その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋工房(こ・い)

2012-04-20 22:26:34 | 夢屋工房

ツバメが帰ってきました。ぬかるんだ畑の土をツバメが運んでおります。飛び去る方向を見ていると、恐らくご近所さんの車庫の梁に造られた巣の補修をしているに違いない。庭の松の木の枝では、キジバトがペアリングを始めている。近々、共同作業の巣作りが始まることだろう。長閑な春の営みが繰り広げられているのであります。
昨日とは変わらない、変わっていないと思っている足元の風景が、毎日大きく変化しているのであります。「大沢山」の斜面にアズマイチゲが咲き始めました。昨日まで気付かなかった光景であります^^;
「スプリング・エフェメラル」…春先にこうして花を咲かせては、いつの間にか(地下茎を残して)翌春まで姿を消してしまうのであります。毎年、同じ事の繰り返しであります。けれども、必ず来年もそこに咲いていると信じて疑わない。失ってしまってから、初めてその存在感に気付くのであります。

珍しくもない越冬後のキタテハでありますが、この一枚を撮るのに結構苦労いたしました。春の日差しに羽を拡げて、体温を確保するのでありますが、今日は3頭ほど同じ山道に出ていて、お互いの縄張りを主張するものだから、折角足元で休んでいるところを撮影しようとすると、他の1頭が邪魔しにやってくる。追い掛け回したところで、すり抜けていくことは織り込み済みなので気の無い振りをして、野うさぎの痕跡などを追っかけるのであります。

気の無い素振りを見せると傍にやって来て、また翅を上下に開いて気を引こうとする。一寸した男女の恋の駆け引きのようでもあります^^;
捕虫網を振り回せば、一発ゲットとなるところでありますが、ダンディな『夢屋国王』は、金に物を言わせて彼女を捕獲したりすることはしない。息を潜めて近づいて、一礼をして、お近付のしるしに記念撮影の許可を頂く訳でありますが、気難しい彼女たちは、無粋な男を見るとさっさと逃げ出してしまうのであります。今日のお互いの距離は1m…明日は50cmまでのお許しを得られるでしょうか。
まぁ、振られたところで、痛くも痒くもありませんけどね^^;

 

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夢屋工房(う・つ)

2012-04-19 17:10:36 | 夢屋工房

「飲む打つ買うは男の甲斐性」などと申しましたが、今は昔の話。今時、こんなことをやっておりますと、お上さんはさっさと逃げ出してしまうのであります。まぁ、逃げ出して頂くことを前提にやるなら、話は別でありますけどね^^;
「打つ」は博打のことでありますが、本日の話題は「鬱」であります。今朝、ブログUpして夢屋農園に出かけると、友人『ノロ君』が彼のニンニク畑を眺めているのでありまして、『第2サティアン』のマスターは自慢のイレギュラーコーヒーを入れて上げるのでありました。そして、朝から「困った。」のひと言。彼の会社の従業員であり、ふたりの共通の友人Yが、どうも一週間ほど無断欠勤しているらしいのである。内容を聞くと軽いうつ症状のようでもあるのだが…。中年のオジサンだって悩みはある。したがって、大なり小なり「うつ」の要素は、それぞれ持っているのではあるけれど、友人Yの場合は素人が聞いても重症のような気がする。精神科医でもない『夢屋国王』が話を聞くのは気が重いことなのではあるけれど、成り行きで夕刻の帰宅途中に、彼の自宅を訪問することになったのであります。ふむふむ、やはり話は複雑に絡み合っていて、絡んだ糸を解こうとすると、意外な展開になってしまうのであります。
やはり、こういう問題は、充分な力量のある(話を聞く力のある)人間がカウンセリングをするべきであって、素人が手を出すべきではない問題であると再認識するのでありました。

