齢者を粗末にする風潮が強まってきたか、
と無力な私は溜息ばかり重ねたりしている。

コメント
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