「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」(作:紀貫之)
オヤジたちの溜まり場である『第1サティアン』は、この冬の雪と4月初めの『爆弾低気圧』による強風で崩壊寸前であります。『第1サティアン』の所有者であり、『夢屋国王』の友人である『ノロ君』は、今週末から男の原点を見つめ直し、再建を図るというのでありますが…。
夢屋農園でも大雪により、古木となったプラムの太い主幹がポッキリ折れてしまいました。さくらんぼの幼木も添え木をしていたにも係わらず雪でつぶされ、折れてしまいました。残された人生を考えると果樹栽培には手を出さない。そんな風に自分で決め付けておりましたが、『第2サティアン』で催す花見の宴も捨てがたく、雪で折れてしまえば、それを理由に前オーナーの遺産を処分し、更新するのも悪くないか…徐々にではありますが、夢屋農園に『夢屋国王』の思想や意思を植え込んでいく…先のことなど分からないが、今出来ることは何でもやってみよう。どうせ後悔しても後戻りできる年齢ではないのだから^^;
この一週間で、外の景色は一変してしまいました。雪は一気に融け、枯れ草や剪定した後の樹木の枝が顔を出し、真っ白な雪のベルベットで隠していた物が現れると、現実の世界は雑然としたごみの山であります。一部は畑の片隅で焼き、一部は焼却場に持ち込んで処分し、畑の土が乾くのを待つ日々となるわけですが…『夢屋国王』は自宅謹慎処分2日めなのであります。あまり目立った行動を取る訳にはいきません^^;(熱は36.7℃…平熱に戻っておりますけど)
目立った行動を取る訳にはいかないので、自宅裏の排水路をスコップで掘って畑の水抜きを…ここまでやったら、夢屋農園の畑の排水堀も深く掘り直そう…春の日差しに誘われて、どこまでも控え目に春作業を始めたのであります。
インフルエンザB型の『夢屋国王』が、病を押して作業を始めたのであります…「オラオラオラ~寝てる暇ねぇぞぉ~!」最初にたたき起こされたのは、王国の知恵者『アマ執政』であります。彼らはトノサマガエルと違って耐寒性に優れ、枯れ草の陰などの地表に近い場所で冬眠するので、『夢屋国王』の狂気にさらされてしまいました。「冬の寒さに良く耐えた。もうしばらく寝ていて宜しい^^;」寛大なる国王は、『アマ執政』を冬眠場所に帰してやります。次に出てきたのは、『ケラ男』に巨大ミミズ…ん~彼らを連荘でご紹介すると、全国の女子高生のファンを失ってしまう可能性があるので、画像差し止め!これでアメンボが揃えば「僕らはみんな生きている~♪」と歌いだすところであります^^;
さて、夢屋農園前の調整水田(今年はモチ米を植えようと思ってますが)に、カラスが一羽降りて参りまして、途轍もない羽音を立てております。バシャバシャバシャ!!!いわゆる「カラスの行水」ってやつですか…水田に溜まった水を利用して、水浴びをしているんです。入浴時間の短い様を「カラスの行水」と言いますが、このカラス、結構長い時間、行水を楽しんでおりました。真っ黒でツヤのある髪の毛のことを「カラスの濡れ羽根」などと表現することがありますが、己を「鵜」と間違えてしまったのかと思うほど、長い時間、行水を繰り返しておりました。穏やかな春の好日…カラスもお出掛け前のお化粧だったのでありましょうか^^;
・・・と、自宅謹慎2日めは、『第2サティアン』で大人しく読書をしておりました。(あくまで、職場報告用^^;)