その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

沈黙の春

2020-04-14 06:45:35 | 転職

「置賜は国のまほろば菜種咲き

若葉茂りて雪山も見ゆ」…山形県が生んだ歌人「斎藤茂吉」のお弟子さんで「結城哀草果」は、そんな風に我が郷土の春を謳いました。キジ♂の鳴き声にドラミング(羽音…求愛行動)が混じる音が遠くで聞こえ、野の上空ではヒバリの甲高い囀りが聞こえる。昨日は久し振りにシジュウカラのご夫妻が我が庭木を飛び回っておりました。何も変わらぬ春の訪れであり、実に平和な光景であります。
1962年に出版されたレイチェル・カーソン女史の著書「Silent Spring(沈黙の春)」は、農薬DDTを始めとする農薬などの化学物質の危険性について、鳥たちが鳴かなくなったという現象を取り上げ世界に警鐘を鳴らした作品であり、農薬の残留性や生物濃縮という生態系への影響を社会に訴えました。(その後の検証によって、指摘事項が科学的に棄却された事例もありますが、社会的影響や魚毒性、残留性といった課題に取り組むきっかけとなったことに違いはない。)その後、有吉佐和子さんが小説「複合汚染」を発表されましたが、少々感情的な部分もあるものの、化学物質による汚染という問題は広く知れ渡る結果となりました。それに触発された学生たちもおりましたが、私は夏の重労働である「田の草取り」から解放した「除草剤」の開発に大きな拍手を送った者である。(最近の除草剤の魚毒性は低減されております。)


『子猫ちゃんず♂♀』の寝顔には癒される^^;

鳥たちが囀り、木々を飛び回る光景は何も変わることのない世界であります。新型コロナウイルス感染症を除いては…レイチェル・カーソン女史が警鐘を鳴らし、科学者たちがひとつ一つ検証する。明らかになった事実もあれば、棄却された指摘事項もある。正直なところ「新型コロナウイルス」については未だに分かっていないことが多く、獲得免疫のない人類は右往左往している状態にあります。医学、予防学、統計学etc.様々な分野で研究がなされておりますが、現象(事実)の積み上げが、必ずしも真実とは限らない。ましてや提出資料の一部を改竄されたのでは、判断するにも、大きな誤解を生む結果となってしまう。経済の失速や医療機関の混乱を回避する目的で、官僚たちは都合の良いようにデータを改竄していないだろうか?ビジュアルに訴えるために、マトリックス図の縦軸・横軸の目盛が明らかに歪曲された図…出てくる物それぞれに、真偽を疑いながら見なければならない世界。非常時に国民に信頼されない政府が主導していることは、国民にとって一番の不幸である。『子猫ちゃんず♂♀』は、明日もまた、おねだりさえすれば『ご飯』が貰えるものと信じて眠りについている。実に幸せではある。必ず巡ってくるはずの来年の春に、歓喜の声が響き渡ることを祈るばかりでありますよ。

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