さて、春の陽気に誘われて『夢屋国王』は、久し振りに「大沢山」の散策を楽しんで来たのであります。沢沿いにカゲロウ位は飛んでいるのではないだろうか…国王の予想どおり、カゲロウが盛んに飛び、成虫で越冬するタテハチョウの類が飛んでいる。ふきのとうの花では、気の早い「キオビツヤハナバチ」と思われる蜂が、一心不乱に花粉を集めているのでありました。複雑な人間関係を考えるよりも、こうして無心に花に集まる昆虫を眺めている方が気が楽であります。
昆虫たちは何も考えないのでしょうか?もし、彼らに意思や意識というものがあるとすれば少々厄介であります。今年の蜜は不味いとか、花の開花が遅いなどと文句を垂れられたら、コチラの気持ちが参ってしまう。夢現(ゆめうつつ)…鬱からの解放は、現(うつつ)の世界との妥協から始まると考えるのでありますが、生真面目な人は、なかなか妥協できないんだよなぁ…。

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夢屋工房(しゅ・えん)

2012-04-18 22:42:29 | 夢屋工房

風邪で体調が優れない。などと、遠慮していたのは初めだけ…結局は、注がれるままに飲んでしまう。酒飲みの悲しい性であります^^;
部下たちの働きによって、営業成績だって悪くない。『夢屋国王』は寡黙な部下たちに代わって、職場の偉いさんに大いにホラを吹きまくるのであります。たまには良いではないか…来年の今頃、シュンとしていたとしても、戦いは始まったばかりなのであります。結果を恐れて、今から言い訳を考えておけるほど『夢屋国王』は、頭が良くないのだから^^;
2012年アカデミー賞受賞作品って何だったんだろう?「アーティスト」…よく分からん。このところ映画に興味が無くなったのか、興味をそそるような作品が現れないのか?「鉄の女の涙」で3度目の主演女優賞を受賞したメリル・ストリープだけが、頭にこびりついているのであります。1980年「クレーマー・クレーマー」で助演女優賞、1983年「ソフィーの選択」で主演女優賞…人生の節目節目で、彼女は良い作品に出会っているよなぁ…。

自分自身の人生において、助演男優であったり、助演女優であったりする必要はないのでありまして、人は、その人の人生においては常に主演男優、主演女優なのであります。『夢屋国王』の場合は、「酒宴男優」ならば常にノミネートされているはずであります^^;
ノミネートされるのは良いのでありますが、「呑みねぇと」言われて直ぐに盃に手を伸ばす…結果の見えている作品で、観客の期待通りの活躍をしてしまう…学習能力の無さでありますねぇ。さぁ、今週もあと3日…このペースで一週間持つのでしょうか?

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夢屋工房(あら・かん)

2012-04-17 17:19:01 | 夢屋工房

阿羅漢(サンスクリット語 Arhat)は、元々尊敬されるべき修行者のことでありますが、『夢屋国王』に仏門は開かれるのか…俗世のしがらみに翻弄され、水面を流れる木の葉の如く、その心はクルクルと回り続けるのであります^^;
先週、インフルエンザB型と診断されたものの、熱が出たのは一度だけで、あとは36℃台の熱で推移したので、本当に休んでいて良いのだろうかなどと思うのでありますが、国王なんぞ居なくても出稼ぎ先は、むしろ順調に仕事が進むのであります。世の中とは、このようなもので、自分が思うほど自分の存在価値などというものは小さいものでありまして、自分が居なければ…などと考えているサラリーマンの皆さん!お願いだから、居ても良いから邪魔だけはしないでくれ…まぁ、この程度が正当な評価だと思っていると間違い無いのであります^^;
お金を掛け放題かけて、なかなか勝てない読み捨て新聞系のプロ野球球団も監督だけがやたら元気の良い新興球団も、同じ土俵の上で野球が出来るのだから幸せというものです。最近、地方のテレビでもプロ野球放送というものが消えてしまっております。放送されなくても、生活に支障が無いので、元々プロ野球というものが、その程度の存在だったのかも知れません。しかし、見たくも無い芸人さんのバカ騒ぎを公共電波で流されて、「無理のない程度に節電にご協力ください。」などというCFが流れるものなら、お宅らが放送を自粛すれば、日本の消費電力は大幅に節約できるはずなのだが…などと真顔で考え始めるのであります^^;

