その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

女神との出逢い

2020-04-20 06:13:16 | 転職

カタクリの花が咲きました^^;

不要不急の外出は避けましょう。桜の花はまた来年も咲くのだから…しかし、しかしであります。我が人生のリザーブタンクの残量も少なくなっているはずなのに、研究成果は中々上がらない。春はまた巡ってくると言われても、明日の保障もないのだから、年1回しか発生しない『春の女神』だけは探しに行かなければならない。(価値観の違いではありますけれどね^^;)『春の女神』とも言われる「ヒメギフチョウ」は、早春に発生し短い命をつないでおります。正直なところ、高校生時代に山に通い、生きたヒメギフチョウと出逢えたのは生涯一度きりであります。仕事に追われ、『女神』の探索は頓挫しておりましたが、今は亡き親父が採取して来たウスバサイシン(食草)に卵が付着していて孵化した幼虫を捨ててしまった…それ以来、その場所を探索しておりますが未だに出逢えておりません。


山菜(コシアブラ)も気になるところです^^;

昨年春に『お百姓さん』を志し離職したものの、年度初めに売りに出す物もなく、今まで山菜取りなどしたこともないくせに運営費の一部を稼ぎ出すために山狩りに行きました。誰も取らない「コシアブラ」を見つけ、春先の生活を支えていただきましたよ。そこに見つけたカタクリの花の群落とウスバサイシンの群落…ここなら『春の女神』にまた出逢えるかも?そんな訳で、外出自粛中の世であっても、これは有要至急の調査なので山にお出掛けしてみました。我が取り場は、まだ少々早いようであります。カタクリの花は咲いているものの、ウスバサイシンはまだ萌えていない。私が知っている場所の中では、最も早く萌芽する場所でコゴミが少々取れましたけれど。こちらは、茹でて夕刻のおつまみにいただきました^^;


これ「ツチハンミョウ♀」でしょう?

『春の女神』との出逢いは空振りでしたが、取り場に黒い物体が…「ツチハンミョウ」に違いない。名前は知っているけれど、実物を見たことがないという良い例であります。この昆虫の仲間には、幼虫がハナバチ類の性フェロモン様の物質を出して、ハナバチの♂を引き寄せ、体にしがみつき、交尾中の♀の体に乗り換えるという離れ技を披露する種もあります。子どもたちが育つかどうかは運任せ、だから彼女のお腹はパンパンで大量の卵を生む。通常はつまんで観察するところですが、彼女たちの体液や分泌物には「カンタリジン」という毒素が含まれており、迂闊に触ると水疱性皮膚炎(いわゆる水膨れ)を起こす可能性がある。桑原クワバラ…魅力ある女性には『毒』がある。スケベな『おやじぃ』は決して触ったりしないのでありますよ(笑)

コメント
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