夢屋の学生時代を振り返っていたら、一週間経ってしまいました。明日は、中学時代の同級会です^^;
牢家主の大学8年枝元先輩の教えは、学生生活に非常に役立つ実践教育でありました。
「お兄さん、これから始まる歓迎コンパでは、柿の種は良く噛んで食べるんだよ。吐く時、鼻に引っかかって酷い思いするから…。」
「そっちのお兄さんは、今年20歳か?筆下ろしは俺のかあちゃんの店に連れてってやるから。」
「合コンかい?良いかい、女の子からの誘いを待ってちゃだめだ。天気の話しでも何でも良い。とにかくコッチから積極的に話しかけてやれ!」
「お兄さん!お風呂に入る時は掛け湯をするよなぁ。ココの風呂は牛乳風呂だから、上がる時は、必ずオチン〇ンに掛け湯をするんだよ。」
「お兄さん、具志堅用高のパンチは良いねぇ、肩から繰り出される!素人さんは手から行くけど、それじゃ喧嘩はだめだぁ。肩から出るパンチは相手に見えねぇよ。」
「お兄さん、バイトも良いが、最初は友だち作んなきゃいけねえよ。」etc.
寮のお風呂が『牛乳風呂』…そんな訳が無い。若い男たちが400人近く、貯め置きの湯船に入るのである。二日に一度、6時から11時までの入浴時間の内、終了時間間際には湯船は皮脂で真っ白に変化するのでありました^^;
したがって、湯上りに掛け湯をしないと、男子の陰部はインキンという厄介な病気が蔓延することになる。私は、一度だけ11時過ぎに入浴し、水しか出ない給湯口の水を掛けるのが嫌で、枝元先輩の教えを破り、掛け湯を忘れたため、以降1年間途轍もないかゆみと戦うことになったのであります^^;
この奇妙な牢家主との生活は、僅か2ヶ月で終わりを告げることになります。それは植防2年(植物防疫学科)の先輩『薫ちゃん』に寮委員と成ること懇願され、断りきれない私は、少しずつ日和見学生運動に係わることになるのでありました^^;
枝元さんには人生の処世訓を、鶴間さんには「牛島さん」というビル管理業の厳ついオジサンの効率の良いアルバイトを紹介して頂いたのでありました。
今では国際交流会館と名前を替え、真新しい建物と成っている「旧楓寮跡」に何故かベビーカーが?どうやら留学生や職員の住まいと変化しているようであります。かつては平屋建ての女子寮でありました。同学科の寮生で行われるコンパでは、したたか酒を飲んだ後、寮内をスミからスミまで駆け回り、一升瓶を肩に担いで狂声を張り上げるのであります。「植防~ストーム!!!!!!」
『ストーム』を掛けられた寮生は、差し出されるコップ酒を一気に飲み干さなければならない。当然、ご返杯があって、それを飲み干すのがルール…最後の〆は、平屋建ての楓寮のフェンスをよじ登り、屋根の上で雄叫びを上げるのであります。「植防~ストーム!!!!!」
今、考えると何とおバカな学生だったのでありましょうか^^; しかし、楓寮には『お景さん』・『お文さん』と言うやさしい姉御がおりまして、差し出すコップ酒を一気飲み…当然の返杯に、夢屋は枝元先輩の『柿の種教訓』を嫌と言うほど味わうことになるのでありました^^;
(続く)