峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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のっぴきならないところまで来てしまった私たち

2006年05月28日 | 学校教育
土曜日の長崎新聞、授業中生徒に「死ね」と言った平戸市にある長崎県立猶興館【ゆうこうかん】高校の教員の記事の横に「長大生コンビニ強盗」という記事がありました。長大生というのは長崎大学の学生のことです。
長崎大学は長崎県にあるただ1つの国立大学で、県内では最も権威ある大学とみなされています。

新聞によると、長崎大学4年河北容疑者は26日午前4時10分頃、諫早【いさはや】市のコンビニにヘルメット姿で押し入り、アルバイトの男性にナイフを突きつけ「金を出せ」と要求、店員がレジから取り出した現金を奪い、ミニバイクで逃走した疑いで逮捕されました。
若気【わかげ】の至【いた】りにしては度が過ぎています。ヤンチャにもほどがあります。

ちょうど1週間前の長崎新聞、長崎大学の女子学生に無理やりわいせつな行為をして、けがを負わせたと強制わいせつ致傷【ちしょう】の罪に問われた長崎大学大学院医師薬学総合研究科の元助手・馬場被告の初公判が19日、長崎地裁で行われたと記事は伝えています。
検察側は、冒頭陳述【ぼうとうちんじゅつ】や論告で「抵抗し、やめるよう懇願【こんがん】する被害女性に対し、欲望のままにわいせつな行為を強要した。国立大の助手の立場を利用して学生に迫るなど、教育者としてあるまじき蛮行【ばんこう】であり、極めて悪質」と指摘、懲役【ちょうえき】4年を求刑したとあります。
被害女性は事件後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、夜中に過呼吸が起こるなど、事件から半年が経過した今も苦しみ続けているといいます。

これが、地元でもっとも権威があると言われている国立大学の学生と研究者・教育者の実態です。

私たちの足元に、いつの頃からか生じ始めた無数の小さな亀裂【きれつ】、それに私たちは気付いていました。
しかし、私たちは見て見ぬ振りをしてきました。
「たいしたことはない」と高をくくっていたのでしょうか。それとも、亀裂に向き合うことが怖【こわ】かったのでしょうか。
いずれにせよ、それをおろそかにしたことで、とうとう、のっぴきならないところまで私たちは来てしまったようです。

私は、どうすればいいのでしょう。

サツキが色鮮やかな花を咲かせています。
コメント (1)
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