熱は出ないものの、やはり体力は落ちているようで、夕方、缶ビールをひと缶飲んだだけで、急に酔いが回り寝てしまいます。結果、下らないテレビ番組を見る必要も無いので、かなり節電には協力しているつもりでありますが、夜な夜なお腹が空いて、何か拵えて食べてしまうので、お腹の無駄肉は増える可能性が高いのであります。先週末、暇を持て余して朝のニュース番組を見ていると、隣々国のジュニアが、飛翔物体の発射装置を押してしまったらしい。数分間も持たずに爆破した。または、爆発した。それ以上の何があるのでしょう。J-ALERTが鳴ったとか鳴らなかったとか…飛翔物体が発射された段階で、私たちに何が出来るんですか?避難してください…どこへ?飛んできても、対処のしようがないし、方向性として日本に到達しない以上、政府の対応がどうのこうのと言ってみたって仕様がないではないか…落下物に対して迎撃できる可能性がほとんどないPAC3を配備して、緊急に備えているなどと真顔で報道しているマスコミの方が滑稽でしかないのであります。
何が真実で何が虚構なのか…この世の中は、古今東西、虚構の塊なのであります。(本日、熱が出ているのかもしれません^^;)
「あら・かん」…昔「嵐寛寿郎」…今は「アラウンド還暦」…アラカンが羅漢さんのことだなんて、考える人は少ないだろうなぁ^^;

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夢屋工房(園遊会)

2012-04-16 23:31:01 | 夢屋工房

まだ肌寒い陽気ではありますが、生産組織と集落の用水通し(清掃)が行われました。山形県内でも清掃作業を延期している市町村もあるとか…放射能の影響を過敏に反応しての結果でありますが、少々苦々しい気分になってしまいます。毎年、半日がかりの作業となっていたのでありますが、今年は防火貯水槽が有蓋式に改良されたこともあり、それぞれ1時間程度の作業で終了することが出来ました。
生産組織の清掃作業が終えるとどこからとなくひと言。「段々、人が減って行くねぇ…。」集まった作業員は概ね50歳代、70歳代が3名ほどでしょうか。水田経営を続けて来たものの、ひとり欠けふたり欠け、次第に組織が先細りになって行くのであります。『夢屋国王』の場合は、調整水田を今年から作付けするという条件で、この水路清掃に初参戦なのでありますが、増える人数など期待できず減って行く人数が毎年増えて行くのであります。農林水産省のお役人さんに問いたい…規模の大小に係わらず、日本の農地は百姓たちの「結(ゆい)」の精神で護られて来た部分を、あなた方はどう考えるのか?大規模化による生産効率の向上は、日本農業が生き残るためにも必要な施策なのではあるけれども、小規模な農家もまた、広大な農地を継ぎ合わせる要として生きているのである。大規模化一辺倒で、日本の農業を語って良いのかと…。

見てくれは宜しくないが、今夜は、夢屋農園の春の恵みを堪能する『園遊会』を開催することとなりました。ふきのとうの天ぷらと白菜の花茎のからし醤油和え、あさりバター?まだ、山菜類は早い時期でありますが、春の恵みに舌鼓を打つ幸せ…^^;
今夜は、スポ少の練習帰りの『ケンタ』を『第2サティアン』に招き入れて、夢屋農園の今年の目標を講釈する。『ケンタ』は、『夢屋国王』が死んだ時の葬儀委員長として、今から任命している集落の若衆であるが、『第2サティアン』の写経の一部を見て、いたく感心している。
「夢屋さん!何か宗教でも始めるんですか?」(ケンタ)
「ふむふむ。浅はか真理教でも始めようかと思う。その時は、俺が教祖で、ノロ君とケンタは大幹部として引き立ててやろう。」(夢屋)
「捕まる時は、サティアンの床下に隠れているんですか?」(ケンタ)
「バカヤロウ!捕まる時は、幹部が責任を取れ!」(夢屋)
春の園遊会は、何やら怪しげな宗教団体結成の会になってしまったようであります。平穏無事に、『夢屋王国』の春の夜は更けていくのであります。

