夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『サラ川』より改称された新たな『サラっと川柳』、78歳の私は人生の哀歓を共感して・・。

2023-05-25 15:33:27 | 喜寿の頃からの思い

先程、ヤフージャパンより配信されたニュースを見ている中で、
『 コロナ禍の節約をユーモラスに 「サラっと川柳」ベスト10 』、
と題された見出しを見たりした。

第一生命が主催されている『サラリーマン川柳』を私は長年愛読してきたが、
今年より、『サラっと川柳』に名称を変更すると学んできたので、
今年の最初のベスト10が決定したのかしら、と微笑んだりした・・。

         

私は1944年(昭和19年)の秋に農家の三男坊として生を受け、
やがて大学を中退後、映画・文学青年の真似事をして、無念ながら敗退したりした。

この後は、やむなくサラリーマンに転身して、
何とかあるレコード会社に中途入社でき、やがて35年ばかり勤め、
2004年(平成16年)の秋に定年退職をした。

こうした中、私は音楽業界のあるレコード会社に勤めたが、
幾たびかリストラ烈風を乗り超えたが、最後の5年半は遠い地に出向となったりし、
それなりに時代にも翻弄され波乱万丈があり、苦楽の激しいサラリーマンの時代でもあった。


          


このような拙(つたな)い私の半生であり、
何かと『サラリーマン川柳』が好きで、現役時代から愛読し、励まされたり、人生の哀歓を感じたりし、
『サラ川 傑作選』の本を4冊を所有している。


そして私は『サラ川』は、この人生の日常生活の優れた哲学書のひとつと思い、
限りなく人生の哀歓と確信し、ときおり年金生活の今でも本を開いたりしている。


       
        本棚から特に愛読している2冊を取りだして、たわむれに記念撮影


これまで数多くの優秀作品が公表されてきたが、
たとえば『テーマ別に見るサラ川 優秀作品』の中で、『夫婦・家庭』編を読んだりすると、
恐れ入りました、と絶賛させられる作品にめぐり逢ったりする。

◎ 出張を 見送る妻の 目が笑う
                 詠み人・松本松峰


◎ 株価より 妻の機嫌が 乱高下
                 詠み人・頑張るお父さん


◎ 妻子から 絵文字が並ぶ ボーナス日
                  詠み人・孫悟空


◎ 家族旅行 予算削減 パパ留守番
                  詠み人・弐個


◎ 家族との 会話のつもりが 独り言
                  詠み人・ちょいバテパパ



          

そして私は、齢ばかり重ねでも、独断と偏見の多いが、
『サラリーマン川柳』の史上に於いて、今でも心に残り、
不滅の作品であると感じたのは、二作品がある。


◎ 破れてる ジーパン繕い 怒られた
                  詠み人・優しいばあちゃん

◎ うちのパパ おとなのくせに ママとねる 
                   詠み人・めだかの学校のせんせい


私は小説、随筆を60数年ばかり乱読してきた身であるが、
短かな言葉で人生の機敏を的確に表現する川柳の世界に於いて、
このおふたりの圧倒的な感性と文才に、ふるえる程に感銘して、思わず脱帽したりしている。




このように何かと愛読してきたサラリーマン川柳コンクールであり、
本年より改名された新たな『サラっと川柳』、
知的好奇心に誘惑されて、記事を読んでしまった。

この記事は、【共同通信】より5月25日に配信された記事で、
無断ながら転載させて頂く。

《・・第一生命保険は25日、
恒例の「サラっと一句! わたしの川柳コンクール」のベスト10を発表した。

食品や日用品で相次いだ値上げやコロナ禍の暮らしをユーモラスに描いた作品が上位に選ばれた。
1位は「また値上げ 節約生活 もう音上げ」だった。

2位は販売好調で品薄が続いた乳酸菌飲料を題材にした「ヤクルト1000 探し疲れて よく寝れる」、
共同通信
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サラっと一句!わたしの川柳コンクールベスト10 ・・》




今回、『サラっと一句』
のベスト10の作品を読ませて頂き、
つたない人生を歩んできた78歳の私は、やはり人生の哀歓を感じ、
共感を深めたりした・・。

特に私は、パスワード つぶやきながら 入れる父、
この作品に絶賛させられたりした。



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