夏の「わかみや」は今シーズン2回目。
1シーズンの間に2回または連泊をすると
料理長さんが朝・晩ともにお食事のメニューを変えてくれます
細部にまで行き届いたサービス。ついリピートしてしまうのはこうした計らいが
理由の一つにもなっています。
浴衣に着替えての部屋食、くつろげますね~~。
食前酒、先付、前菜、造り
食前酒の、自家製果実酒はオレンジでした。 なにやら甘いのぉ。
今回の御品書では、季菜→前菜と変わっています。
地蛸と夏野菜 バジル和え。 茄子 トマト 大根。
ぽってりとしたバシルソース。強いくせは抑えられていますが、爽やかな香りは
生きて素材に絡まり、夏の先付にぴったりの一皿になっています。
深川寄せ。 もろ胡 鶏肝豆腐 姫栄螺磯煮 人参カステラ 小鯛棒寿し。
姫栄螺はひめさざえと読みます。
深川寄せはあさりの煮凝り。姫栄螺の煮付け具合もバッチリ。
手間をかけられた前菜に、どれから箸をつけようか悩むところです。
鯛浅月巻き。 小角鮪 あおり烏賊 あしらい。
艶やかな鯛の身はもっちもっち。 丁寧に浅月を巻き込んでくださってます。
焼 物
鮭西京焼き。 焼き椎茸 梅蜜煮 はじかみ。
和紙に包まれて運ばれてきました。中をあけるのが楽しみ。演出してくれています。
凌 ぎ
無花果。 胡麻クリーム 花穂。
これも美味しい。見かけは?何だろ~色気ないなぁ~。と思ったのですが
胡麻クリームにほのかにシナモンが香り、優しい口ざわりの中に広がる。
この味はじめていただきました。 また食べたい。
台の物
ぶりすけシチュー。 人参 ブロッコリー 馬鈴薯。
ブリスケット(ぶりすけ)は胸の部位。 やっぱり、料理長はテクニシャン。
硬い部位をシチューに使い上手に仕上げています。
固形燃料で温めます。 グツグツ煮立ってきたとこをすくっていただきます。
ソースは甘め。 ここらへんに関西テイストを感じます。
揚 物
春巻きサラダ。 レタス トマト 胡瓜 鶏 チーズ 美味ソース。
クリーミーなチーズがポイント。 とてもよく合います。
全体的にしつこくならず、軽くいただけて品が良い。
ソースは生春巻きに使うスウィートチリソースに近い味です。
酢 物
稚鮎南蛮漬け。 パプリカ ズッキーニ 玉葱。
ここらでさっぱりと。一緒に漬け込んだ玉葱も美味しくいただけました。
南蛮漬けも手間がかかっているだろうな~。
食 事
白御飯。 独活金平 香の物 お吸い物。
今回は白御飯でした。ぶりすけシチューなど味の濃いものがあるからなのか、
お椀は、お吸い物(手鞠麩、三つ葉、とろろ昆布)。
個人的には赤出汁でいただきたかったなぁ。
去年は、やはり夏ということで、茗荷御飯が出て大喜びしたんですが、今年は
出ませんでした・・・残念。
甘 味
グレープフルーツゼリー。 クリーム ミント。
グレープフルーツがごろごろ入ってボリュームを感じました。 手作り感もあって
清々しい甘味です。
再度記しますが、宿の夕食には、名入り御品書を置いていただけます。
料理長は 角屋 敏夫 様です。
さて、前回宿泊した際に
「夏のハイシーズンで忙しいせいか部屋出しの食事もせっつかれる感じが
ありあり」 だったので、フロントにその旨を伝えたところ
今回は夕食を出してくれる際に、スーパー接客係りさん。 (私が勝手に
そう思っています)が担当についてくれて「前回はお出しするのが早かった
ようで申し訳ありません。今回は食事のペースにあわせてお出しします。」と
笑顔で言ってくださいました。 恐縮しました。
言葉にして言っていただけると嬉しいですね。
と同時にフロントからちゃんと伝わって、
質の高いサービスを提供できるよう、スタッフが一丸となって努力なさっている
「わかみや」がますます好きになりました。
また前回は「料理のボリュームが少なくなったかな~」と思ったのですが
今回はお腹いっぱいになりました。前回はたまたまだったようです。
先走ったことを書いて申し訳ないです。
今回も帰りにフロントに「前回の言葉を反映してくれてありがとうございました。
昨晩はゆっくり食事をとることができました。」と伝えてきました。
お客様側も、改善された点についてキチンと言葉にして満足をあらわさないと、
宿の方も達成感をもてませんからね。