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夢屋工房(外す…)

2012-04-15 22:01:34 | 夢屋工房

まだ雪が残っていた頃から、『黒革の手帳』に書き込んである作業予定…雪囲いを外さなければなりません。秋口に組み立てる時は、庭木の整枝作業も含めて約7日間、春材料を外して片付けるのは、1日半もあれば終わってしまうのでありますが、今年は取りあえずインフルエンザということになっているので、休み休み作業をしております。
庭木なんざぁ、有ればあったで厄介な代物でしかないのでありますが、今は亡き我が家の古老が大切にして来たものなので、私の体力が持つうちは、何とか維持だけはしたいと思う。最近、年を取ってきたせいか、庭木を眺めるのも悪いものでも無いなどと思うようにもなって来ているのであります^^;
夕方、お隣の『あさこバアサン』が、自宅前の畑を眺めに出て来ました。
「まだ、畑仕事は早いぞぉ!」(夢屋:いつもの悪態^^;)
「今年もトラクターでうなってけろ!(耕してください。)」(あさこバアサン)
「あまいぃ。(分かった。承知した。)」(夢屋)
隣の家の90歳に程近いバアサンに悪態をついても、バアサンは喜んで夢屋に食い付いてくるのであります。敬老精神…年寄りは大人しくしていれば良いなどというのは、少々若い者の身勝手な大きなお世話なのである。年寄りだって、何かに参加し役に立っている。そんな気持ちにさせるのが夢屋流の敬老精神(親孝行)なのであります^^;
「ヒバの頭(芯)詰めたながぁ~?昔から、伸びる木の芯を詰めるとその家の身上もそこで詰まると言ったもんだぁ。」(あさこバアサン)
「おらいは(我が家は)、貯め放題、貯め込んだから、この辺で詰めて丁度良いのだ。」(夢屋)
年寄りの余計なひと言が入るが、気にしたりはしない。年寄りの言葉をいちいち気にしていたら、水の神、土の神、八百万の神々に邪魔されて、農耕なんて出来なくなってしまう。髪(神)が宿らないのは、坊主の丸めた頭以外無いのだから^^;

雪囲いの板を外している内に、トリバガ(鳥羽蛾)が外に飛び出してきました。この時期に成虫が飛び出してくるということは、この種は、この地域では成虫で越冬するのかもしれない。確定できないが、このように生活環が不明な昆虫なんて、世の中には無数にいるのであります。庭木や作物に甚大な被害を及ぼす害虫であれば、研究も進むのでありましょうが、只々、息を潜めるように暮らしている虫のことなど、なかなか研究の対象にならないのであります。
世の中に、無駄な命などというものはあり得ない。年寄りだって、若者だって、取るに足らないと思われる蛾ひとつにしても、何らかの意味があるのだ。いやいや、その生命などというものに、もともと意味などないのだ…最近、写経をするようになって、さらに理屈っぽく成ってきたようであります。さぁ、今日は集落内の用水清掃なのでありますよ^^;
コンクリート側溝の蓋外し…若い若いと煽てられ、毎年、重量物である蓋上げ専門職となってしまった『夢屋国王』でありますが、今日はインフルエンザを理由に、現場監督に徹することにしよう^^;

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夢屋工房(ふるさとは…)

2012-04-14 20:07:37 | 夢屋工房

人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」(作:紀貫之)

