「お菜は冷や汁だった。」
隣町の川西町出身の作家、故)井上ひさしさんの孤児院時代を描いたと思われる「四十一番の少年」の中に、その一文があったような記憶がある。「冷や汁(ひやしる)」は、米沢藩中興の祖「上杉鷹山公」が広めたといわれる山形県置賜地方の郷土食であります。宮崎県の『冷汁(ひやじる)』様の汁物も存在しますが、「冷や汁」は干し椎茸や高野豆腐、干し帆立などの乾物を戻して煮て、冷ました出汁と季節の茹で野菜を和えた物であります。この節には旬の茎立菜やうるいなどと和えて、雪で閉ざされた冬から解放された歓びを舌で感じるのであります。
本来ならば、東京で大学時代の同級会の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、これまたコンサートかなんかで帰郷する予定だった二女『も~ちゃん』の日程に合わせ、亡き母の七回忌法要を前倒しで行うよう進めたのでありますが帰郷叶わず、結果、在宅の家族四人と同居犬『柴犬コウ(本名:さくら)』だけで法要を営むこととなりました。家族だけの法要だから、「お斎(おとき)」の料理もシンプルに…『夢屋農場長』が、祖母の見よう見まねで覚えた「冷や汁」を仕立ててみました。(オッカーは、同じ山形県内でも村山地方出身なので、この料理は作れないのであります^^;)
住職も法事の予約キャンセルが相次いでいるとか…
この場合、お寺の住職も所得補償の対象でしょうか?「お布施」は宗教活動に関するものなので非課税所得…宗教法人○×寺から、課税所得である給与が支給されているはずですから、お布施が減っても所得補償の対象にはならないでしょうなぁ^^; 般若心経を唱えている辺りから雲行きが替わり、迷犬『さくら』は一緒にお経の合唱、修証義の頃になると、途中息切れして二度ほど休んだものの最後までお教を唱えてくれましたよ。しかし、黙らせるためにテーブルに置いたはずの「おやつ」がふたつ消えている!!! 決してテーブルの上にある食べ物には手を(口を)出さない犬でしたけれど、興奮して食べてしまったようです。(息切れしたんじゃなくて、お経の休憩はおやつをこっそり食べてたのねぇ…貴女!)住職が帰ると疲れ果てて、ダレておりますよ我が家の迷犬は(笑)
午後から墓掃除を兼ねて墓参り…次にお墓に入るのは、間違いなく私。姑(祖母)、嫁(母)、親父(父)の遺骨をそれぞれに収め、「その中央に私の骨を埋めよ」とだけ生前遺言は残しております。この三人を取り仕切れるのは私しかいないから…さて、我が妻はどこに埋めよう?「一緒に入りたくはない!」なんて言われたりしてね(大笑)