オヤジたちの溜まり場である『第1サティアン』は、この冬の雪と4月初めの『爆弾低気圧』による強風で崩壊寸前であります。『第1サティアン』の所有者であり、『夢屋国王』の友人である『ノロ君』は、今週末から男の原点を見つめ直し、再建を図るというのでありますが…。
夢屋農園でも大雪により、古木となったプラムの太い主幹がポッキリ折れてしまいました。さくらんぼの幼木も添え木をしていたにも係わらず雪でつぶされ、折れてしまいました。残された人生を考えると果樹栽培には手を出さない。そんな風に自分で決め付けておりましたが、『第2サティアン』で催す花見の宴も捨てがたく、雪で折れてしまえば、それを理由に前オーナーの遺産を処分し、更新するのも悪くないか…徐々にではありますが、夢屋農園に『夢屋国王』の思想や意思を植え込んでいく…先のことなど分からないが、今出来ることは何でもやってみよう。どうせ後悔しても後戻りできる年齢ではないのだから^^;
この一週間で、外の景色は一変してしまいました。雪は一気に融け、枯れ草や剪定した後の樹木の枝が顔を出し、真っ白な雪のベルベットで隠していた物が現れると、現実の世界は雑然としたごみの山であります。一部は畑の片隅で焼き、一部は焼却場に持ち込んで処分し、畑の土が乾くのを待つ日々となるわけですが…『夢屋国王』は自宅謹慎処分2日めなのであります。あまり目立った行動を取る訳にはいきません^^;(熱は36.7℃…平熱に戻っておりますけど)
目立った行動を取る訳にはいかないので、自宅裏の排水路をスコップで掘って畑の水抜きを…ここまでやったら、夢屋農園の畑の排水堀も深く掘り直そう…春の日差しに誘われて、どこまでも控え目に春作業を始めたのであります。

インフルエンザB型の『夢屋国王』が、病を押して作業を始めたのであります…「オラオラオラ~寝てる暇ねぇぞぉ~!」最初にたたき起こされたのは、王国の知恵者『アマ執政』であります。彼らはトノサマガエルと違って耐寒性に優れ、枯れ草の陰などの地表に近い場所で冬眠するので、『夢屋国王』の狂気にさらされてしまいました。「冬の寒さに良く耐えた。もうしばらく寝ていて宜しい^^;」寛大なる国王は、『アマ執政』を冬眠場所に帰してやります。次に出てきたのは、『ケラ男』に巨大ミミズ…ん~彼らを連荘でご紹介すると、全国の女子高生のファンを失ってしまう可能性があるので、画像差し止め!これでアメンボが揃えば「僕らはみんな生きている~♪」と歌いだすところであります^^;
さて、夢屋農園前の調整水田(今年はモチ米を植えようと思ってますが)に、カラスが一羽降りて参りまして、途轍もない羽音を立てております。バシャバシャバシャ!!!いわゆる「カラスの行水」ってやつですか…水田に溜まった水を利用して、水浴びをしているんです。入浴時間の短い様を「カラスの行水」と言いますが、このカラス、結構長い時間、行水を楽しんでおりました。真っ黒でツヤのある髪の毛のことを「カラスの濡れ羽根」などと表現することがありますが、己を「鵜」と間違えてしまったのかと思うほど、長い時間、行水を繰り返しておりました。穏やかな春の好日…カラスもお出掛け前のお化粧だったのでありましょうか^^;

・・・と、自宅謹慎2日めは、『第2サティアン』で大人しく読書をしておりました。(あくまで、職場報告用^^;)

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夢屋工房(謹慎中…)

2012-04-13 21:08:47 | 夢屋工房

「夢屋くん!微妙だけど出てるよ^^;」(旧知の外科医)
年度当初のこの節に、かすかに陰性であることを期待して出かけた開業医さんでありますが、やはり誤魔化せなかった^^; 前夜39.1℃間違いないとは思っておりましたが、インフルエンザB型でありました。子どもの頃から扁桃腺熱で慣れてしまったせいか、熱に対する感受性が鈍い体質になってしまっており、39.1℃などという体温になったとしても、特に眩暈がしたり、ぐったりしたりすることがない、変な体質が出来上がってしまっております。少々の悪寒程度なら仕事に支障はないのでありますが、回りの人に移したらどうするの?その通り、インフルエンザに罹患していることを承知の上で出社して、出稼ぎ先に蔓延させたら、ある意味「傷害罪」が適用されるかも?ということで、自宅謹慎処分となりました^^;
しかし、こういう時に限って外は天気が良いのでありますよ。食欲が無い訳でもないし、関節が痛む訳でもない。じっとしていられる訳がないのでありますが、謹慎!謹慎!正直なところ、自宅でじっと布団に入っていることの方が拷問であります^^;
仕方が無いので、なかなか見る事の出来なかった名画「風と共に去りぬ」を鑑賞して時間を潰すことにしました。美人ではあるが高慢なスカーレット(ヴィヴィアン・リー)とキザな男にしか見えないバトラー船長(クラーク・ゲーブル)…名作であることは分かっていても、何故かしら鼻について観てもいないのに敬遠していた作品であります。鑑賞し終えての感想…やはり、イメージ通りなのでありますが、恐らく20代で観たとして抱く感情と50代に突入して抱く感情で、この作品に対する受け止め方に違いはあるだろうと思うようになりました。男女間の愛憎、ボタンの掛け違い…歳を重ねて、改めて鑑賞して理解できる背景というか何と言うか…さすがアカデミー賞8部門(主要6部門中4部門)を独占してしまう作品であります。

ということで、『夢屋国王』は梅の木に宿を借りたチャミノガのように、自宅でジッと謹慎していたのであります。(職場での体面上、そうしていたことにしておきます。あくまで、職場報告用^^;)

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しかし、私の性格で一日中、家の中でジッとして居られる訳が無い。
こっそりと家を抜け出して、すっかり雪の融けた『夢屋農園』を検分するのであります。昨年の秋、わざと取り残した白菜の花茎が伸びてきました。巻頭画像の花茎は、結球が不十分だった白菜のものなので緑色なのですが、しっかり結球した白菜の葉の中で伸びた花茎は白く、さっと湯がいて食べると甘くて美味しいのであります。ちょっとしたホワイトアスパラ感覚で楽しめます。分厚い雪に覆われていたニンニクやタマネギは、多少の欠株もありますが、これからの成長が楽しみなのであります。今日も天気が良さそうなので、読みかけの小説でも読みながら、排水路を軽く掘り起こすことにするか…職場には内緒です^^;

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夢屋工房(インフル…)

2012-04-12 21:52:44 | 夢屋工房

「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」(服部嵐雪)

『夢屋国王』の出稼ぎ先の紅梅がようやく開きました。農園の雪も大方が融け、昨年の残渣を集めはじめた近所のバアちゃんたち。『夢屋国王』としても負けじと山菜園に初めて「硫安」を軽く撒いてみました。観光ワラビ園などでは、肥料として硫安を撒いていると聞いたことがあるだけで、どの程度の量を撒いて良いのかさえ分かりませんが、昨年の田んぼの残り肥料を撒いているので、少ないことは明白であります^^;
トンネル栽培でコゴミの早出しが出来ないだろうかなどと、まだ残雪のある畑の一部を掘ったりしたものの、雪の融け方にほとんど差がないことが分かりました。これで、今年の融雪実験は終了…ということは、秋口に株分けしたコゴミの親株を、春先に温床栽培する…早出しするためには、こちらの方が効果的などと、当たり前のことを再認識する国王であります。一年に一度だけしか経験できない作業と実験。私に残された時間は限りがあるというのに、課題は山ほどあるのであります。

さて、日曜日のお昼に二女の新しいアパートを出発し、中央道・首都高・(外環)・東北道と順調に帰路についた『夢屋国王』でありますが、東京からの帰り道は、いつも首都高の罠にかかってしまうのであります。C2板橋JCT…鬼門であります^^; 頭は常に外環経由東北道とインプットされているのでありますが、板橋JCTで大宮方面・東北道方面と誘導表示されると、思わず東北道方面に引き寄せられ、首都高から東北道へ至るルートを選択してしまっちゃうんですよ…田舎者の悲しさであります。首都高の渋滞に巻き込まれたりしなければ、本当はこちらが最短ルートでトータルの料金も安く済むはずなのではありますが…しかし、お陰さまで、東京スカイツリーを横目でチラ見することができました。いずれにせよ、首都高は田舎者にとっては鬼門なのであります^^;
同じ高速道路でも、東北道に乗ってしまうと妙に安心感が増しまして、ここ蓮田SAで昼食をと思ったのでありますが、ひとつの約束を思い出しました。「娘の引越しの際は、必ずお邪魔します…。」10年近く会っていない大学時代の私の第一師匠のお宅を訪問する約束を思い出したのであります。ダメ元で彼の携帯に電話を入れると「今からおいでよ…!」第一師匠の相も変わらぬ無頓着ぶり…計画性の無い『夢屋国王』は、急遽、埼玉県内を「軽トラック」でさまようことになるのであります。(続く)

追記)私は、軽い風邪と思っておりましたが、昨夜、強烈な悪寒が…39.1℃…もしやインフルエンザB型では…今日診察に行ってきます。

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夢屋工房(この道…)

2012-04-11 20:54:16 | 夢屋工房

「この道は いつか来た道~♪ あかしやの花が咲いてる~♪」(北原白秋作詞)
『三多摩シティボーイ』であった『夢屋国王』に公用車「軽トラック」を運転させれば、学生時代自転車でしか移動出来なかった場所を巡る、巡る^^;
調布I.C.から甲州街道(国道20号)を府中市方面に西進すれば、味の素スタジアムの桜並木が見事であるし、京王府中駅の近辺には桜の回廊があったはずである。小金井公園は当然、玉川上水、都立野川公園に多摩霊園?『夢屋国王』が学生時代に知った桜の名所を早朝から見て回るのであります。そう言えば、大学の入学式に息子が入る大学というものを一度見てみたいと無理矢理付いてきて、府中市の公会堂に至る桜通りを満開の時に一度歩いてみたいものだとポツリと漏らした、お袋のひと言を思い出しました。ついぞ、小市民の小さな願いを叶えてやることさえ出来なかった。親孝行したい時には親は無し…などと申しますが、今頃になって、その重みに気付くバカ息子であります。ならば、代わりにオラが見てやる。言い訳にもならない花見ではありますが、子どもが成長し、今幸せであることに感謝して巡る花見なのであります。

武蔵野台地には、まだまだ空き地がある。(失礼…生産緑地であります。)宅地開発すれば、億単位の取引高であろう土地が、まだ路地裏に点在しているのであります。二女が入居するアパートのベランダの先でさえ、大家さんの家庭菜園が広がっている。ローズマリーなどのハーブ類やカラタチなどの潅木、花物が無造作に植えてあるのであります。
もし、大家さんが畑仕事をしていたら、キチンと挨拶してたまにはローズマリーでも貰いなよ^^;
もし、大家さんが居ない場合は、「ローズマリーを少し分けてくださ~い!」と小声で断りを入れて、「ダメ~!」って返事がかえってこなかったら、「じゃ~いただきま~す!」と貰っちゃいなさい^^;
結局、居ても居なくても頂いちゃうんですけど…などと冗談とも本気とも取れぬ話をしながら、大家さんの人間性に内心期待を寄せるバカ親であります。
「いいかい…事故やミスというものは、慣れたと思った時の気が緩んだ時に起こるもの。ある意味、人を信用し、ある意味、人を疑って掛からなければいけない。」などと、オヤジとしてのアドバイスを残して、娘のアパートを後にしたのであります。
(かっかっか。実は、この後も『夢屋国王』の漫遊は続くのであります。)

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